第4話 初登校&初授業
やっとテスト期間おわりましたぁ♪
いや~、今年はあの(ほとんど)誰しもが通る道、
高校受検が待ってるんです!
ちなみに豆知識入れておくと、
私立は「受験」、公立は「受検」が
正しいそうです。知ってたらスマソ
戦闘シーンほんの少しありますが、グロくはないと思われます。
今日は待ちに待った登校日。
3人で登校時間10分の道を歩く。
緊張するなぁ。
「俺、授業ついていけるやろか?」
裕太が心配そうに言った。
「ユータさんならいけると思いますよ。」
「あ、ありがとう。なんか1年生みたいな気分やな。」
そうこうしているうちに学校に到着。
「で、でかすぎるやろ!」
「そっか、裕太まだ見てなかったのか。」
東塔の3階に、2-Dと書かれた札が掛けてあった。
教室では・・・
「今日は転入生が二人来ます。皆さん仲良くしてくださいね♡」
ワイワイガヤガヤ・・・
「静かに!では、入ってきてください。」
がらがらがらー
教室の扉を開けた。
一番最初にルーンから自己紹介した。
「はじめまして、ルーン・アーノルドです。好きな食べ物はユニコーンの肉で、
趣味は読書です。これからお世話になりますが、よろしくお願いします。」
「「「かわいぃぃぃ!付き合ってくれー!!」」」
誰もユニコーンの肉に関しては言わないのだろうか?
人間は普通ユニコーンの肉なんか食わないだろ!!
「えー、同じく入ってきた佐藤竜介・・・じゃなかった、
リュースケ・サトーです。よろです。」
「「「かっこいい!黒い瞳が素敵。」」」
女子の声が飛び交う中で、男子からは
「「「イケメン死ねぇぇぇぇぇぇ!」」」
とまあ、ブーイングの嵐がおこった。
なんかこのクラス疲れる・・・
「そういえば君は誰ですか?校長からは転入生は2人と聞いていたんですけど?」
そういえば、忘れていた!
「ええと、彼はリュースケ様のお友達で、ユータ・カワシマです。
彼もこの学校に入学したいんですが、いいですか?」
そんなの、いいわけがn・・
「いいですよ。大歓迎です♡」
・・・もうこの学校だめだ。適当すぎる!
あと、あの教師は語尾にハートマークつけるのどうにかならないのだろうか?
キーンコーンカーンコーン
「これでホームルームを終わります♡」
このあと3人はクラスの皆から質問攻めがあったのは言うまでもない。
まだ授業が始まってないのに疲労が・・・
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴ると、眼鏡をかけた教師が入ってきた。
ええと、一時間目は歴史か。
「席に着け、授業をはじめる。教科書125ページを開け。」
「っ!教科書無い!」
ルーンがちょんちょんと肩をつついてきた。
「段取りはしてありますよ☆」
ルーンはかばんから教科書全教科を3セット取り出した。
よくやったルーン!ナイス!!
「えー、今から約50年前、突如魔王が現れた。魔王はこの世界を支配した。
妖精は魔王の手によって滅ぼされ、人間やエルフなど、さまざまな種族を奴隷の
ように扱った。このような時代を暗黒の時代と呼ぶ。その後暗黒の時代は30年間続く。
人々は魔王の苦しみから逃れようと立ち向かった。だが魔王に逆らったものは
皆殺しにされた。そして今から20年前、伝説の勇者様御一行が立ち上がった。
勇者『アイド・キングスリー』、剣士『エルソード・ラトゥール』、
魔術師『アーリー・ローレンス』、賢者『マリー・サトー』、僧侶『ロイト・ナトリア』
この5人のお方は次々と魔王軍を倒し、ついに1年後、魔王は倒された。かくして
世界に平和が戻り、勇者の栄光を称え国名を「ウィルト王国」から「アイド王国」に
変わった。というのが、勇者の歴史だ。って、みんな寝るなぁ!起きろー!」
いや先生、話長すぎません?
10行もぶっとーしでしゃべってますよ?
読者の方、読むのとばしていただいて結構です☆
「ここはテストに出すからな。」
その後も授業は続いた。
キーンコーンカーンコーン
やっと終わったー
「授業、新鮮でおもろかったなあ?
校長が伝説の僧侶やったなんてなぁ。」
・・・裕太、授業が面白いだと?!
お前の頭どーかしてるぜ!
国語の時間は意味不明だった。
翻訳魔法は話すのには対応しているが、読解・書取は自力ということらしい。
昼休憩、金髪イケメンが俺のもとにやってきた。
「我と戦え!」
何いってんの、この人?
「貴様、聞いているのか?逃げたら許さないぞ!」
めんどくさいことに巻き込まれたぁ。
闘技場に強制で連れて行かれた・・・
「我から行くぞ」
シュババババ!
ものすごい勢いで走ってきた。
ビュッ バシッ! ヒュッ
かろうじてパンチをよけた。
「なかなかやるな。だがこれはどうかな?[ファイル]」
バムッ バムッ バムッ!
火の玉を3つも撃ってきた。
「あぶねっ[ウォータルス]」
水で火を包み込み、消火した。
「我の火玉を止めるだと!?」
「強いけど、今度はこっちから行かせてもらう。」
俺は休憩中に教科書で覚えた呪文を唱えた。
「[サンダラグランド]」
「なに、上級魔法だと!そんなこと・・・」
バチバチバチ、ドカーーン!
チッ、よけられた。
次は敵に当てようと思ったその時、
「何やってるんですか!!」
ん?ルーン?なんでここにいるんだ?
「さっきは止めに入ったものの、あなたが暴走したらこの学校どころか
国の1個や2個ぐらい簡単に壊しちゃうんですからね!」
あっちが勝手に仕掛けてきたんですけど?
ルーンはまだ話を続けた。
「それにこの方はこの国の王子なんですからね!」
そうだったのか、どうりで強いわけだ。
「いかにも、我は2-Dのウィルト25世だ。
貴様強いな、我の友にならぬか?」
「俺も同じクラスだ。もちろん友になろう。」
ウィルトと握手をした。
キーンコーンカーンコーン
友情のチャイムが鳴ったようだった。
「リュースケ様、授業遅れますよ?」
「ああ!忘れてた!次の授業は戦闘か。」
ん?ちょっと待てよ?
たしか移動教室だったような・・・
「何をあわてておる?ここは闘技場だぞ?」
「あ、そうでした。」
校長が入ってきた。
「授業を始める。」
え、戦闘はこの適当校長なのかぁ!!
補足:[ファイル]…火の玉を火の玉を相手に投げつける魔法
火属性、中級魔法、消費MP5000。
[ウォータルス]…水の壁をつくる魔法。
水属性、中級魔法、消費MP9000。
[サンダラグランド]…雷雲をつくり、巨大な雷を当てる魔法。
雷属性、上級魔法、消費MP3万。
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