第7話 夏休み前
いやあ、感想嬉しいです。
もう感激です。
読者が1人いるってことだけでも感激ですよ。
今回は夏休み前の話なのに、イベント詰め込みまくってます。
なのに短い…。
サーセン。
アイド王国の6月は、梅雨が無く、比較的過ごしやすい。
だがやっぱりアレは無くならないみたいだ……
依頼を達成した次の日、先生からアレの話をした。
「えーと、来週は魔法試験です。皆さん一生懸命勉強して下さいね♡」
ということで、テストがやってきた。
つーか、こっちの世界でもテストってあるんだ~
「てことでメアリーと遊ぼーっと。」
俺が家から出て行こうとすると、
「だめですリュースケ様!3人で勉強しましょう!!」
「勉強?ナニソレおいしいの?」
「テストで赤点とると、学年上がりませんよ?
あがらなかったら、上がるまで2年生ですからね!」
それから俺は渋々勉強した。
生まれてたぶん初めて1日1時間勉強した。
……え、少ないって?いやいや魔界の学校は3教科だからね~
むしろ多いくらいだな。
まず、アイド文字を覚えることにした。
パッと見ただけでは、チンプンカンプンだが、和アイド・アイド和辞典を見ながら
日本語に訳していくと、すんなり覚えることができた。
おお、意外と簡単じゃん♪
今度は社会の教科書を眺めた。文字を見つめるだけで暗記できた。
1時間教科書を隅々までみた後、眠たくなった。
…おやすみ(-ρ-)Zzz
で、迎えたテスト本番。
俺は勉強したかいあって、スラスラとけた。
テストが終わると、ウィルトが余裕そうな顔をしていた。
「あれ、ウィルト今回よかったのか?」
「ああ。我をなめてもらっては困る。」
さすがは王子だなぁ。
まあ、俺も一応王子だけど…。
次の日、テストが返却された。
「では発表します。第2学年1学期魔法試験の点数、
第1位 ユータ・カワシマ 298点
第2位 リュースケ・サトー 297点
第3位 ピエール・二アス 284点
です。なんと1位、2位はDクラスです!よく勉強しましたね♡」
………すげぇ。
入学してまだ1か月も経ってないくらいなのに……
「さすがは裕太だなぁ。」
俺が感心すると、裕太は不思議そうに俺の顔をみた。
「竜介って、そんなに賢かったん?」
「いやまあ、勉強したから…。」
1回見ただけで覚えてしまうというのは秘密にしておいた。
自信たっぷりだったウィルトは、3 教 科 合 計 で23点だった。
「くっ、父上にあわせる顔がない…。」
…そっとしておいてあげよう。
ルーンは178点と平均的、エミリーは229点とまあ良い方の点数だった。
で、放課後5人でうちに集まった。
「この家広いわね~」
「うむ、確かに。まあ、我の家ほどではないがな。ハハハ。」
いや、お前の家は城だろっ!!
と思わずつっこみそうになった。
「今日集まってもらいましたのは、2週間後の夏季休暇についてです。」
そっか、もう夏休みだったな。
「せっかくですので、5人で遊びに行こうと思うんですが、
そこでです、山か海どちらに行くか決めたいと思います~!」
4人ははしゃいだ。
「俺やっぱ海がいい!」
「我は山だ。やはり夏は山であろう。」
「私も山がいいです。獲物がいっぱいいそう♪」
「私は海…かな。な、なんとなくよ。」
俺を除いた4人で意見は真っ二つに分かれた。
俺の1票で、全てが決まる!
さあどうする?さあどうする俺?!
パニくってたところで、裕太が耳元で囁いた。
『海なら、2人の水着姿見れんで☆』
悪魔の囁きに反応してしまった。
みずぎかぁ。
想像すると鼻血が出そうになった。
危ない、危ない。
うん、決めたぞ。
迷わず俺は答えた。
「海ぃだあぁぁぁぁぁ!」
それから2週間、夏休みが来るのが楽しみで楽しみで仕方がなかった。
授業中も海のことで頭がいっぱいになった。
「おい、リュースケ!先生の話を聞いているのか?
