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あなたが愛しすぎて  作者: m.
33/34

プロポーズ

そして約一ヶ月後。








久しぶりにデートに出かけた私達は、きれいな夜景が見える場所へ来ていた。










「わ…!めっちゃ綺麗……!!見て直人さん…!」









「綺麗だな…」










「私こういう夜景大好きなんだよね…」









「紗和、景色見るの好きだもんな」









「………もしかして、私が好きって知ってて連れてきてくれたの?」









「……あぁ…まぁ…そうだな…」










しばらく夜景を眺めていると、直人さんが口を開く。









「………紗和」









「ん?」










直人さんはポケットから何かを取り出す。










「………結婚…して下さい」










「…………え!?」











直人さんが私の顔をじっと見つめる。










「……………………」










「……………………」









「……はい…!よろしくお願いします…!」










私のその言葉に直人さんは、私の指に指輪をはめようとして手を止める。











「本当に…俺で良いのか…?」










その言葉に私は直人さんに思いっきり抱きつく。










「直人さんがいい……直人さんじゃなきゃやだ……」











私がそう言うとより一層、ギュッと強く抱きしめられる。










そしてゆっくり私から離れ指輪をはめてくれる。










「直人さんありがとう…嬉しい……」










私が直人さんを見上げると、珍しく直人さんからキスをされる。











そしてしばらく夜景を眺めたあと、私達は家に戻った。










寝る支度を終え、私はソファに座り指輪を眺める。











つい顔がほころんでしまう。











「……どうした?一人で笑って……」











「指輪…綺麗だなーって……」











私がそう言うと直人さんはソファに座り、私を抱き寄せる。











「直人さん…?」











「…………さっきの言葉……もう一度…聞かせてくれないか…」











「さっき…?」











「俺で良いのかって聞いた時の……」











「え…?…………なんだっけ」










私がそう言うと直人さんが私から離れる。










「忘れたのか…?」










その悲しそうな表情を見て、私は直人さんの顔をじっと見つめる。










「うそ…!覚えてるよ……私は…直人さんが良いし……直人さんじゃなきゃ…絶対やだ……」











私がそう言うと直人さんが私の頬を包み顔を見つめる。










その視線が熱くてその色気に私の鼓動が早まる。











そしてゆっくり私に顔を近付けキスをする。










「直人…さん…」










「ん…?」









「……今日の直人さん…なんか…すごく……」









「凄く…?」








低い声でそう言いながら、変わらず熱い視線で私を見つめる。









「………なんでも…ない…」










直人さんがたまに見せる大人の色気に私は弱い。











そして次の日。










ガチャ










リビングに入るとご飯のいい香りがする。










「おはよう」










「おはよ…ご飯ありがとう…」











私は顔を洗ったあと椅子に座る。











「頂きます」










「いただきます…」









私がご飯を食べようとすると、直人さんが椅子から立ち上がり私の所へ来る。









「え…?」









直人さんが近付き私の肩に触れる。











「肩紐、捻ってた」









「え…あ……ありがとう…」










着ていたワンピースの肩紐を直してくれただけなのに鼓動が早まっているのが自分でもわかる。











「…紗和」










「えっ…何…?」










「どうかしたか…?」










直人さんが私を見つめる。










「…うぅんっ…!何でも……」










私は直人さんから目を逸らしながらそう言う。











朝食を食べ終えキッチンで食器を洗っていると、直人さんが隣に立つ。











「あ…一人で大丈夫だよ…?」











「いや…一緒に洗う」











「………ありがとう…」











私は無言のまま、食器を洗うことに集中する。










「……紗和」










「えっ!?」










ガチャンッ!!










