第8話 夏休みⅠ
しばらく空けてましたことをお詫び申しあげます。
しかし、将来がかかっているので、今後も長いこと更新しないと
思います。
連載停止はしないですよ♪
俺たちは、海までの移動手段について話し合っていた。
「で、南にある海までどうやって行くの?」
「俺とルーンの背中に乗って行くってのは?」
飛んで行けば、30分以下で着くだろう。
「はぁ!?乗ってどうすんや?」
「だから背中に乗って飛ん「わぁーわぁー!!」ん?」
ルーンは大声で叫んだ。その声は、部屋いっぱいに響いた。
『言っちゃだめですよー!』
『そっかそっか、うかつだった。』
「やはり、歩くしかないんじゃないでしょうか?」
「無理やろ。そこまで50kmあるんやで?!」
みんなはため息をついた。ウィルトを除いて…
さっきからウィルトは黙りこくっていたが、落ち込んでいるわけではなく、
どこか嬉しいことを隠しているような様子だ。
「王子も何かいい方法ない?」
メアリーが質問すると、待ってましたとばかりに答えた。
「ハッハッハ、まかせたまえ!我にはこれがある。」
そう言って取り出したのは、薄くて赤いじゅうたんだった。
そのじゅうたんには、いかにも高級感あふれる刺繍が施してあり、
ちょうど5人が乗れるほどの大きさである。
「これ、いくらしたんだ?」
俺は恐る恐るきいてみた。
最低でも100万円はするだろう。
「150Gくらいだが。」
ウィルトはさらっと答えた。俺はさっと計算した。
えーっと、1Gは10万円で、150Gは1500万円かぁ~
…イヤイヤイヤ、桁違いじゃねーか!!もはや国宝級だろ?!恐れ多くて乗れねーよ!
結局、他に行く手段が見つからなかったので、ウィルトのじゅうたんで行くことになった。
「ええと、持ち物は水着とテントと水筒と食材と武器と…これでよし♪」
「よくねーよ!!」
おもわず突っ込んでしまった。
「なんで武器なんかいるんだよ?!」
「護身用です。さあどうぞ。」
そういって、裕太は短剣を、俺は漆黒の剣(jet black sord)を渡された。
俺は剣をしぶしぶ腰にさした。
じゅうたんは心地よかったが、なんとか傷をつけまいと必死になりすぎて、
ぜんぜん楽しめなかった…。
1時間ほどじゅうたんでとんでいると、磯の香りが鼻をついた。
青い海に青い空、そして白い砂…
海キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━
「私たちは更衣室で水着に着替えてくるので、先に遊んでいてください。」
俺たちは海に飛び込んだ。
魔界は科界とちがって環境汚染がない。そもそも汚染させる物がないのだ。
よって、汚れというものを知らないここの海は透き通っていて、浅いところは
海底が見えるほどである。
しばらくすると、女子たちが帰ってきた。
ルーンは白と黒でフリフリがついた水着、メアリーは青の水玉模様の水着を着ていた。
そしてとても輝いていた!ってない言ってんだ俺?!
「おまたせ~。ユータ、似合ってるかしら?」
ぶぶ―――――っ!
メアリーが裕太に聞くと、裕太は鼻血を出して倒れた。
「私、何かしたかしら?」
「君たちが眩し過ぎたんだ☆まあ、我ほどではないがな♪」
「ユータさん、大丈夫ですか?」
「我を無視する気か?」
「私たち、ユータをテントまで運んでくるわ。」
「………。」
メアリーとルーンは裕太を浮遊魔法で運んで行った。
ウィルトはその場で崩れ落ちていた…。
自業自得だな。
1時間後、祐太が復活した。
「なあ、みんなでさ、あの島まで競争しよーや。」
多数決をとり、4対1で賛成に決定した。
(その1が俺であることは言うまでもないが。)
全員が砂浜に着く。緊迫した空気が流れ、辺りがしんとなる。
「よ―――い、ドン!」
5人が一斉に小島に向かって泳ぎ始めた。
が、俺は競争などしたくなかったから、適当に泳いでいた。
隣で女たちの壮絶な戦いが繰り広げられてるとも知らずに……
ryusuke side out
mary side
「よ―――い、ドン!」
私は思いっきり地面を蹴った。水泳には自信があった。
100m自由形で34.2の記録は、みんなに恐れられるほどだったから、この女には勝てる!
そう確信した。
100mほど泳いだところで、辺りを見回した。
「ふん、竜といえども、私には勝てなかったようね。」
なぜこんなにルーンに敵意むき出しなのか、自分でもわからないが、あの気持ちは
忘れることができなかった。
いつもリュースケにつきまとって親しく話している姿を見ると、胸の奥が苦しくなった。
「私より、ルーンのほうがリュースケとつきあいが長いんだから」と自分に
言い聞かせるが、このままではリュースケがとられると思ってしまった。だからこそ、
アピールして、あの女に勝つと誓った。
余裕で泳いでいると、10mほど先でルーンが水上に出てきた。
「お先に~。ふふふ♪」
「そんな、100m以上潜水なんて、ありえないわ!」
「ここまで30秒ほどで泳ぐあなたに言われたくないですね。」
「負けないわよー!」
「私のほうこそー!」
足を動かす速さを2倍にした。負けるわけにはいかない!
