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世界の異変。

今回は、とっても短いっ!!……すみません。

「……それで、何のようだ……?」



 白鈴と別れた後、黒粋は白い何かに問いかける。すると、その白い何かは少し笑う。そして言った。



「久しぶりだな…黒粋…。」

「フン……会いたくも無かったがな…。」

「そんな所は、相変わらずなんだな。お前は。」



 余計なお世話だっ!と思いながら、そっぽを向く。今、彼らのいる場所は、妖界と人間界の狭間だ。ここは、人間も妖怪も見つけにくい…と言うより、来ない場所。こういった狭間にいると、時間をかけて入った者を消滅する。存在も魂も何もかも消滅する。そんな所に、平気な顔で居られるのは彼らの特殊な立ち位置な所為だろう。彼らは、どちらにも属さない。人間が妖界では生きられず、その逆もある。普通で在れば……。白鈴のような、妖力が強いと人間界に居られるが弱いと消滅する。人間も、妖界に迷い込めば……消える。



「で、どんな様子だ人間界は?」

「平和だ…。だが、白鈴が来たのは想定外だった。妖怪の方はどうだ。」

「こちらは、人間界の存在がばれかかっている。各地で、ほころびが出来ていて、それで行方不明になったやつもいる。」

「不味いな。こっちではそんな事無いのに…。」

「幸運なことだ。……黒粋、ほころびの修正を頼む。なに、子鬼たちが入れる程度だ。消えたのも、大人ではなく子供たちだからな…。」

「解った。そっちも、頼んだぞ!白粋。」

「まったく、実の兄を呼び捨てとは…。了解した、黒粋!……気をつけろ!」



 黒粋は、近くのほころびを修復をする為に、走り回った。今は巨大な狐ではなく、子狐程度になっている。この方が、走り回りやすいからだ。



「ここもか。これでいったい何個目だ?」



 黒粋は、何かの異変を感じながら修復を続けるのだった。




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「ん、-ん?……もう朝か。」



 昨晩ある程度、修復が終わったあとその場に倒れこみ眠った。場所は、神社の近くの野原だ。ここだけ人間の手が加えておらず、黒粋のお気に入りだった。ここにも綻びが出来ていた。



「さて、眠いからもう一眠りするか……。」



 深夜ぐらいまで作業を続けていたため、寝たり無いのが現状だ。黒粋はまだ子狐の姿だ。その姿のまま寝入ってしまった。誰かが、歩いてくるのを知らずに……。



「黒い狐さん…昨日見たのといっしょの顔してる。」



 ちょっと、幼さがある少女。黒粋を見て何か納得したようにうなずく。



「……………きになる………。」



 そう呟き、黒い子狐を抱え去っていった。


さあ、少女出ましたね。ちょっと、口下手な子を想像してます……。


次回:謎の少女 (仮題) ある意味で、黒粋の危機ですっ。

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