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よくある回想2

回想回2回目はマリー

セバスチャンとは違う方向でやばい子

ちょっとバイオレンスあります

まぁ守る側からしたら、これくらいはするよねって話

お嬢様の起床予定時間1時間前にベット横につく。

お目覚めの時間までじっくりとお嬢様を見ることが出来る至福の時間だ。

以前は眠られてから直ぐに、見つめていたのだけれどセバス様に見つかって

壊れない程度に投薬された…

視力を奪う薬を作り出しているとは、セバス様は私の生きる意味をうばうつもりなのか。

次は無いと言われたが、お嬢様の慈悲でこの時間をいただいている。

お嬢様は見目麗しいだけでなく、心まで美しい…素敵

この幸せを手に入れたのは1年前、専属のメイドをお嬢様が探していると知ってからだ。


私はきれいなものが好きだった。

ペロリーヌ公爵家にお仕えしたのも奇麗なものが多いから。

お屋敷の調度品はどれも超一級の品物ばかり。

触れることが出来るだけで幸せだった。

そんな中、お嬢様が専属メイドを探しているという話が屋敷に広がった。

同僚達は専属になると仕事が増える。

我儘に答えるのが大変。

子供の世話なんてしたくない。

なんて言っていたが、私は直ぐにメイド長に事実か確認してお嬢様の面接を受けた。

「あなたは何故応募してきたの?素直に答えてくれるかしら?」

奥方様もお奇麗だけれど、お嬢様はそれ以上だった。

まだ幼いお顔だけれど、将来の美しさを想像させる。

釣り目がちで気の強そうな目、切れ長な眉

どのパーツをとっても美しい。

「どうしたの?答えられない?」

いけない、お嬢様の質問に早く答えなきゃ

「お嬢様が美しくて見とれていました」

「奇麗なものが好きなので、応募させていただきました!」

言ったあとに血の気が引いた。

お嬢様になんてことを言ってしまったんだろう。

「あら、やっと素直なものがきてくれたわ」

「あなたのお眼鏡に私はかなったようね」

お嬢様が私に、私に!私に!!私に!!!微笑まれている!!!!

「はははい勿論です!私が男性だったらおしたおしてましゅ」

次の瞬間、体全体に激しい衝撃と、痛みが襲った。

「お嬢様、これはダメです」

「すぐに処理いたしますので、少々お待ちいただけますか」

床に押さえつけられていると気が付いたと同時に、鈍い音が聞こえた。

顔をぶたれた

「セバス待ちなさい」

痛みと、お嬢様に失礼なことを言ってしまったことでボロボロと涙がこぼれる。

「ねぇあなた、私のために何ができるの?」

あぁお嬢様は声もお奇麗なんだとぐちゃぐちゃの思考の中でもハッキリと感じた。

私にできること、

奇麗なお嬢様に近づきたくて来たけど私に何ができるんだろう。

奇麗な物、奇麗な人が好きなだけの私。

「お、お嬢様を、私が見てきた奇麗な人より輝かせて見せます」

お嬢様の笑い声が聞こえる。

「大きく出たわね、とりあえずお試しで使ってあげる」

「結果を出したら専属にしてあげるわ」

お嬢様に使っていただけるの?

やらなきゃ、私にできること以上の事をやらなきゃ!

それからは毎日必死だった。

1月ほどたったころお嬢様から

「本当に結果を出すとは思わなかったわ」

「これからよろしくね」

この言葉は一生覚えてる、絶対に。

「そういえば、あなた名前なんて言うの?」

お仕えする大勢の中から、個人に昇格した瞬間だった。

「マリー、マリーです」

頷くお嬢様

「そう、マリーね覚えたわ」

「ご褒美を上げるわねマリー」

そう言って私に抱き着くお嬢様

おおおおおお嬢様が私に抱き着いてる

え、なんで、なに?私死ぬの?お嬢様の体温を感じるぅ

「ふふ、こんなご褒美はどうかしら?」

うわめづかいで微笑むお嬢様を見た瞬間

私は限界を迎え意識を失った。


「お嬢様、やはりコレはだめではないでしょうか」


「そうかもしれないわね…」


次のご褒美を貰えるように今日も頑張っていこう。

でも後十数分はお嬢様の寝顔を堪能しなきゃ。

世界設定

ペロリーヌ公爵家が潰されない潰れない理由1

公爵様自身はこの国唯一の忠臣だとおもっている。

国への納税額は不動の一位、国庫の6割を賄います。

悪事に手を染めていると知っていても6割は手放せません。

表で平民から搾り取り、裏では色々やることでの6割

普通の貴族では同じ大きさの領地を得たとしてもここまでの納税額を捻出できません。

ある意味優秀なお父様


※マリーの同僚数名は、お嬢様の薬学・人体構造レッスンの教材になりました。

マリーもセバスも許すわけがありません

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