よくある友人の会話
なんやかんや順調に成長している主人公ちゃん
次の獲物を前にどんな行動をとるんだろう。
まぁ仲のいい友達は数人しかいませんけどね
あれから数年がたち、私はお茶会を主催したり、王子とイチャイチャしたりと楽しく暮らしている。
今日は珍しく他家からの招待を受けたので、お茶会にやってきた。
順調にいけば王妃になる人間が、めったに誘われないってどうなのよ!?
まぁ微笑みながら裏では色々とやるお茶会に頻繁に誘われるよりはいいかと思っている。
「ペロン様、本日はお越しいただき誠にありがとうございます。当家のお茶会をお楽しみください」
「ローラ様、お招きいただきありがとうございます。後ほどゆっくりとお話しできる時間はありまして?」
「えぇ時間は勿論とってあります。ミリア様もいらっしゃいますよ」
「まぁそれは楽しみですわね、今から待ち遠しいですわ」
王妃殿下主催のお茶会依頼、ローラ様とミリア様とは仲良くしている。
シナリオ通りローラ様はラングと、ミリア様はレオと婚約している。
上手く使って攻略キャラを処分しないとね♪
「ペロンさまぁ聞きましたかぁ癒属性の魔力を持った人がでたらしいですよぉ」
「ミリア様そのお話なら存じておりますわ、平民の方らしいですが国のために役立っていただけると良いのですけれど」
「そうですねぇがんばってほしいですぅ」
そう、ヒロインちゃんが無事に癒の力に目覚めたらしい。力に目覚めても腕は生やせないし、満足に歩けるようにもならなかったらしい。
いやぁ可哀そうだなぁ酷いことをする人がいるものだ。
「そういえばペロン様に対する悪意ある噂も耳にしますね、なんでも娼婦を招いてはしたない行いをしているとか」
「あら?それは大体あってますわね」
「え!?どういうことなのですか、なななにをしているのですか!」
「お姉さま方をお招きして色々な技術を教わっているのですわ。教わるときは周りに女性しかいませんわよ!アレク様が他の方に目移りしない様に、必要な知識ですもの」
「な、なるほど。どうしてしまったのかと思いました。」
「お姉さま方は、知識も話術も豊富で学ぶことが多いんですの。悪評は今更なので気にしていませんでしたわ」
いやぁ本当に高級娼婦のお姉さま方は、面白いし博識だし惚れてしまいそうになる。下手な貴族令嬢より優秀ですわねぇ
「王子殿下のためにそこまでされるなんてぇ私が男性だったら、離れられなくなっちゃいますぅ」
「あら、同性でも離しませんわよ」
ミリア様を抱きしめてギューッとしてなでなでしちゃう。抱き心地いいなぁ
「うぅペロン様が婚約者だったら良かったのにぃ」
「婚約者の方と上手くいっていませんの?」
「ずっとイライラしててぇ直ぐに手を挙げるんですぅ、お父様たちがいるところでは大人しくしているのでぇ誰も信じてくれないんですぅ」
ミリア様はしくしく泣いてる。
ドレスが汚れるから嫌なんだけど、良い子ちゃんムーブしておかないとダメか
「私も、上手くいっていなくて。些細な事でもあの方が知らないことを私が知っていると、狂ったように問い詰めてきて…私が謝罪しても当然といったような態度をとられて、あの方が満足するまで謝罪を続けさせられるんです。」
お~馬鹿二人とも随分な成長をしたようで何より何より。
「私の友人にそのような事をするなんて許せませんわ!何かできないか考えますので、もう少し耐えてくださいませ」
いえぇ~い 大義名分を手に入れたぞ
婚約者にそんな事をするなんて大人もゆるしてくれませんわね
世界設定
高級娼婦と言われる一握りの人たちは、下手な貴族よりも裕福な暮らしをしている。
ただし、貴族の諸事情を知っているため今の地位を下手に明け渡すと死が待っている。
有力貴族の妾になる以外に生を全うするのは難しい。
今回ペロンちゃんに呼ばれた人たちは、公爵家が後ろ盾になったのでかなり喜んでいる。
教養も高く、それを生かす力もあるので今後も利用するつもりでいる。