閑話25話 エリカノート
閑話25話 エリカノート
教室で男子生徒が本を読んでいると女子生徒がきて
「ねえ、なんか怖いノート見つけたんだけど」
「怖いノート?」
「そうよ、はじめは白紙だったんだけど気が付いたらヒトの名前が勝手にかかれているのよ。それも書かれている人が全員死んでいるのよ」
「もしかして呪いのノートかなあ?」
「私もそう思ってお祓いに出したら、神主さんがチェーンソーで斬られて死んじゃったのよ」
「もしかして、エリカちゃんのノートじゃないの?」
「エリカちゃんのノート?」
「そう、書かれた人間がチェーンソーで斬られて死ぬんだよ」
「それ怖わよ。って私の名前が書かれているんだけど」
その後、その女子生徒の姿を見た者はいない、夜に女子生徒の家でけたたましいエンジン音が響いたとか……。
「あれ、このノート落し物かなあ? でも気味悪いノートだな、悪戯で友人Aの名前書いちゃえ」
誰もいない空き教室で黒いノートを見つけたらご用心を。
悲劇は伝播するのです。
エリカちゃんの日記に記述されていたのです。
「エリカちゃんそれ普通にホラーだから」
「そう? ヒトのノートを勝手にとったから天罰を下しただけだよー」
そしてまじめに勉強していないのでノートをよくなくすのがエリカちゃん。
エリカちゃんがノートを見つけるたびに犠牲者の名前が記述されているのです。
都市伝説:エリカノート と呼ばれるようになったのです。




