表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

リア充の俺様に異世界行けだとRE

作者: 天蛇K

さてさて、誰も待ってはいないとは思いますが評判のよかった(大嘘)俺様さまが再び異世界をとおりますよー。

おそろしいほどのド勢いのみで書くでございます。

「なんか元の世界の君の彼女とやらに君を返せと頼まれたので戻すことにするよ」


神(前と同じオッサン)が突然現れたうえ、いきなり説明セリフっぽいことを言い出した。


「彼女だと? 誰のことだ」


体のない思念体とやらになった俺様だが神と普通に会話をする。


「どこの誰かは知らないよ。まあ元はと言えばこちらの責任もあるだろう。だから君を元の世界に戻そう」


「は? ふざけんな、元の世界なんか帰らねえし」


「えっ」


「えっ」


うざいやめろ。


「いや、ちょっと待って、君の彼女が君のことを待っているんだよ。帰ろうよ」


神が苦笑しながら言う。


「てか彼女とか誰だ? 副会長とか先生はまだ落としてないから違うよな。なら今の女はキープ連中しかいないんだが」


思念体だがうーんと頭をひねる俺様。


「ああそう、もてるんだねえ。まあいいよ、とにかくその会長だかなんだかも待ってるかもしれないよ。さあ帰ろう」


「だから帰らんわ、もう一度異世界とやらに行かせろ」


「えっ」


「えっ」


次やったらコロス。


「な、なぜ異世界。君もともとそんなに行く気なかったような気がするんだけど」


神が冷や汗をハンカチで拭きながら言った。


「あー、まあな。異世界とかオタ丸出しでバカらしいということは確かだ」


「だ、だよね。じゃ、元の世界に」


「だが、俺様このまま元の世界に帰ったらもう異世界だかには行けないわけだよな」


「そうだけど、いいじゃない。異世界なんてばからしいよきっと」


神が相変わらず苦笑しながら同調する。


「だがあえて異世界に行く」


「だが断らせてもらう」


なんだこのやりとりは、3チャンかよ。


「というかなんでそんな異世界にこだわるの」


神が素朴な疑問を言う。


「だいたいオタどもは異世界で大活躍とかするんだろう、マンガとかだとそうだ」


「あー、うん。でもあれは娯楽作品だから。実際に偶然行っちゃうような人も確かにいるんだけど、君みたいに開始10分でデッドエンドする人がほとんどだよ」


神がサラッと衝撃的な事実を言った。


「だーかーら。どっちにしろ俺様がそんなカスオタ共と同類とかそれ以下に思われるのが納得いかんと言ってる」


「ああ。そういうこと。結局そこが重要なのね」


神がポーンと手をうって納得顔をする。


「そうだ。だからもう一度異世界に行かせろ。やり直しを要求する」


俺様が言うと神は頭を押さえて考えるポーズをみせる。


「うーーーーん。わかったわかった。もう一度だけね。今度デッドエンドしたら強制的に元の世界行きね。それでいいね」


神が折れたらしくヤレヤレといった感じで投げやりっぽく言った。


「ああ、それでいいよ」


「だけど、前みたいに世界壊されるのはホント困るんだ。再構築するのにどれだけ年月がかかることか。まあそれはいい。というわけなんで最強的な能力はなしね」


「わかった。譲歩してやる」


神がほんと恨みがましいように言ったので本当に大変なのだろう、仕方なく俺様も折れる。


「といってもそのまま行っても開始10分で終わるだろう。それで恨まれても困る。というわけだからバランス崩壊しない程度の能力なら与えるよ。どうする?」


「ああ、まずは基本FQオンラインのような世界感で、会話言語は統一で通じる。スタート地点は平和な村とか町。所持金は元の世界換算で10万円程度」


スラスラと以前から考えていたことを話す。


「ふむふむ。それで」


「以上だ」


「えっ」


「それはもういい。まあでもいきなり右も左もわからないのは困るな。じゃ最初に宿屋とか店を営んでいる者の関係者を助ける的なことがある。ということにしてくれ」


「ああ、てんぷらイベね。てか本当に何の能力もないけどそれでいいの?」


神が半信半疑といった顔で俺様に訊ねる。


「ああ、元の世界の俺様の能力同様でいい。あとは世界の方に合わせてやる」


「わかった元の世界の身体能力でいいんだね。あとは君自身が世界の方に合わせるということで間違いないね」


神が微妙になんか含みがあるっぽい言い回しで言った。


「ああ。それでいい。さっさとやってくれ」


「よし。ではいきますよ。3,2,1」


神がカウントダウンをはじめると例の光が溢れる。


そして。


俺様は再び異世界にやってきた。


「おお、体があ、あああああああぐああああああああああああ」


なんだこりゃああああああああ。く、苦しい。息ができねえええ。


体があるとか周りの景色とかそんなん考える暇もなく想像を絶する苦しさに襲われる。


そこで俺様が失念していたことに気が付いた。


なぜ。


アース星と同じ空気があると思い込んでいたのだろうか。


アース星ではない異世界なのだから当然アース星と同じ空気はない。


いや、木とかあるなら光合成するんじゃね。


と思うかもしれんがそもそも異世界とやらがサン星を回っている星なのかそれとも大陸しかない世界なのか、とにかく「大気」とやらは絶対に違うものなのだ。ただ、それを指摘するような物語がないだけだ。


「ふざげえ、やりなおじよおぎゅううう」


バタン。


俺様は死亡した。開始3分以内で。



「あーあ、また速攻で終わったか。まあ大気が元いた世界と同じようなと世界もあるんだけどね。一致するのは天文学的確率だけど。さすがに天文学的幸運はなかったか」

神がヤレヤレと言って消えた。



「てかおいこらーーーーーーーーーーー。ぷざげんなあああああああー。やりなおしだああああああーーーーーー。やり直しを要求すううううーーーるううううううーーーーーーーーーー!!!!!!」

元の世界に戻った俺様が条件反射ともいえる速度で空に向かって声の限り叫んだ。



次回俺様はやり直しを要求するの巻。


えっ。まさか続くふらぐってやつ。こんなの続けるの。


えっ。


……。


うん。すごいド勢いだけだった。

ま、まあ、自分でもなんかこの表現とかおかしくね?

とか思わないこともなかったりあったり。

そこは平手さまのごとくご容赦を。続くかどうかは未定でござる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