急に呼ばれ動揺した私は持っていた食器を手から滑らせてしまう。










「あ……」











私が慌てて割れた食器を拾おうとすると直人さんがそれを遮る。











「危ないから俺がやる」










「え…でも……」










直人さんが大丈夫だからと私を離れさせる。










「ごめんね…」










「良いって。気にするな」











「怪我…しないでね…」











私はヒヤヒヤしながら割れた破片を拾う直人さんを見つめる。










「…………紗和」










「なに…?」












「やっぱり…何か…あったか…?」












「………なにも…ないよ…?」











「そうか…なら良かっ………いてっ」











「えっ、大丈夫!?」










私は直人さんに駆け寄り手を握る。









「ちょっと待ってて…!」









すぐに救急箱を取りに行き、直人さんの指に絆創膏を巻く。










「もう…気を付けてって言ったのに……」










「ごめん…気が緩んだ」










そう言って私の顔を見つめる。










その顔を見て、また鼓動が早くなった私は直人さんから目を逸らす。










「……救急箱、片付けてくるね」










そう言って立ち上がろうとする私の腕を直人さんが掴む。









「………?」










「………何でさっきから目逸らすんだよ…」










「……え…と……なんのこと…?」









「紗和…」









直人さんが心配そうに私の顔を見つめる。









「……………………」










「……………………」










「………直人さんが……」









「俺…?」









「……………………」










「俺…何か………」










「…………もうっ…だから…昨日の直人さん大人の色気が溢れすぎてて…目が合うと思い出してドキドキするの…!」










「……え…?」










「もういいでしょ、救急箱戻してくるから」










私は直人さんの腕を離し、救急箱を戻しに行く。










すると直人さんに後ろからギュッと抱きしめられる。










「……珍しいな」










「……………」










直人さんは私をくるっと回しじっと顔を見つめる。










私がふいっと横を向くと直人さんが笑う。










「紗和がそうやって照れてるの初めて見た。いつも俺が振り回されてるのに」









そう言っていたずらっぽく笑う直人さんにもドキドキする。










「直人さん意地悪…」











私は心にもないことを言い、直人さんから離れ奥の部屋へとスタスタ歩く。









バタン









ドアを閉め、救急箱を元に戻したあと私は胸に手を置く。










相変わらず鼓動が早い。











ガチャ










「ごめん紗和…意地悪のつもりじゃ…」










直人さんが部屋に入って来て私に謝る。










「…………………」










私は無言でそのまま直人さんの方へ行き、ドアを閉める。









「紗和…?」











私は直人さんの顔をじっと見つめる。










「どうした…?」











そしてキスをする。











私はそのまま直人さんを床に押し倒し、馬乗りになる。










「ん…紗和……」











私はそのままキスを続ける。











「紗…和……ちょっと待って……」











「……私も直人さんを満足させる……」











そう言って首筋や胸元にキスをする。










「待てって紗和…」











そんな私を直人さんが優しく押す。










「なに…?」










「………何でそんな必死に……」









「だって……私だけ満たされて……私も直人さんを満足させたい……」










そう言ってキスしようとすると直人さんが優しく止める。









「……紗和」









「…?」









直人さんは起き上がり私を優しく抱きしめる。










「………こうしてるだけで俺は充分満足だけどな」










「……嘘…付かなくていいって」










「何でそう思うんだよ…」










「……………………」










「紗和…?」










「……直人さんも……思ってるんでしょ……私には愛が感じられない…もっと満足させろ…って……」











「そんな事……思う訳が無いだろ…?」












「……直人さんには…そういうこと…思わせたくない…」











私がそう言うと直人さんがため息をついて、さらにギュッと抱きしめる。










「そんな事…言われたのか…?」











「……………………」










「俺は紗和とこうしてるだけで満たされるし幸せだから…それに……」











「……それに…?」










「紗和からもちゃんと愛を感じてるから…だからそんな心配するな」











「ほんとに…?」











「本当だ」











直人さんのその言葉に私もギュッと抱きしめる。











「………直人さん…大好き……」











直人さんはちゃんと私という人間を愛してくれている。









そんな気がした。










「直人さん……」










「ん?」











「このまま…する?」










私がそう言うと直人さんは私からバッと離れる。










「……いや、今の話聞いてたか!?」










