第4次川中島の学戦その5
上杉軍と武田軍の両軍が八幡原に布陣している
。これから学戦が、始まろうとしている。
最初に仕掛けたのは武田軍。
武田太郎は拡声器を使い上杉軍へと語りかける。
「おぉーい!上杉ぃ~!俺と付き合えぇ~!」
その言葉に反応する上杉虎千代は、
「何度目ですか!貴方は!4度目ですよ!いい加減諦めて下さい!不純異性交遊は認めません!!不潔です!!」
「じゃあ仕方ねぇなぁ。無理矢理にでも、お前を俺の女にしてやるよ!」
「やれるものならやって見なさい。その言葉を後悔させて上げます。全軍!!あの不埒者どもに正義の鉄槌を!!突撃!!!」
そう告げると上杉虎千代は愛馬方生月毛に跨がり武田軍の本陣目掛けて突撃した。
それに合わせて、上杉全軍は上杉虎千代を先頭に突撃した。
「野郎供!!別動隊が戻るまで、持たせろ!奴等が戻れば上杉の女供を挟み込める!それで俺達の勝利だ!」
「おぉ!!!」
両軍八幡原で激突した。
「皆さん!車懸かりの陣を敷いて下さい!」
車懸かりの陣とは車輪が回る様に弧を描きながら各備えが次々と攻撃をし、途切れる事の無い連続攻撃である。
正に上杉軍必勝の陣である。
「鶴翼の陣を敷けぇ!」
鶴翼の陣とは鶴がその翼を広げた様子に似ている所から、そう呼ばれている。
基本は大軍が小軍に対しての有効な陣で、広げた翼を畳んで包み込む様に包囲するのだ。
本来なら数で優っている武田軍が、今は軍を半分に割いているので、有効な手段とは言えないが・・・。
「そのまま翼を畳んで車輪の動きを止めろ!」
そう。車懸かりの陣は一方向だけに対して連続に攻撃を繰り出す陣で、超攻撃型の陣なのだ。
それを鶴翼の陣で、応戦し、翼を畳む事により、動きを止めようとしたのだ。
これにより両軍は混戦の様相を呈した。
そんな中、武田の本陣に一騎駆けしてくる影が
上杉虎千代である。
【我が魂よ!形となりてその身に宿せ!四十九年一睡夢一期栄華一盃酒。不識庵謙信!!」
手をかざし唱えると上杉虎千代は目映い光に包まれ戦国武装した。
その姿は純白の戦乙女、越後の龍と呼ばれるその人であった。
やっと其なりに書けました。次はいよいよ武田と上杉の一騎打ちを書こうと思います。
まぁパロディですが、生暖かい目で呼んで下さい。