第惨話 エリカちゃんと夜のプールで
エリカちゃんと夜のプールで,
タイトルだけならノクターンで出せそうな気がするタイトルです。
エロはないので期待しないでください。
第惨話 エリカちゃんと夜のプールで
音楽室の怪で肩透かしをしてしまったエリカちゃんは第三の七不思議プールの怪の調査をすることにしたのだった。
————教室にて
「エリカちゃん今日の夜プールいくの? 夜のプールって怖いよ~」
「いくわよ。 大丈夫よ。相手が手が出てきて足首をつかんでプールに引きずり込んでくるだけなら愛機チェーンソーで斬るから」
「噂によるとプールの底が海底に変わるっていうけど本当なのかな?」
「それで助かるわけないじゃん。 生きていなきゃ噂なんて広げることはできないわよ」
「エリカちゃん頭いい」
「海斗君が何にも考えていないだけでしょ」
「ひどいなあエリカちゃん。 せっかくエリカちゃんが好きな海苔ワサビ鉄火丼作ってきたけどいらないみたいだね」
「海斗くーんごめーん」
ひそひそクラスメイトA「エリカちゃんが謝っている」
ひそひそクラスメイトB「あのやくがくエリカが?」
ひそひそクラスメイトA「やくがくって何よ?」
ひそひそクラスメイトB「やくざも隠れるの略だよ。 この前黒塗りのベンツチェーンソーで真っ二つにしたみたいだし」
ひそひそクラスメイトC「俺は銃弾をチェーンソーで撃ち落としてやくざを斬ったって聞いたぞ」
ひそひそクラスメイトA「何それ怖い」
海斗「エリカちゃんアーんして」
エリカちゃん「あーん。 鉄火丼おいしい。 海斗君鉄火丼って人の血みたいでいい色だよね」
と平和な教室だった。
———— 夜のプールにて
夜のプールサイドア歩いていると……。
「立~ち~去~れ」としゃがれた声がしたのだ。
「海斗君何か言った?」
「もしかしておぼれた幽霊じゃないの?」
突然水音と共に大量の手がエリカちゃんたちにプールから伸びてきたが、けたたましいエンジン音と共に大量の手はすべて切断されたのだ。
「またつまらぬものを斬ってしまった」
「エリカちゃん凄い!50本近く手が出て来たのに全部斬り落とすなんて」
「海斗君ガソリンある?」
「はいエリカちゃん」
エリカはガソリンタンクを渡されあたりにぶん撒き散らした。 そして近くのプールの床にチェーンソーをかすらせ火花を使い着火したのだ。
「ギャ———」と絶叫が聞こえすべての手は燃え尽きたのだったが、あたりは火の海だった。 そしてけたたたましいサイレン音と共に消防と警察が押し寄せて来たので、 警察を撒くために非常用の散水ホースを起動させホースを暴れさせて、その反動で跳んで逃げたのだった。