全く、いくらテストでいい成績とっても、
授業聞いてないんだったら授業点下げるぞ!」
しかし、先生の言葉は右の耳から左の耳へ抜けていった。
ただぼーっと窓の外を眺めるようになった。
ダメだダメだ、俺は変態じゃないんだ!
落ち着け、落ち着け。 スーハー ゴホッ
2週間が経ち、終業式がやってきた。
やっほーい、夏休みだぁ♪
飛び上がって喜んでいると、先生から余計な物を渡された。
ドサッ
「ん、何これ?」
「夏休みの宿題です♡
まず国語テキスト70ページ、社会テキスト85ページ、魔法テキスト100ページ、
そして読書感想文原稿用紙5枚×2、戦闘のレポート1枚、自由研究3つです。
きちんとやっておいてくださいね♡」
……飴と鞭を渡された。
あは、あはははは。
宿題は置いといて、3人で買い物に行くことにした。
「今日は何を買うんだ?」
ルーンは笑顔で答えた。
「武器です。」
「え、銃刀法違反になるやん!」
「ここは日本じゃないんですよ?」
そうこうしているうちに、市場に到着した。
ルーンは、エルフの店に行った。
裕太は、「買物はめんどいねん、パス」といって、店の外で
PCゲームをしていた。某MMORPGだ。
「…いらっしゃいませ。」
緑色の服をきたエルフが言った。彼は耳がとんがっていて、
肌の色は白かった。
「おすすめあります?」
ルーンが聞くと、エルフが丁寧に答えた。
「これなんかどうですか?お安くしときますよ?」
そういって、真黒な剣を取り出した。刃は黒く輝き、キラリと光っている。
持つところには、|漆黒の剣《jet black sword》と刻まれていた。
俺はその剣の魅力に魅かれた。
「これいくらですか?」
「15Gくらいですな。安くして10Gです」
高っ!無理無理、買えるわけがn
「これください。」
ええー、買っちゃうの?!
あと4Gと50Sしかないじゃん!
トホホ、またあのボンビーな生活に逆戻りかぁ。
俺は漆黒の剣を受け取った。剣がさらに眩い輝きを放った。
眩しいから鞘になおした。
さらにルーンは2Gで盾を買った。
表面にはいろいろな模様が彫られているが、硬くできていて、
中心にはダイヤモンドが埋め込まれていた。
後は裕太に短剣と盾を買った。
で、買い物終了。
え、兜は?鎧は?
なにより、ルーンの武器は?
ルーンに尋ねると、
「ああ、鎧なんか着てると、動きが鈍りますよ。
それに私とリュースケ様の皮膚は、だいたいの剣は通しませんから。」
そっか……
って、じゃあなんで盾買ったんだよ?!
「え、だってかっこいいじゃないですか♪」
そういうのを無駄遣いっていうんだよっ!
そんなことより、明日は海だぁー!
後書きゲスト登場コーナー!
今回のゲストはウィルトさんです。
「なぜ我をこのような場所に呼んだのだ?」
まあまあそう言わず、よろしく頼みますよ~
「質問だが、なぜ最後で買い物のネタなんだ?」
いやぁ、いずれは出そうと思ってたんですけど、
タイミング間違えちゃいました?
執筆終わったら、文字数が少なかったんで、つい入れちゃいました。
「ふむ、やはり貴様は小説は向いてないと思うぞ。」
がーん!
「まだまだ力不足だと我は思う。いまから頑張っておれば良い!」
そうですよね、頑張ったら大丈夫×2
「まあ、頑張っても駄目なものは駄目だがな。」
…人がやる気だしたのに、そういうこと言わないでくださいよ。
はあ、次回は女の子連れてこよっと。
「主人公の俺は?!」
いらないでしょ。
「なんでだよ!」