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盲目の僕ら  作者: ローレン
3/5

純愛ここに極まれり


「ずっと好きでした!付き合ってください!」


卒業まで残り一週間を切り、普通の授業はほぼなくなり

中学についてのことについてや最後に何か残そうとみんなで奮闘しています

そんな中なんで僕…

告白されてんの???

「え…いやあの…すまないんだけど君は何年生?」

「うがっ!私同級生ですよ?!おんなじクラスにも2回くらいなったことありますし!!」

困ったぁ…女子と全く喋ったことのない僕からしたらキツい…どうすればいいんだ…

せいぜい喋ったことある女子といったら美羽くらいしかいなからなぁ

(※ 一話参照 前テニス部入ると言ってた女子)

うーむまず普通に振ったとしたらどうなる…

パターン1

「ごめん君のことはよく知らないから付き合えないッ!」

「酷いっ!傷ついたっ!SNSやクラスの人たちにありもしないこと吐いてやる!!」

うーん、こうなったらまずいな…

んじゃあOKしたらどうなる…

パターン2

「いいよ!付き合おう!!」

「やったじゃあ明日デート行って、その流れでお母さんにも挨拶して!いやまずクラスの人に言わなきゃ!」

「ねーね〜君〇〇ちゃんと付き合ったの本当〜?」

「うん」

「別れたりしたら殺すから…」

ひぃっっ!やっぱ女子怖い…パターン2は

絶対ダメだな

かといってパターン1もどうかと思うし

うーんやばいやばい

「ちょっと…ちょっとやっぱお互いに考えない?」

「ゆうと君が考えるのはいいですけど私は考え直す余裕もなく大好きです!」

うっ…初めて女子にそんなこと言われたんだが

「どこがいいの?僕の」

「そろばんしてる時とか、人と話してる時落ち着く感じです!」

「え、待って…そろばんしてるとこ見たことあるの?もしかして…ゾゾゾ」

「なぁに勘違いしてるんですかっ!わたしもあそこのそろばんの生徒ですよ!」

「えぇっ!?」

「しかも私小学2年生からやってるんで1年くらいしか変わりませんよ?」

「いつくらいから…す…好きになってくれたの?」

「それはもちろん小学3年生から!」

まさかのかなりのレベルの片思いっ!

そんな子に俺何年生とかめちゃくちゃ失礼なこと言っちゃったんじゃ…

これ泣かせちゃわないかな…

やばいやばい…お父さんが女泣かせるやつは

ゴミだって

どうしようこれ…!

「わ…わかった!んじゃあさ僕君のこと本当に悪いけどあんまり知らないからさ」

「友達からじゃ…ダメですか…?」

彼女はクルッと後ろを向き数秒何か考えたのか

にやにやしながらこっちを向いてきて

「だーめ」

どうすればいいんだぁっ!

これがダメならもうどうすれば

「嘘だよ!流石にそんな性格悪いことしないって!それに3年間何もできなかったのは事実だし…友達になれただけ大躍進だよっ!」

「良かったぁ…」

「でも」

「また言うからね?だめなのは半分本気なんだから」

彼女の言葉にはしっかりと3年分の重みを感じた

罪悪感半分と嬉しさ半分そしてなんで僕が?って気持ちが9割

僕はこの12年間初めて好意をぶつけられた

「一緒に帰ろーよ!友達なんだしさっ!」

彼女はとてもニコニコしていた

_____________________


「あのさ、君名前なんて言うの?」

彼女はわかりやすく嫌そうな顔をしながら

「本当に覚えてないんだねぇ…てっきり告白されるのが嫌すぎて

分からないふりしてると思ってたよむしろそっちの方がいいまである

ってくらい私のこと知らなすぎるし」

「返す言葉もございません…ごめんなさい」

「しょーがないなぁ!許してあげるけど名前忘れたりしたら許さないからね!

私の名前は 赤津 芽衣 芽生えるに衣って書いてめいって読むんだよ!

せっかく私したしゆー君もしよ、自己しょーかい!

僕がえぇと少し拒むがいいからいいからと流されやる羽目に

「僕の名前は 夏紅 悠斗 夏に口紅のべにでかもみって言って

悠斗は…言わなくてもわかるでしょ?」

「えへへ、名前の由来ってなんなの?」

考えたことのない質問に正直驚き言葉が出なかった

「考えたことなかった」

「なんかお母さんとかお父さんに言われた覚えないの?」

「うーむ無いかなぁ…逆にあかつさんは?」

「むっ!さん付け禁止!せっかく友達になった意味がないよ!

んでまあ私の芽衣の意味は強くどんなところからも芽を出せるように!そして逆にどんなところでも芽を生やせるような優しい人になれるようにって意味だよう!」

「なんか話し始めたばかりだけどなんかそれっぽいね」

少し笑いながらそういうととても嬉しそうに

笑ってくれた

ありがとうと言われた。

久々だなぁ…感謝されたの…

家に着いたら名前の由来でも聞こうかな。


そのあとは芽衣ちゃんが家につき、僕もそのまま家に帰った

_____________________


「お母さん…僕の前の由来ってなんなの?」

「ん?名前の由来?どうしたの急に」

「友達とそう言う話になってさ」

「そうね…多分語呂が良かったからじゃない?」

雑っっっっっ!めっちゃ雑だ!てっきり芽衣ちゃんみたいなすごく

いい感じの理由あると思ったのに!ってか多分って言った?嘘でしょ?

不明瞭でいいのそこ?!

「あ!そうだそうだ!思い出したわ」

「え!やっぱり理由あるの?」

「確かお父さんが決めたのよね、これがいいって聞かなくて」

「そうなんだ…」

「聞いておこうか?今まだ仙台に単身赴任中であと2ヶ月は帰ってこないと思うし」

「いや、大丈夫だよ!」

お父さんが名付けたのか…

お父さんお母さんと似て雑というかどこか抜けてるから


語呂かなぁ…

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