不思議なお薬
不眠症で悩んでいる、そんな貴方にお薦め。
一口飲むだけで……あら不思議。この薬がたちまち貴方を、眠りの世界へと誘います。
嘘だと思ったら、試してみてください。ほら、そこの貴方。
口に含むだけでいいんです。ほら……。
段々……眠くなってきたでしょ? 身体、動かなくなってきたでしょ?
じゃあ此処に横たわって。ゆっくりと、目を閉じて。
――皆さん、ご覧あれ。
彼はたった今、極上の眠りを手に入れました。
永遠の、眠りをね。
オーレ・ルゲイエってご存知ですか?
デンマークに伝わる眠りの精で、子供たちに夢を見せてあげるかお話してあげるか…なんかそういうことするおじさんなんですって。
いい子のところには絵の描かれた傘をさして、楽しい夢を見せてあげるんですけど、悪い子供には無地の傘をさすんですって。無地の傘を差された子供は、何の夢も見ないそうです。
…それが、この小説と何の関係があるんだって?
某小説で『オーレ・ルゲイエの眠りの粉』っていうのが出てきたんですけど、そこからこの話ができたんですよ。
…まぁ、ちなみにそれは毒薬のことなんですけどね。
というわけで、200文字小説第2弾でした。
今回もグッダグダですね。申し訳ない…orz