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風呂場での大事件

『シャァァァァ』


 朝のシャワーってやっぱ凄い気持ち良いな。


 さてと……早速この学校のプールの様な広さの風呂に入るか。


 足をそーっと入れる。


 そして徐々に体を入れていって肩まで入る。


「温ったけぇ……」


 風呂は体と心の洗濯と言うがマジでそうだと思う。


 そうしてホッコリしていると、風呂の扉が開く音がする。


 ……ん? 待てよ、今この部屋に住んでるのって俺とルリカとレカだよな?


 で、俺以外皆女だけだよな?


 …………おいおいおいおい!


「イイジマー!」


 しかもレカの方かよ!


「あれー? いないー」


 慌てて水に潜ったがどうやら気付かれなかった様だ。


 この状況……どうする!?


 バレたら俺はきっと幼女の裸体を見た変態野郎と言われて捕まってしまう!


 だからどうにかしてここから逃げなくては……。


 というか俺自身も幼女の裸体を見たくはない!


 取り敢えず今俺は隠密系スキルを持っていないので、パパッとスキル&魔法取得画面を開き、【透明化】と【足音消去】を取得する。


 これであとは水から出る音をどうにかするだけだ。


 ……そろーり行くしかないか?


【透明化】を発動して頭をヌンと出す。


『ゴシゴシ』


 よし! レカは現在シャンプーをしているから気付いていない!


 【足音消去】も発動して、ゆっくりと足をお湯から出して地面に付ける。


 左足もお湯から出してようやく両足が出た。


 レカは現在シャワーで頭の泡を取っている。


 よーし! 後はあの扉を壁貫通裏技(バグ)で通って逃げるだけだ!


 早歩きで扉の前へ行き、貫通裏技を使う。


「よぉーし!」


【透明化】を解除してガッツポーズを取る。


「それじゃあ自室に帰ろ――」


「あ……あああ……あ……」


 ……よくよく考えたら、レカが一人で来るわけ無いか……。


「変態っ!」


「あべしっ!」


 服を脱いでいたルリカに思いっきりビンタされた。





「それで、何でお風呂場から出て来たの?」


「それはーそのぉー」


 今俺は正座をしてルリカに怒られている。


「イイジマのへんたい!」


「ふぐぅっ!」


 い、異世界に来て一番ダメージを喰らったかもしれん。


「で、何で?」


「こ、こう言うのもなんだが、俺が先に入ってて、レカがその後に入って来たからバレない様に出たんだ。

 お前の裸体を見たのは普通に事故だ」


「え、そ、そうなの?」


「そうだ」


「じゃあ……むしろ悪いのは私達って事……?」


「悪く言うとそうだな」


「ビ、ビンタしてごめんイイジマ!」


 普通に謝って来た。


 い、意外だ。こういう展開だったら言い訳するなとか言われて説教されるもんじゃないの?


「いいさ、気にしてない。俺はこの町を探索してくるから二人は風呂入っててくれ」


「ありがとうイイジマ」


 そうして俺は町へ出た。


 よく見てみると本当に綺麗な街並みだ。


 ここがダンジョンの内部だなんて信じられない。


「おい、あれ……」


「ああ、間違いない……」


 周りからそう声が聞こえてくる。


 ……あ、俺今ドワーフで結構話題になってるんだった。


「イイジマさんだよな!? 握手してくれ!」


「俺も俺も!」


「何すんだ俺が先だ!」


 凄い勢いで人が集まる。


「イイジマさん! こっちだ!」


 あっ! ギ、ギーダだ!


 ギーダが伸ばした手を掴む。


「イイジマさん、丁度良かった、この国の王様がお呼びだ。

 仲間達も来るように言われている」


 王様からのお呼び出し!? マジで!?


「分かった、部屋に戻って呼んでくる」


「そうしてくれ、王宮の場所は……まあ金ピカで目立つし分かるだろ」


「ああ」


 そう、王宮は金ピカなのだ。


 いやエグいな! あれメッキ? メッキだよな!? 本物だったらとんでもないぞあれ!


「じゃあな!」


「おう!」


【神速】を発動してルリカ達の元へ戻る。


「ルリカー! レカー! 凄い事になったぞぉー!」


「え!? ど、どうしたの!?」


 風呂から上がったばかりなのか、体から少し湯気が出ている。


「王様に呼ばれた」


「…………えぇぇぇぇ!?」


「王様!? 凄い凄い!」


「早く着替えるんだ!」


「そ、そうするわ!」


 レカを抱えてルリカが部屋に行く。


 この国の王様か……レカみたいなロリっ子じゃないと良いんだが……。


 その時ルリカとレカが入った扉が開いて


「イイジマ! なんかしつれーな事考えなかった!?」


 とレカが言って来た。


「え!? いや! 全然!」


「ならいー」


 ビビったー、レカって結構勘が鋭いんだな。


 ソファーに座ってルリカ達を待つ事数十分。


「い、行きましょ」


「行こー」


「ああ」


 そうして俺らはドワーフの王族に会うために扉を開けたのだった――。


『面白い!』


『気に入った!』


『続きが読みたい!』


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