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よくある?王都の散策2

今回も王都デート回

優しい王子にリアルを少しづつ教えてます。

「おい、おもえらその食ってるものをよこせ。」

はぁ?なにこの汚い男の子は。せっかく至福の時を過ごしてたのに邪魔しないでよ。

近くまで来てるし護衛は何してるのって視線をビッテン様に向けると苦笑いされた。

あぁアレク様の教育ね、危険性は低いって判断したんでしょう。

「どうしたんだい?欲しいならあげるよ?」

あら~それはダメですわ~ここは私がやらないとダメかしら。

ビッテン様を睨んでから、アレク様を止める。

「アレク様いけませんわ、この方に差し上げることはできません。」

「何故だいペロン?いつも優しい君らしくないじゃないか。彼はお腹が減っているようだし、少しくらい分けてあげてもいいじゃないか。」

「こいつは良いって言ってるんだからよこせよ」

「あなた、コレがいくらするかご存じ?」

「はぁしらねぇよ」

「コレ、お煎餅は5枚で銀貨1枚よ?あなたが普段食べているパンはいくらなの?」

「そんなもんが銀貨1枚だぁ?嘘ついてんじゃねぇよ。」

「嘘ではありませんわ、まだまだ王都では珍しい食べ物なので高くて当然よ。それでパンはいくらなの?教えてくださる?」

「べつにどうだっていいだろ!」

「大事な事なのでおしえてくださいませ。」

「ど、銅貨1枚だよ!」

「確かに値段に差はあるけれど、上げない理由になるのかい?」

「えぇなりますわ。ビッテン様、その方には「あなたのお財布」から銅貨を10枚ほど渡してくださいませ。」

にっこりとビッテン様に微笑み、汚れたゴミを視界から追いやってもらう。

「ん~ペロンなんで分けてあげたらダメなのか、僕にはわからないよ。」

しょんぼりアレク様も可愛いけれど、説明してあげないとか

「アレク様、お煎餅は美味しいですか?」

「うん、食べたことがない味だったけど美味しかった。」

「私も美味しかったですが、私達が食べて美味しいと思えるものを無償で渡してはいけません。今後のあの方の人生を歪めてしまう可能性がありますわ。」

「おやつ1つで人生だなんて大げさじゃないかい?」

「いいえ、それほど重要な事なのです。私達がおやつとして食べている物は、庶民の方の贅沢品ですのよ?また食べたいと思ったときに、どうやって買うのです?言い方は悪いですが、あの服装ですと庶民の中でも下の方だと思います。あの方が、真っ当な手段で買うことは難しいでしょう。」

前世で似たような話を聞いたことがるので、偉そうに喋ってしまった。

貧困地域に来た旅行者が、飲んでいたジュースを子供に上げたところ子供の親に激怒されたという話。

まぁ私が実際に経験した事ではないけどね。

「そうか、僕の迂闊な行動で彼を犯罪者にしていたかもしれないんだね。」

「私は、アレク様のそういった優しい所が大好きですわよ。私達は、私達の出来ることをすればいいのですわ。」

「ペロンはそうやって素直に好意を伝えてくるから困ってしまうよ。僕達に出来ることってなにがあるんだい?」

あぁん照れて赤くなってるアレク様好き。

「ふふ、簡単ですわ。原料の流通量を上げて誰でもおやつとして買えるくらい安くくしてしまえばいいのですわ。商人でも出来ますけど、私達だったらもっと大規模にできますでしょう?」

「なるほど、そういった話なら僕らが頑張らないといけないね。」

アレク様の成長に繋がったし、かなり良いデートだったと思う。




スラムのゴミがこんなところまで来てるって知れたし、もっと締め付けを強くしなきゃ。



忘れていた世界設定

この世界の貨幣は金貨・銀貨・銅貨の3種

銅貨50枚で銀貨1枚 銀貨50枚で金貨1枚

庶民の平均月給は銀貨20枚

主人公ちゃんのお小遣いは金貨50枚から上限なし。

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