小説の世界で読む小説
書いてみた
修正は絶対あると思ってもらってもいい
これぞ駄作
僕はその時知ったのだ
ここが小説の世界なのだと
漫画やアニメの世界かと
思ったこともあったが
残念なことに
僕の世界は美形で溢れていない
漫画やアニメの世界は常にイケメンで溢れている
残念なことに自分のことを
普通だブス面だといってる奴もイケメン
そこらを歩いているサラリーマンでもイケメン
そんな世界だ
僕らの周りに溢れている醜い顔が溢れるこの世界が
漫画やアニメの世界な訳がない
だからこの世界は小説の世界という訳だ
この世界が小説であるならば
今までの物事も理由がつく
世界の理不尽にも理由がつく
人間という生物は悲劇を好む
悲劇を好むから
善人が死ぬ
善人に絶望が与えられる
善人が泣き叫ぶ
人間は好物なのだ
善人が不幸になるのが
そう
作者がそう作るから
読者が人間だから
読者が悲劇が大好きだから
僕は不幸なのだ
僕は善人だ
だから僕は不幸な人間なのだ
ここは小説の世界だ
父さんや母さんが死んだのも
ここが小説の世界だからだ
兄が妹が死んだのも
ここが小説の世界だから
そして
きっと僕が悪人だからだ
そうだ
人は
悪人がひどく
不幸になるのを好む
そうだ僕はきっと悪人なんだ
読者は善人が不幸になるのが
悪人が不幸になるのが
好物なのだ
仕方ない
仕方ないのだ
そんなことをクラスメイトに言えば
何を言っている
君の理論が本当なら
世の善人悪人はいや世の人間という人間が不幸だろ
そんな訳ないじゃない
矛盾してる
いい加減現実逃避はやめろ
現実をみろ
そういったクラスメイトの名前は
どこかアホらしくて
なんの変哲もない
だがバカらしい名前だったような気がする
クラスメイトが言うことは間違ってはいない
だけど間違っている
善人も悪人も不幸になる
毒は薬となり
薬は毒となる
僕は泣き叫ぶ
だって僕善人だから
僕の周りの人間は善人だった
人間的な善人だった
つらい悲しいだけど仕方ない
仕方ないことだ
読者様方よ
安心しろ
きっとあなた方にも不幸は訪れる
訪れてしかるべきだ
僕はなにもしていない
それが罪なのか
僕はなにもしていない
それが善行なのか
そんなの知らない
神様に聞いて
きっとこの世界を書いている人間に聞いて
人は悲劇を好む
なぜなら人の不幸が好物だから
人は悲劇を好む
なぜならそれは喜劇だから
人は喜劇を好む
なぜならそれが悲劇だから
さあ悲しめ
そして笑うのだ読者よ
ああ僕は祈るのだ
この世界を書いている人間が
アホな人間であることを
文法もままならい
小説とはいえない
駄作を書く人間であることを
僕は望む
僕は生きている
この世界で生きている
きっと笑ってる
そう笑ってるんだ
この世界は悲劇で喜劇なんだ
きっと読者は笑ってる
悪人が死んでるぞって
悪人が苦しんでるんだって
善人が死んで悲しむ悪人
名前からして滑稽だ
善人を悲しむ善人
名前からして涙を誘う
ああ僕はどっちなのだろう
きっとどっちもだ
鳥兜は毒だ
だけど薬にもなる
そう結論付けた折り電話がかかってきた
親友の死を報せる知らせだ
はははと笑えてくる
きっとこれを書く人間はあほうだと確信する
そしてこれを読む人間の馬鹿さも伺い知れる
なんとも王道だ
ならば次はもっと不幸が起きるのだろうか
それとも僕はこの出来事を乗り越え
何かを救うのだろうか
それともこんな僕は主人公などなんでもなく
悲しい過去をもつエキストラで
主人公に救われ主人公の株をあげるためのものでしかないのか
もしかしたらありきたりに僕は自死するかもしれない
だが僕はこれに反発する
そう反抗するのだ
僕は死なない
僕は誰にも救われない
僕は乗り越えない
僕は次に起こる不幸を不幸とは思わない
そうしよう
自死などありきたりな終わりかた
あっていいはずがない
ここは小説の世界
現実は小説であるから奇怪さがある
そう
そうなのだ
ふふふ
きっと狂ってる
これを書く人間は精神に異常をきたし
文法もままならい
毒も飲んで死んだであろう誰かはわからない俺の息子が
などというけったいな文を作る
駄作者だ
僕は今親友の墓の前にいた
葬式というものは
いつの間にか終わってるものなのだ
きっと作者は書くのが面倒だったのだろう
僕の目には涙がたまっていた
なんともありきたりだ
が
作者の言いなりなど癪だ
僕はニンマリと笑みを作り
自慢の笑窪をぽっこりと作り
アハハハハと笑い
親友の墓石を蹴ってやった
こうして僕は悪人となり
毎日欠かさず
家族の墓に行き
親友の墓に行き
供え
磨き
そして笑ってやる僕はきっと善人だ
さあ馬鹿な読者どもよ
僕は善人か?悪人か?
より深い絶望を望むか?
より大きな希望を望むか?
ケラケラケラケラ
ケラケラケラケラケラそう
聞こえてくる聞こえてくる
と悪夢に悩まされ死ねばいい
僕はここでけらけら笑う
さあ
愚かな読者
いるかもわからない読者
自分が読者だとわからない読者
ネジを取れ
歯車をはずせ
希望を持つな
絶望を感じるな
毒は薬となり
薬は毒となり
善人は悪人となり
悪人は善人となる
つまりは僕は不幸だってことだ
この世界は精神異常者が作り
読者があれこれいった世界だ
僕が悪人なのも僕が善人なのも
僕は悪くない
作者が悪くて
読者が悪い
ここは小説の世界
小説は醜いものの集まりで
面白いものの集まりで
悲劇の集まりで
喜劇の集まり
さあ笑え
嘲笑え
読者の愚鈍さに
読者のアホさ加減に
笑え
笑窪を作り
ニンマリと
口を三日月のように
ニンマリと
笑い
そして
僕は悪くない
すべてお前らが悪い
そういって
終われ
つづかない? ( ̄ー ̄)