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エリカちゃんとふたりで 長編版  作者: 忘れな草
第5章 3年生冬編
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第154話 エリカちゃんとバレンタインデー

第154話 エリカちゃんとバレンタインデー


今日は2月14日バレンタインデー。恋する女の子の日です。

 エリカちゃんは通学するとたくさんのチョコレートを持ってきていたのでした。


 エリカちゃんは朝いちに海斗君に本チョコは渡していたので

「海斗君今日は義理チョコをみんなに配るね~」

「エリカちゃんどうしたのみんなに義理チョコなんて?」

「お返し目当てだよ海斗君」

「身もふたもないよエリカちゃん」

「お返しが安っぽかったらどうしようかなあ~」

 にんまり笑っているエリカちゃんを見て

「悪女だ……」



 そんなやり取りがあり学校でエリカちゃんはニコニコしながらみんなにチョコを配っていたのでした。

「そういえばみんなはバレンタインデーの由来を知っている?」

 エリカちゃんがクラスメイト達に尋ねると、小学校3年なのかみんなはわからなかったのです。

「お菓子会社の陰謀だよ」

「エリカちゃんそれを言うと身もふたもないよ……」

そこに山本先生が割って入り

「それは日本での話よ。 かつてローマ帝国でヴァレンタインという僧侶が亡くなった日で、その僧侶が縁結びに由来があった人なのよ」

「どんなことしていたの?」

 クラスメイト達が聞くと山本先生は答えたのです。

 当時のローマ皇帝クラウディウス2世、若者が戦争へ行きたがらないのは、故郷に残る家族や恋人と離れたくないからだと結婚を禁じられていたのです。こっそり聖ヴァレンタインが結婚式を行っていたりしていたのです。しかし聖ヴァレンタインはそのことがバレてしまい捕まって処刑されていたのです。彼の死を悼んで彼が亡くなった日がバレンタインデーとなったのです。

「私がローマ帝国に生まれていたらクラウディウス2世をチェーンソーで八つ裂きにするのに」

 クラスメイトは思ったのだ、ローマに生まれなくてもエリカちゃんの恋を邪魔は誰もしないと……。

最後にエリカちゃんがにっこりと笑いながら

「男子たちはホワイトデーよろしくね~」

 男子たちは思った。 2月14日はブラッドデーだと……。

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