よくある?お茶会1
ちょっと前に主人公ちゃんが1年間で振り切れたといいましたが回想回では、
雑食系オタクだったため実際の拷問器具とか見てテンションがギュンって上ってました。
お茶会は始まりますが、王子はまだ出てきません。
主人公ちゃん、ペロンちゃんのスペックもいずれ出していきます。
ふわぁ~凄い。
ランド的なお城の内部に初入場です。
王妃殿下主催のお茶会という名の、婚約者探し会場はこちらですよ~
3歳から8歳までのご令嬢が一堂に会しています。
爵位の低い人たちは補助金が出ているらしい。
まぁここまで来るのも大変な人もいるし当然と言えば当然だね。
建前上は、お茶会なので幾つかのグループに分かれてお茶を楽しむ。
そこを王妃殿下と王子が回っていく。
今回の私は、装飾が少なめのドレスで参加している。
子供らしさと、ちょっと背伸びしているのの中間のようなデザイン。
王子の好みを把握しているとこれくらいが良いはず。
フリフリしすぎても、ゴテゴテと装飾で飾り付けてもいけない。
質素すぎず、華美すぎず程よいラインを狙っている。
マリーの審美眼はかなりの物なので、ドレスは万全だろう。
柔らかな笑みを浮かべて準備万全さぁみなさんなかよくしましょう!
お茶会開始から十分
にこやかな令嬢が楽しそうに交流を深めている。
私のテーブル以外はね…
えぇまぁペロリーヌ公爵家の悪名は、国内はおろか周辺諸国にも轟いてますからね!
何かうかつなことを言って、目を付けられたくない物ね。
気持ちはすごいわかる。
お父様の権力を使えば、婚約者になることはできる。
確定してるようなものだけど、お父様を動かす理由がいるから。
ここで大切なのは、他の攻略キャラの婚約者達と仲良くなること。
このテーブルには2人の婚約者キャラがいる。
引きずり込まないとね、逃げ道の無い沼に。
王子は騙していけばいいんだから、他の立ち回りをしっかりとしないとね。
純粋とはいえ、5歳の王子を騙すなんてこの私にかかれば簡単ですよ。
10年以上も騙していけば、王子も何が事実かわからなくなっていくでしょう。
不安定になった心を絡めとっていく。これしか生きる道はない。
そろそろ行動を起こしていくかな、王子が来るまでまだ時間がかかりそうだし。
「ねぇみなさん」
おなじテーブルから ひっ とか ひゅって息をのむ声が聞こえる。
泣きだしそうな子までいる。
「ごめんなさい」
私は頭を下げる。
びっくりして顔を見合わせる子達。
「私がいるせいで、ここだけ楽しく無いでしょう」
「わかってるんです、私の家のせいでしょう」
「怖い話を皆さんも聞いてるでしょうし、王子殿下がいらっしゃるまで我慢しいただけないかしら」
「王子殿下がいらっしゃった後は自由に席を立てるから、それまで耐えていただけないですか」
そう言った私の目からは涙がこぼれる。
戸惑う令嬢たち、爵位が一番上の私が謝罪するなんてありえない物ね~
「ペロン様そんな・・・」
「ペロン様が悪いわけじゃ・・・」
おほほほほ、噓泣き程度を見破れないなんて、立派な淑女に皆さんなれなくてよ。
「皆様のお言葉、とても嬉しく思います」
にっこりと慈愛の笑顔を声を出した子に投げつける。
あらあら、顔を赤くしてる。
お子様たちは単純ねぇ~
「私を見るということは、家を見るということ」
「私は違うと言うことは、私が家を捨てるということ」
「貴族って難しいですわね」
微笑みながらまた、涙を一筋流しておく。
公爵家ほど悪名がある家はないけれど、どこの家の令嬢もそこそこ大変だもんね。
そういったところに手をのばす、まとわりつくように伸ばしていく。
あらあら皆さんウルウルしちゃってどうしたの?
花粉症かな?
「今後お茶会でお会いした時に避けていただいてもかまいません」
「ご両親も関わるなというでしょう、ですからどうか」
「ここだけの、今だけの、私達だけの秘密にしていただけませんか?」
「「私」の「ペロン」のお友達になっていただけませんか」
あれ~警護と評価をするために各テーブルに付いてる騎士さんもウルっときてる。
え、ちょろすぎない。
「騎士様、どうか秘密にしてもらえませんか?」
微笑んで見せる。
あぁ後ろ向いて上見上げちゃった~職務放棄してる~
我が公爵家だったら即処分だわ、仕事を遂行できない子はいりません。
騎士様が見ないふりをしたおかげで、何かを決心したようなみんな。
同じ秘密を共有すると、つながりがつよくなるよねぇ~
良い子なのに、両親のせいで怖がられてる子に縋られると、
たすけたくなるよねぇ~
まぁもっと成長すると疑う子も出てくるだろうけど、1桁の年齢の子だもん。
皆泣きながら頷いてくれてる。
ほらあれ、こういう時にやるんだあれは。
こんな機会はめったにない、やれるときにやらないともったいない。
嬉しくてどうしようもないって感じで、下を向いて顔を両手で覆う。
計画通り
世界設定
ペロリーヌ公爵家が潰れない、潰されない理由2
公爵様は若いころ他国との小競り合いがあると、率先して戦地に向かっていました。
普通なら考えつかないor考えてもやらないような作戦を当然のように立案遂行。
豊富な資金と畑から取れると勘違いしている農民を消費しつつ、戦功を重ねています。
結果として他国は、あんなやべーやついる国と戦争なんかできないYO
公爵様のおかげで王国は平和になってしまいました。
優秀は優秀なんですが、アレすぎてアレな公爵様です。