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<2>

 死神はこう言った。

「これから7日間でお前の魂を浄化して、天界に送る。」

 そもそも、死神という存在そのものが胡散臭い。

 自分が置かれている現状が、どうやら魂の状態になっているらしいことはわかったが、突然現れた死神を名乗る男の言う「魂の浄化」とは一体どういうことなのか。

「お前は自分の命を自分で絶つという大罪を犯した。そういう魂はいわゆる地獄に行くといわれているが、昨今、自殺者が増えているから処理しきれないんだ。出生率が下がっているのも無垢な魂が減っているからなんだ。」

 死神はまるで講義をするかのように説明を始めた。

「そこで、だ。本来は地獄に行き、生まれ変わることもないはずの魂を浄化して、生まれ変わることができるようにする、というのが浄化というわけだ。」

「それってつまり、私を生まれ変わらせるってこと?」

 私が尋ねると、死神は人差し指を私の鼻先に突き付け、顔を近づけると鋭く細めた眼でじっと見つめ、にこりともせずに答えた。

「お前さん次第だ。ただし、お前の魂を浄化できないと、この俺様もノルマを果たせなくなる。」

「ノルマ?」

 場にそぐわない言葉が出てきて、私は面食らう。

「そう。俺には魂の浄化がノルマとして課されている。ノルマ達成になるかならないかの瀬戸際に現れたのがお前なんだよ。」

 死神はくるりと後ろを向くとやれやれ、といった風に肩をすくめた。

「魂の浄化って?いったい何をするの?」

「よくぞ聞いてくれました!」

 死神は嬉々とした表情で私のほうに向きなおり、意気揚々と話し始めた。

「お前次第で俺様の運命も変わるんだ。しっかり説明を聞いて、課題に取り組むんだな。」



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