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よくある入学

今回も新キャラが出たりしてますが、文字通りの子なのでまた出てくるかは謎。

ちょっかいは出すかもしれない。

今日は学園の入学式。

入試の成績は入り口に張り出されていて、上位20名がAクラスになる。

この学園は平民にも入学の機会はあるけれど、裕福な家庭で家庭教師をつけれないとまず無理なレベルでハイレベルな場所ですわ。

アレク様が入学の挨拶をされている、学年トップの成績を取ったものが爵位に関係なく代表挨拶をする決まりなので、実力でトップを取ったようですわね。

アレク様と教室に戻ると、

「僕のためにペロンは手を抜いたんじゃないのかい?入試で満点が僕だけとは思えないんだけど」

まぁいつもアレク様と学んでいることに比べたら簡単な問題でしたわね。

「1問深読みしてしまった問題がありましたの、あの問題のせいで満点を取れませんでしたわ。それに手など抜いたらアレク様は怒りますでしょう?私が、アレク様に嫌われるようなことをするわけないじゃありませんか」

「はは、ペロンはブレないね。確かに本気を出していなかったら僕は、怒っていたかもしれないけれど。」

未来の王と王妃が教室でイチャイチャしていると、教室の外が騒がしくなってきた。

担任の教師が入ってきて毎年の事なので気にしない様にと、言っている。

上位貴族が、こんなはずじゃない、自分こそがAクラスに相応しいと騒いでいるらしい。

今年はアレク様もいることで、例年以上の騒ぎではあるらしい。

「何故この私がAクラスではないの!こんなのおかしいじゃない!!私がモーブ公爵家の者だって知らないわけじゃないでしょう!ペロリーヌ公爵家がいて、私がいないなんておかしいじゃない!」

お~ゲームでは名前しか出てこないから、適当に名前を付けられたモーブ公爵家のノマル様じゃないですの。

ちょっとお馬鹿で、お茶会で会うと悪役令嬢っぽいムーブをするので個人的には好きなのですけれど、我が家の名前を持ち出されると黙っていられない。貴族って面倒ですわ。

ため息交じりにアレク様に会釈して立ち上がろうとすると、私より早くノマル様に向かっていく人達がいた。

「ノマル様、余り大きな声で学園批判をしない方が良いですよ。ここは将来の官吏を育成するための場所のために、採点は公平公正を旨としているのですよ。」

最初のお茶会で仲良くなった子達とは今も仲良くしていて、今回向かっていったのはその子達だ。

ローラ様を筆頭に勉強も頑張った成果が出て嬉しいけれど、あれではノマル様は止まらないわね。

「ノマル様、同じ公爵家とは言えこのような場でそのような言い方をされると私も考えないといけなくなりますわ。ご自身のクラスに行かれた方がよろしいと思いますわ」

もめ事が大きくなる前にちゃっちゃと片付けましょう。

「ペロン様、どんな汚い手を使ったんですか!貴方が2位だなんておかしいわ!!」

「ふむ、汚い手ですか、確かに使いましたわね」

「自白したわね、貴方なんて退学よ!」

「小さいころから王城でアレク様と共に学んできましたの、優秀な方が隣にいるだけで勉強って捗りますのよ。ズルをしていたと言われれば間違いないですわね」

ノマル様ったらお顔を真っ赤にしてこわいわぁ耳元でささやいておこう。

「そのように怒っていると、愛らしいお顔が台無しですわ。期末試験で入れ替わりがありますので待っていますわよ」

もっと顔を真っ赤にして帰っていった。

もぅ可愛いなぁ虐めたくなっちゃうじゃない。





世界設定

学園はゲームの舞台となる場所。

普通に優秀な者が勉強するために来る場所、身分を気にせずといったこともなく爵位が上の方が偉い。

Aクラス卒業生は官吏になればエリートコースに乗れるし、婚約者がいない場合は釣書が山のように来る。

期末ごとの試験でクラスの入れ替えがある。

優秀でも胡坐をかいていれば下位クラスに転落する。

下位クラスは虎視眈々と上位を狙っている。


ペロンちゃんはゲームではEクラスだった

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