閑話 受付嬢の朝は早い
えっと、はい。別のやつ知っている人ならわかるかと思いますが、私は閑話が大好きなので、たまにこうやってさぼりますはい。
受付嬢の朝は早い。毎日4時には出勤して、クエストを張り出し、不審者を撃退し、闘技場で戦闘させるための魔獣を調伏し、冒険者を迎え入れる。
「さてと、今日も一日頑張ります」
そういいながらギルド内へと入ると、さっそく不審者が出現する。
「またあなたですか?いい加減にしてくださいよ。仕事が増えているんですよ。・・・【インフェルノ】」
受付嬢は容赦なく、【インフェルノ】地獄の業火を不審者へ放つが、それを軽々とよける。
「はっはっは!捕まえられるものなら捕まえてみるのだな!おっと、もうこんな時間か。じゃ、俺は帰るぞ!じゃぁな!」
と、不審者は笑いながら嵐のごとく去っていった。
「・・・まったく。面倒ったらありゃしませんよ。おっと、火事になってしまいました。まぁどうせ私が仕事を始める前には元通りになっているでしょうし、無視です」
そう言いながら、スキップで受付嬢は闘技場へと向かった。
「・・・これだから、冒険者って人は困るのですよ」
受付嬢は、闘技場で大量に積み上げられた瀕死の魔獣の山を前に頭を抱えていた。
本当にギリギリ死んでいない状態で積み上げられており、受付嬢がこの魔獣たちを回復させなければいけないのだ。
ここで余談だが、調伏の方法についてお話ししよう。
調伏は、テイムのようなものだが、テイムとは少し違い、テイムは魔獣や魔物と友好関係を築き、繋がりが発生することでテイムができる。調伏は、相手の魔力を自分の魔力で縛り付け、主従関係が発生する奴隷のようなものだ。魔獣は魔力が生命の源なので、調伏させられたら、その魔獣は死んだも同然となり、おとなしくなるとかなんとか。
とまぁ、面倒くさい話は置いといて、、、
「えーと、これは地竜ですか。瀕死とはいえ、魔力量はけた違いですね。ま、調伏できますが。こっちは?マンドラゴラ・・・いらないのでここで殺っちゃいましょうか。続いて?あぁ先代の魔王ですか。募集していたのは魔獣なのですが、まぁ魔王なんてレアですし調伏しちゃいましょう』
ちなみにだが、瀕死の地竜でも、そこら辺の冒険者の10倍以上の魔力を保有している。
まぁそんなこんなで、その後もケルベロスやケンタウロスやらを調伏し続けて、朝7時ごろ、やっと最初の受付嬢の仕事は終わったのである。
思ったんですよ。受付嬢って、高ランク冒険者も相手しているじゃないですか。なら、めちゃくちゃ強いのではないのか?と。ってことで、パワーバランスをバグらせてみました。




