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ロボットは魔王様のおもちゃです

「これが……ここのクエストか……」


「機械系のクエストが多いわねぇ」


「これとか面白そー!」


「確かに……意外と……楽しそう……」


 宿で少し休んだ俺達は、冒険者ギルドの掲示板の前に来ていた。


 因みに、ニルのギルドカードはもう作ってある。


 ニルがパパッと試験を突破したのだ。


 いやエグいて……。


「どれが面白そうなんだ?」


「これこれー!」


 レカがベリっと掲示板から取ったクエストには、『部品収集』と書かれていた。


「部品収集?」


「うん!」


「えーと……それの何が面白そうなんだ?」


「ここ見てー!」


 レカが指さした場所を見る。


『部品収集のやり方:ギガレド廃工場にいるロボットを倒して下さい』


 ……ロボット?


「えーと、ロボットと戦いたいって事か?」


「うん!」


 ロボットと戦いのか……子供時代にそんな事思ったような思わなかったような……。


 いや無いな。


 でもまあやりたいならばやっても良いだろう。


 クエストクリアでお金貰えるし。


「じゃあやるか」


「やったー!」


 受付嬢に渡して、受注する。


「えーと、ギガレド廃工場に行けばいいんだったよな?」


「そうよ」


「じゃあ裏技(バグ)使って行くぞー!」


 という訳で木の幹に飛び込んだ。


「廃工場か……ロボットがいるって事はここはあのロボット達を作ってたって事か?」


「多分そうじゃないかしら?」


 ぐるっと辺りを見回す。


「んで、ロボットは……どこにいるんだ?」


「……どこだろう……」


 あれ? いなくね?


 ここにロボットがいるんだよな?


「工場内にいるのかもしれないから、もうちょい進んでみようぜ」


「分かったわ」


 そして俺らは工場内へと足を運んだ。


「おぉー……凄い錆びてるな……」


「足元に気をつけて、落ちちゃうかもしれないから」


「分かったー!」


「あ……そこ……踏んじゃダメ……」


「うおっと!?」


 ほ、ホントに踏んだ瞬間に崩れた……。


「ありがとなニル。死ぬとこだった」


「……どういたしまして……」


「でもこんなトラップみたいなのが沢山ある場所でロボットと戦闘するのは危険すぎる気がするな……」


 どうにかして外に誘き出すか……運に身を任せて戦うかだな。


「私なら……どこが壊れやすいか……分かる……」


「おっ、それ凄いな! どうやって分かるんだ?」


「色と……音……」


「へぇー、そんなんで分かるんだな」


 そう言いつつ注意して奥に進む。


 まあ大分ニルに助けて貰ったが……。


 そして進み続けて10分程経って、ようやく……


「おい、あれじゃないか?」


「あっ、本当だ……」


 色んな物が散乱した場所で、少し錆びたロボットが動いていた。


「まさに……ロボットって……感じ……」


「倒そー!」


 レカがそう言って飛び出す。


「あっ! ちょ! レカ!」


 レカがロボットにパンチする。


『ギギギ……』


 変な音を立てながらレカに向かって腕を振り上げる。


「わー! あははー!」


 あ、遊んでるなぁ……。


 これは……俺ら見てるだけで良いか。


「おらー!」


 またレカがパンチする。


 うわぁ……殴られたとこすんごい凹んでる……。


 絶対レカを怒らせないようにしよ。


『ギガギガフンフン』


 なんか聞き覚えあるなぁ!


「おいしょー!」


 レカが手にでっかい黒い球を作り出し、放つ。


「くらえー!」


『ギ……ギガギガ……!?』


 その球に当たったロボットが弾け飛ぶ。


「レカ……お前エグいなぁ……」


「えへへー」


 さてと、散らばった部品を拾うか。


 クエストの紙に書いてあった部品をバックの中に入れていく。


「あんな爆発してたのに意外と状態良いんだな」


「んふふー!」


「……まさか!? 加減したのか!?」


「凄いでしょー!」


「おー凄いなぁー!」


 頭をわしゃわしゃと撫でる。


「えへへへへぇー」


 めっちゃデレっとした顔になってる……可愛い……。


「こっちは集め終わったわ」


「私も……」


「うし、じゃあ帰るか」


「そうしましょ!」


 そして俺らは廃工場から出ようとした――が。


「あっ……! そこは……!」


「ん?」


『ガシャァァァ!』


「!?」


 あっ! 足場が!


「やべっ!」


 ジャンプしようとしたが、時すでに遅し。


「「「イイジマァー!」」」


 俺は……そのまま暗闇の中へと落ちて行った。


『面白い!』


『気に入った!』


『続きが読みたい!』


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