第1話 エリカちゃんと花子さん (挿絵あり)
ホラーの一番バッターは花子さんです。
第1話 エリカちゃんと花子さん
休み時間の教室でエリカちゃんと海斗君とが話していた。
「海斗君私と一緒に肝試ししましょうよ」
「エリカちゃん夜の学校は危ないよ」
ひそひそ「夜の学校よりエリカちゃんの方が危ないって……」
ひそひそ「ばか! お前聞こえたらチェーンソーで斬られるぞ!」 ガクブルする生徒
生徒たちのひそひそばなしはバックグランドとなりその日の夜にエリカちゃんと海斗君は学校に忍び込んだのだった。
———― 夜の学校
入り口がふさがっていたので、理科室の壁をチェン―ソーでぶった切り学校に忍び込んだエリカちゃんたち
「エリカちゃんこんなことして大丈夫なの?」
「怒られたらにっこりチェンソーを持つて吹かすとみんな黙るんだよね。 黙らなかったら近くを斬りつけて次はあ・な・た・?っていうとみんな逃げちゃうんだよね」
「それ、僕も逃げちゃうよ」
廊下を歩いて女子トイレにたどり着く
「トイレの花子ちゃんだっけ、 女子トイレ3か所あるけど1階のかな? それとも男子トイレに出るのかな?」
「それ痴女でしょエリカちゃん」
「とにかくGOGO」
———― 女子トイレ
中に入ると手洗いがあり、 奥に行くと個室が4つあり一つ目と4つ目が閉まっていたのだった。
エリカちゃんが一つ目を無造作に開けると、掃除用具入れだった。なぜかモップバケツの他に人体模型があったが……。
「これ花子ちゃんじゃないわよね」
「多分違うと思う」
「そうだ。 2年4組の●坂▽子むかつくから机にこれを置いておこう」とエリカちゃんは人体模型を担いで猛スピードで2年4組に入っていったのだ。
———―2年4組
「えーっと。セメダイン。セメント。 硬化剤……」
どこからもなく左官道具を取り出して、2年4組の●坂▽子2年4組の●坂▽子ちゃんの机に教室の床を外し五寸釘で下から打ち付けて、 セメントと硬化剤で基礎付けして●坂▽子の机に人体模型像を固定したのだ。
「よーし終わったわ。 もう1回トイレ行くわよ」
海斗はもう1度人体模型像をみると動こうとしているが、動けない様子だったのを見なかったことにしてトイレに行ったのだった。
———― 女子トイレ
「やっぱり4つ目のトイレ閉まっているわ。 長いお花摘みよね」
「違うと思うよエリカちゃん」
「確か、トイレを叩いて花子ちゃんって呼ぶんだっけ」
「そう聞いているよ」
エリカちゃんはトイレを蹴飛ばしチェンソーを吹かし
「はーなーこちゃん」と呼びつけたが
逆に花子ちゃんがビビッてしまし出てこなかったのだ。
しびれを斬らしたエリカちゃんはトイレの扉をチェンソーで斬り
トイレの隅でガクブルしている女の子がいたのだった。
「いじめないで…」とか細い声で訴えかける女の子がいたのだった。
「貴女が花子さん?」
「そうです」とか細い声で返す。(まじビビりしている花子さん)
「どうして閉じこもっていたの?」
「人体模型のストーカーに付きまとわれていたのです」
「さっき掃除用具入れに入っていたあれ?」
「ストーカはぶち殺すわ」とどこからもなくチェーンソーを取り出して吹かした
次の瞬間
「誰だ!」とどなり声が聞こえて防犯ベルが鳴り響いたのだ。宿直が回っていたのだ。
さすがにチェーンソーを何度も吹かせばばれるのは当たり前である。
「海斗逃げるわよ!」
「待ってーエリカちゃん」
猛スピードで逃げていったエリカちゃんたちであった。
「あの~ 私は…。 誰か扉直してーー」と花子さんの泣き声が聞こえたとか……。