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詩全集2

闇夜の囚人

作者: 那須茄子

押入れに閉じ込められたのは

生けた花が萎れるちょっと前のこと


その日から

ガラクタに囲まれて

時計の針の音がちくちく鳴る頃を

夜と仮定して寂しさを刻む 

中の影は誰だろうと夢見た

世界が遠くなるにつれ

星の光も届かない闇

 

瓶に詰めた秘密のお菓子も

もうそろそろ尽きるから

「ここから出ることはできないかな」、と 

閉じ込められたことを

今更ながら恨めしく募ってみる


絡みつく自由は折れたまま

闇夜の中にあった小さな灯り星は消え 

囁きばかりが籠もる


狭い狭い押入れ

文字に起こすとそれは

孤独と踊るようで

何か、在る

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