よくある失敗
から回るヒロインちゃんの品評会
貴族に平民の浅知恵が通じるとは思えません。
子供とはいえ権謀術数の世界ですからね、利用しやすさと利用価値が高くないとね
20日21日は更新をお休みします
ヒロインちゃんが入学してからクラスも学年違うのに、どんどん絡んでくる。
廊下を歩いていれば目の前で転んで突き飛ばされたっていうし、中庭を歩いているときは勝手に噴水に落ちて水浴びしてるし、お茶を飲んでいればカップを奪って自分にかけて被害者面してくる。
私は面白いのでニコニコしているんだけど、ローラ様やクラスメイトの皆がピキピキしてきていて宥めるのが大変ですわ。
まぁブチ切れ寸前なのはアレク様なのですけれどね、二人の時間でも関係なく突撃してくるし私を貶めようとしてくるのを見てそろそろ限界っぽい。
「いくら聖女とはいえ、あの行動は度が過ぎている。正式に抗議をしなければいけない」
あっはっは、これはもう私でも止められないかもしれない。
「ペロンの心が広いのは知っていたけれど、あんなことをされ続けて微笑んでいる場合じゃないよ」
あら、飛び火してきてしまいましたわ
「だってアレク様、あの方面白いんですもの。あんな見え見えの行動をしてきて、意気揚々とアレク様に報告しに行くのですよ。平民の生まれということを差し引いても、貴族というものを甘く見過ぎていますわ。見目麗しければ利用しようとする方々も出てくるでしょうけれど、今の状態ですと性格の悪さが浮き彫りになって可愛らしいんですもの」
「まったく、そんなことを楽しむものじゃないよ。あの聖女を上手く使える気がしないよ」
「それは私も同じですわ、あの方を上手く使える人はいないでしょうね」
ゲームとは変わった箇所
ゲームでは王子はペロンちゃん大嫌い、視界に入れたくない。
現在は、ペロンちゃん大好き。二人きりの時にペロンちゃんが他の貴族令嬢と違う乙女ムーブを行った結果。
猫の皮を2000枚位かぶっているペロンちゃんの勝利