よくある?処分回1
なんとか処理したかったんですが、
書いているうちに生き残る感じになってしまいました。
無念
さて、まずは直接暴力を振るう方を処理していきましょう。
この前聞いた話をサクサクっとアレク様に相談っていう形で話したら、珍しく激怒してましたよ!
いやぁ女性に手を挙げる人間を許せないなんて、流石私のアレク様素敵
「あんなことをしておいて、未だにそんなことをしているなんて許せない。立ち回りだけ上手くなるなんて質が悪い」
「そうですわね、友人の為にも何とかしてあげたいのですけれど」
「ごまかせない状況を作るしかないだろうね、下手に騎士団長に喋ると話が漏れそうだしなかなか難しいかもしれないね」
アレク様と色々と話し合う、私は抹殺するために、アレク様は罰を与えるために。
後日私主催のお茶会を、王城で行った時の事
「っち、なんで俺が茶会に出なきゃいけないんだよ。おいミリア聞いてるのか」
ガンっと椅子を蹴り上げ、ビックっとするミリア様を見て楽しんでいるようだ。にちゃにちゃ笑って気持ち悪い。
「お、お父様がぁ婚約者の方も参加するようにってぇおっしゃったんですぅレオ様のお父様からもぉお話があったのではないのですかぁ?」
「俺の前ではもっときびきび喋れって言っただろうが!!ただでさえあいつが主催って言うんでイライラしてるってのによ!」
胸元を掴み上げてミレア様を投げ捨てた、いやぁ流石に押し止めている二人の父親がブチ切れちゃって大変ですわ。
王城には警護や防諜のための隠し部屋がそれなりにある。その一室で私とアレク様と、二人の父親と監視していたんだけど、控室に通されてすぐにこの蛮行。
私たちの話を半信半疑で聞いてた親も、これを見たら顔真っ赤ですわね。
猫をかぶるなら私みたいにちゃんとかぶって、脱いだ姿を見られないようにしないと。
「や、やめてくださいぃ」
そろそろ止めに行きますか~
「レオ貴様、何をしているんだ!!守るべき相手にこのような事をして!!」
「お、親父、何のことだよミリアが転んだから助けようとしてただけだって」
「初めから見ていたぞ!もっと早く気が付けなかった自分が情けない。ただでは済まさんぞ!」
「ミリア様助けに来るのが遅れてしまって、申し訳ございません。確実に処分を下せる段階に至るまで見ているしかできませんでしたの」
「いいえ、ペロン様はぁちゃんと約束を守ってくださいましたぁ」
「またお前が俺の邪魔をしたのか、ぶっ殺してやる」
凄い凄い、この状況でまだそんなことが言えるなんて褒めてあげたくなってしまいますわ。
「騎士団長、こうなっては事前に決めていた罰を与えるしかないないよ。才能があっても性情がこれではどうしようもないよ」
「おい、アレク。罰ってなんだよ、助けてくれよ!」
「君が呼び捨てにする許しは、撤回しているよ。あの頃と何も変わっていない、罰を受けるといい」
流石に処分することは出来なかったので、二つの罰を与えることで話がついている。
1つ目は、廃嫡して平民にする事
近衛騎士団長の子息として、余りにもふさわしくないのでこの処理となった。守るべき立場の物が、守られるものを虐げるなんてありえませんもの。
そして二つ目は、両手の親指の切断
剣の才能だけは凄まじい上に、本人も誇りに思っている。その剣を持つことが出来ないようにすることが一番の罰になるという判断をしましたわ。
後で消そうと思ったんですけど、騎士団長の監視が付くので結構厳しい。
ちゃんと消したかったんだけど残念
世界設定
魔法の力がこもった剣、魔剣はかなりの数ある。
現在進行形で作られているので、年1本ペースで増えている。
周辺の魔力を吸い上げて作るので、調子に乗って作りすぎると土地が死に、森がなくなってしまう。
その分、熟練の剣士が魔剣を振るえば並みの兵では相手にならない。
近衛騎士は自分の属性魔剣を王より与えられている。
レオはゲームでは、炎の魔剣を使い戦功を上げるが親指がなくなったので、
満足に剣を扱うことは不可能になった。
ゲームでよく死ぬペロンちゃんは、シナリオ累計で魔剣による死亡回数は6回