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よくある?終戦

くすぶっている火種を使って火をつけて、飛び火してこないところで見るのって最高だと思うんです。

最悪、尻尾を切ればなんとかなるってわかっていたらやりたい方だいするでしょうね。

季節が夏から秋に変わろうというころ、隣国の内戦が激化し冬に入るころに決着がつきましたわ。

夏ごろに両派閥共に和睦の雰囲気に向かいかけていましたの、でも不思議なことに第二王子派閥で人望と人徳を兼ね備えた物が無残に殺され誰にも止められない流れが出来てしまったようですわ。

血で血を洗う内戦を唯一止められたであろう王も、病に倒れ動くことが出来ずそのまま亡くなってしまい完全に歯止めが利かなくなったみたいね。

最終的に第二王子が敗れ、民衆の前で首を切られて内戦は終結したみたい。まぁその処刑会場に第二王子派の残党が流れ込み、複数の矢を受けて第一王子も亡くなってしまいましたの。

残された王族は6歳の王女だけですって、真面な貴族は内戦中にあらかた消えてしまっているのであの国はこれからも大変でしょうね。

セバスがとてもいい笑顔で報告してくれていますわ。

「お嬢様、この度は誠にありがとうございました。脈々と受け継いできた王家の血筋を捻じり歪ませ、一国を絶望に落とすことが出来るとは。ここまでの快楽を味わったのは初めてでございます。」

セバスが楽しそうで何よりですわ。

穏健派の代表格も、王すらもセバスの手で葬ったらしい。

民や貴族を虐殺し、和睦に流れようとするたびにより過激になるように演出してきたんですって。

最後に第一王子を射殺して帰ってきたようでご機嫌ですわね。

「しかし、自身の快楽のためにお嬢様のお側を長らく離れてしまったことは弁明の余地もありません。誠に申し訳ございませんでした。」

「セバス良いのよ、私が楽しんでらっしゃいと送り出したのです。中途半端な状態で帰ってきたら怒りますけれど、最後までやり切ったのでしょう?主の言葉を正確に成し遂げてきたのです、褒めこそすれ、しっ責などいたしませんわ」

セバスは深く首を垂れ、感謝を表していますわね。

「そうそう、聞きたいことがありましたの」

「なんでしょうかお嬢様。私のお答えできることでしたら全てお話しさせていただきます」

「あの国に王女なんていたかしら?私、各国の王族は把握しているつもりでしたが聞いたことがありませんでしたの」

「あの王女は実際にはただの貴族令嬢ですな。様々な薬品と魔法で壊し、1から人格を作り直してあります。洗脳より時間がかりましたが、あの国をさらに衰退させることが出来るように設定いたしました。」

「あら、やっぱりセバスが用意したのね。こちらに攻め込んでくるようなことは無いのでしょうね?」

「はい、ご安心ください。我が国に金銭、資源、人材を流出させることに無上の喜びを感じるようにし、こちらと事を構えようとすると苦痛、絶望、恐怖を認識するようにしてあります。洗脳や調整を疑がった所で、自国最後の王族とされている人物に手を出せる人間はなかなかいませんので。」

「セバスの事でもの、いよいよとなったら周囲に絶望を振りまいて自決するようにしているのでしょうし、こちらに嫌疑がかかることは無いでしょう。流石ねセバス、貴方の仕事にはいつも感心させられるわ」

ん~隠しキャラだった隣国の第二王子も消えたしヒロインちゃんに注意していればあとは問題ないかな。

聖女様を処理するのはもったいないから何とかしたいけど、洗脳でもしちゃおうかしら?



ゲームとは変わった箇所2

ペロンちゃんの評価

ゲーム:最低最悪、間違いなくあの親から生まれたという性格の悪さ。鬼!悪魔!ペロンちゃん!

お茶会に呼ばれたら、無事に帰れるとは思わない。

本人がいないところでは、魔力なしのゴミが!!と悪口祭り開催中だった。


今の世界:なんであの両親からこんないい子が生まれるんだ?品行方正、容姿端麗、頭脳明晰で非の打ち所がなく同世代の令嬢令息からの人気は絶大。

実家の悪名を気にして、なかなかお茶会や夜会に来てくれない。

ペロンちゃんと一緒に勉強すると学力、知力が向上するとペロン塾は大人気。

ペロンちゃん世代が実務経験を重ねていけば、王国の黄金期を迎えられると考えられている。

王妃殿下だけがペロンちゃんを認めていない。

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