表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/257

この森って、危険地帯すぎませんか?

『キュエキュエキュエキュエ』


「何か、凄い変な鳥の鳴き声がするな」


「ま、森人族の森なんだし、そういうのがいてもおかしくないんじゃない?」


「確かに」


 俺らは今ニルの提案で森人族の探索をしている。


 なんと言うか、すっごい冒険してる感があって良い。


「イイジマー、何か危険な動物でもいないのー?」


「何でそんな出て来て欲しそうに言うんだ……」


「退屈だから」


「お前なぁ……」


「あーあ、ここがあの図書館だったらドラゴンでも出すのに」


「仮に出したら禁書全部燃えるだろ」


「あっ、じゃあダメだね」


「アホなのか……?」


「アホじゃないよ!」


 そんな事を話していると、近くの茂みがガサガサと揺れた。


「ひっ、なっ、何!?」


「落ち着けるルリカ、大抵こういうのは兎とかそういう小動物――」


『ガアアアアアア!』


 茂みからバカデカい熊が出て来た。


 ……全然小動物じゃない。


「おいおいおい! 何で小動物じゃないんだよ! お決まりだろ!」


 そう叫びつつ後ろにジャンプし、距離を離す。


『グオオオオオ!』


 とんでもないスピードでこちらに近づいて来る。


「おらっ」


 パァンと銃を発砲し、襲って来た熊の脳天に穴が空く。


「ふぅー、怖かったー」


「この熊……凄い大きいけれど、この森特有の熊なのかしら?」


「多分な、俺もこんな熊見た事ない」


 インワドではこんな熊いなかった。


 うーん……今更なんだが、色々増えたり変わり過ぎじゃね?


 まあより良くなってるなら別に良いんだけどな。


 そう思っていると、また近くの茂みからガサガサと音がした。


 え、こんな短期間でガサガサなるもんか?


 ポケ◯ンかこの世界は?


『キュウン』


「「わー! 可愛いー!」」


 ちょこんと出て来たのは小さめの猫だった。


 恐らく子猫だ。


 ルリカとイライザが目をキラキラさせて撫で始める。


「猫か……」


 俺の真横には猫人族(キャッター)がいるんだよな。


「イイジマ……撫でないの……?」


「ん? いやまあ撫でてみたいが、病気とか怖いからな」


「じゃあ……私を撫でてみる……?」


「……何を言ってるんだ? 頭打ったか? ほれ【超回復】」


「いや……どこも怪我してない……」


「じゃあ何でそんな事を言う?」


「私って……猫人族だから……猫と同じ毛の硬さ……の髪だし……清潔にはしてるから……病気の心配とか……ない……」


「ニルよ、一つ大事な事を忘れてるぞ」


「な……何……?」


「見た目」


「あ……」


「そう、猫を撫でたいと思うのは毛の硬さとかじゃなくて、見た目が可愛いからだ。

もちろん仕草が可愛いとかいうのもあるだろうが、やはり根本的には見た目が可愛いから撫でるんだよな」


「こんな……小動物に……負けた……」


「いつからお前は子猫と勝負してたんだ」


 するとまたまた近くの茂みからガサガサと音がして来た。


「あ! また子猫ちゃんかしら!」


 イライザが茂みに近づく。


『グルルルルル』


「ぁ」


「危ないっ!」


 急いでイライザの元へ近づいて、出て来たモンスターとの距離を離す。


 恐らく、あの子猫の親だろう。


 いやー、何でこんなモンスターばっかいるんだ?


 というかよくここら辺に住もうと思ったなあの森人族達は。


「おらっ!」


 ベルトから銃を抜いて発泡したが、大きな爪で弾かれた。


「えぇっ!? マジか!」


「私がやるわ!」


 イライザが前に出て、魔法を放つ。


「【麻痺付与】!」


 イライザがそう唱えると、親猫はドサッと地面に倒れた。


「お前の【麻痺付与】ってこんなデカいヤツにも効くんだな」


「精霊種は魔法が大の得意だからね。というか魔法に近い存在だし」


「なるほど……?」


 よく分からんが、まあ何とかなったから良いか。


「ちょっとここら辺は危ないからそろそろ帰らないか?」


「そうね、その方が良いかもね」


「私も……それが良いと思う……」


「そーだねー」


「スヤスヤスヤ……」


 おいこの状況で寝れるってレカ凄すぎないか?


 そう思いつつ俺らは帰る事にした。


「ふぁ〜……あれ? イイジマー、森の探索はー?」


「もう終わったよ」


「えぇ〜!」


『面白い!』


『気に入った!』


『続きが読みたい!』


 と思って頂けたら是非、広告の下にある☆☆☆☆☆を★★★★★にして、作者への応援兼ポイント評価をお願いいたします!


 ブックマーク等もして頂けると本当に嬉しいです!


 作者の大きな励みになりますので、何卒よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