「うん…聞いてた」










「なら……」










「直人さんが欲しくなっちゃったんだけど…ダメ…?」











そう言って直人さんを見つめる。










「ほ、欲し…!?何言って……」











焦る直人さんにゆっくり詰め寄り体を押し倒す。










「え…さ、紗和…!?」










そして私は直人さんにたっぷり愛を注いだ。

















「直人さん……」










「ん…?」










私は起き上がり、隣に寝ている直人さんの上に馬乗りになる。









「何して……」










「直人さん満たされてる?」










「え…?いやだから俺は……」











「え、満足してない?」











「や…だからもう充分………」











直人さんは横を向きながら小声で呟く。










「充分…なに?」









私は直人さんの顔を覗き込む。









「………………」









「ドキドキ…してる?」










「…………してるに決まってる…だろ」











「…………さっきの仕返し」










そう言って私は笑う。










その言葉に直人さんは体を起こし、私を降ろす。










「……シャワー浴びてくる」










「私も一緒に……」










「……勘弁してくれ」










「……そんなに拒絶…しなくても………」










私がシュンとなってると直人さんは軽くため息をつく。









「頼むから…これ以上…俺をドキドキさせないでくれ……」









「え…?」










「心臓発作起こすぞ…」










「え…それは困る……」










「だろ…?だから風呂は一人で入らせてくれ…」










「うん…わかった…」










直人さんの疲れきった背中を見送ったあと、私はソファに戻った。










数十分後。










ガチャ









パタン










リビングに戻ってきた直人さんはソファに座り、水を飲む。










「あの…直人さん」











「ん?」










「もしかして…私…無理…させてる…?」










「ん…?何が?」










「直人さん…さっき疲れてるように見えたから…」











「え…?あぁ……」










「やっぱり…無理してる?」










「無理…いや……紗和の気持ちに応えたいとは思ってるけど……」










「……直人さんの気持ちは…?」










「俺の気持ち…?」










「直人さんは私とそういうことするの気が進まないってこと…?」









「そんな事は無い…けど……ただ……」










「ただ…?」










「紗和と何もしなくても、ただ傍に居てくれて毎日楽しく笑って過ごせたらそれで良い」









「…………………」









「紗和…?」










「………それ…本当に思ってる…?」










「紗和の気持ちが一番大事だから」










「……………………」








「紗和さっき俺を満足させたいって言ってただろ…?無理してそういう事してるなら…俺の為に…とか考えて欲しく無い」










「………じゃあ…例えば……」









「…………………」









「私が直人さんと…そういうこと…したくない…って言ったら……」









「構わない。言っただろ、紗和の気持ちが一番大事だって。紗和が嫌がる事はしない」










即答でそう答える直人さんの言葉に、本心で言ってるんだとすぐにわかった。










「紗和…!?何で泣いてるんだよ……」










「直人さんって……ほんとに私のこと大好きなんだね」









「何を今更……」











「直人さんのそういう所…心の底から大好き」










そう言って私は直人さんの背中に手を回しながら顔を見つめる。










「直人さん……」










「ん?」










「私ね、直人さんのこと好きで好きでたまらないんだよね」










「……………」










「だからね、直人さんとなら全然嫌じゃないし……」










「……………」










「むしろ…直人さんとはこれからもイチャイチャしたい」










「い…イチャ……何だ…それ……」











そう言うと恥ずかしそうに両手で顔を覆う。











「ほらまたそういう可愛い反応する」










「は…!?」










「私その反応に弱いんだよね…」











そう言って直人さんに優しくキスをする。











「ちょ…ちょ…っと待て紗和……」











「なに…?」











「紗和の気持ちは…充分分かった。たださ…俺は普通の…平穏な日々も大切にしたい」










「平穏な日々過ごしてるじゃん」










「いや…うん…紗和はその…急に情熱的と言うかさ…いつも急だから……」











「情熱的?そんなことないよ、普通でしょ?」











「いや…急にスイッチ入るだろいつも……」











「そうかな…?」











「……正直どうして良いか分からない」










「……可愛い」










「……からかうな…って…」










「わかった…努力するね…?じゃキスしていい?」










「おい……」









直人さんは困ったような照れたような表情をしながらもちゃんと受け入れてくれた。

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