最初はルーンが勝っていたが、徐々にメアリーが優勢になり、追い抜いた。
すると、ルーンも負けじと、メアリーを追い抜いた。
そうこうしていると、小島が見えてきた。ラストスパート、全力で泳いだ。
時速100kmはあったと思う。
タンッ
二人が同時に岩に手をついた。
「私が先だったわ!」
「私が先です!」
「あきらかに私よ。私のほうが速かったわ!!」
「じゃあ、リュースケ様に決めてもらいましょ。」
往生際悪いわね~。まあでも、リュースケは私を選ぶわ。絶対そうよ!
3分後に、王子、ユータの順番でついた。
5分後、ゆーっくりゆーっくりとリュースケがついた。
ふふ、いよいよ私が勝つ時だわ。
mary side out
ryusuke side
小島に着くと、ルーンとメアリーがにらみ合っていた。なにやら険悪なムードが
流れているのが察知できた。
さて、どうすっかな。
「私とルーン、どっちが速かった?」
…はい?
「だ・か・ら私とメアリーさん、どっちが速かったかってきいてるんです!」
「いや俺見てないからしらねーし。」
二人茫然としたが、徐々に表情が怒りに変わっていった。
「……信じられない。」
「…最低です。」
…はい?どういうことだ?だれか説明してくれ!
俺まずいこと言ったかぁ?
バチンッ バッシャーン!
Wパンチを食らった後で、海に突き落とされた。
夜はBBQをした。あいかわらずふたりは怒っていた。
裕太がふと言った。
「あ、チャッ○マンないやん!」
そういえばそうだ。まるっきり忘れていた。
「チャッ○マン??なんですかそれ?それよりも火つけるんで、リュースケ様と
ウィルト様は風の魔法で手伝って下さい。」
[ファイ]
まきに火が付き、パチパチと音をたてて燃え始めた。火はゆらゆらと踊っているように
見えた。
[[ウィン]]
俺とウィルトは風を送り込む。
そのうち、網の上の肉がこんがり焼けてきて、あたり一面にいいにおいが広がった。
「さあ、じゃんじゃん食べちゃって!まだまだあるから。」
途中まで気にしないで食べていたが、だんだんルーンの食べ方が気になっていった。
「なあ、おまえもっと丁寧に食べろよ~。」
するとルーンは口に油をたっぷりつけながら言った。
「いいじゃないですか、がつがつ、おいしいんですから。パクパク、ちょっとストレスが
溜まっているんです。はむはむ、早くしないと、がつがつ、無くなっちゃいますよ~」
はぁ~、なんか女子ってこうじゃないと思う…。
夜は男女別れて寝ることになった。
「異議あり!みんなで寝た方が良いと思うのだが?」
「却下。王子なんかと寝たら、むさくるしいわよ。」
…ウィルト撃沈。 乙でーすw
俺は布団にもぐるが、眠れないでいた。
「なあ、何かおもしろい話はないか?」
ウィルトが急に尋ねた。
「怪談話やったらあるで。」
「ほう、話してみよ。」
「ある学校に、クラスでいじめられてる子がおってん。でな、その子はある日嫌になって
首吊って自殺してん。その日からクラスのみんなは、いつも変な空気が流れていたねん。
「なあ匠、今日肝試ししねーか?」
「いややめとくよ。最近この学校でも幽霊みたいなものいるっていうし。」
「はは、びびっとんか?まあいいけどな。」
「び、びびってなんかない!よし、僕も行く!」
だがこのとき断っておけばよかったと、僕は後悔した。
深夜0時、裏の門から学校に侵入した。
廊下を歩いていると、なぜか後ろから視線を感じた。
しかし当然、振り返っても誰もいない。
コト コト コト
二人の足音だけが廊下に響いた。
「な、なあ、だれか後ろからいるような気がするんだけど?」
「気のせいだろ。それより、ここはいるぞ。」
ガラガラガラ
扉を開けると、生温か~い風が吹いた。背筋がゾクッとした。
「なんか変だよ。やっぱりやめよう。それにこの部屋ってあの子が自殺した…」
「ここまできて何言ってんだよ。ほら行くぞ。」
背筋が凍りつくような思いで部屋に入ると、僕らは叫んだ!」
祐太は顔の下から懐中電灯を当てて言った。
「なななな、何と叫んだんだ?!」
ウィルトはガタガタ震えていた。意外とこういうのに弱いのか?
「でな、2人はこう叫んでん。「怨念がおんねん!」と!!」
「「……。」」
…オチギャグかよ!ホラーでも何でもねーじゃねーか!!
3人は裕太のしょーもないギャグで眠りについた。
後書きゲスト登場コーナー!
今回のゲストは、ルーンちゃんです。
「よろしくおねがいします。」
さてですが、思うことはありますか?
「題名をかえたほうが良いと思います。」
なぜにー!!
「いやあの、文法的に変です。日本語訳が「魔界へ行こう」のつもり
なら、「Let's go to MagicWorld」ですよ。このままだと「魔界へ
行け!」になりますよ?」
なるほど、ごもっともな意見ですなぁ。
「2000アクセス突破記念ってことで題名を変えましょう。」
いや、2000アクセスは結構前なんだけど…
一人じゃ決められないなぁ~。
てことで、
1、きちんと「Let's」を入れるべきだ!
2、このままでいいです~
3、もっとマシな題名考えろ!
4、作者はセンスないから俺が決めてやるよ♪
5、小説やめろ
を番号書いて(4はその題名も)、送ってくださいませ。
よろしくお願いします。