表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

手と手

作者: snow white
掲載日:2012/11/23

私とあなたは、一線を画した場所にいる。


それは、きっと、どうしても拭いきれない、

最終的には受け入れなくてはいけない事実。



あなたは長いことずっとそこにいて、

これからも同じことを同じ要領で着実にこなしながらそこにいる。



あなたが見る景色を私が見ることなど、

生涯ありえない。

例え似たような景色を目の当たりにしたとしても、あなたと全く同じ気持ちにはなれないだろう。



でも私がここでたった一人であるように、

あなたもそこでたった一人なんだろう。



だから、お互いがお互いの存在に気がついた。


一人が嫌だから、あなたはきっと、

私を批判的な目で見るわけでなく、


私に唾をかけるような真似もしない。


侮辱したり嘲ることもない。



だから私もあなたにそういうことをしない。





ずっとずっと、一人で突っ走っても平気だって強がっていたけど、結局私たちは周辺を見回して、誰かに言葉をかけてもらいたくなってしまった。




決して自分の弱さを認めたということではなく、誰かの、誰かとつなぐ手に触れたくなった。



その手に触れた時、

走っていた時にいつの間にできたかすり傷が、癒えていくようだった。




人が一人でいることは、それだけ病的なことなんだと思う。

人は一人でいられると思うのは、危険なこと。

人はみな、必ず誰かと繋がなくてはいけない手を持っているのだから。

だから、私はこの手を、あなたの手から離さないでいたい。












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 一人でいることの、つらさや悲しさがあって、でも、誰かとつながっていたいというわがままな、人らしさというのがとても伝わってきました。 [気になる点] 私としては無いと思います。私もすごく共感…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