表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/257

超絶久しぶりのテレポート裏技

 支持派と反対派が集まって話し合った数日後、遂にお互いの全軍を引き上げる事が出来た。


「さてと、これで俺らは帰れるって感じだな」


「そうねー、人族領(ヒューマンサイド)が懐かしいわ……」


「人族領ってどんな感じなのー?」


 レカがルリカのズボンを掴みながら質問する。


「なんと! 地面が赤くないのよ!」


「えっ! 凄ーい!」


 飛び跳ねてる……可愛い……。


「イイジマ、今日行くのか?」


 アルスが俺らを見る。


 主にレカを。


「ああ、軍を引き上げ終わったし、元々俺らは援軍で来た訳だしな」


「そうだな、むしろここまでいてくれた事がありがたいからな……」


「じゃあ、まあ……また行けたら行くよ」


「それ来ないんじゃないか?」


「ははは、大丈夫だ、ちゃんと行くよ」


「イイジマさん!」


 奥からルチュード・バーレットが来た。


「あれ、ルチュードじゃないか」


「お久しぶりです」


「初めて会った時以降見なかったがどこいたんだ?」


「ルーガイナの方まで行っていました」


 ルーガイナ…………どこそれ?


「あー……お疲れ様?」


「イイジマさんもお疲れ様でした。まさかリレオさんが……」


「いい、いいその話は」


「あっ、そうですよね、すみません」


「それじゃあ帰るか」


「そうねー」


「楽しみー!」


 魔王城から出て一つ考える。


 ……どうやって帰ろう?


 馬車を浮遊……いや、流石にレカを極寒の空に何日間もいさせる訳にはいかない。


「ルリカ」


「どうしたの?」


裏技(バグ)使って帰るとするぞ」


「え」


 ルリカがレカをチラッと見る。


「大丈夫だ、レカでも出来る」


「ほ、ほんと?」


「ああ、木の(みき)にぶつかるやつじゃない」


 ルリカがホッとした顔をする。


「なら大丈夫ね……」


「まあ最近見つけたやつだから100%安全とは言い切れないが」


「前言撤回するわ」


 レカを抱きしめて俺を凄い睨む。


「ルリカー、きつーい」


「あっ、ごめんね!」


 そして凄い勢いで頭を撫で始める。


「ほら、行くぞー」


 そして俺らは裏技が出来る場所へと向かう。


 実はここ数日の間に魔族領の事を聞いておいたのだ。


 なので俺が前回狼に乗って落ちた場所がどこか分かった。


 今の魔族領からテレポートが出来る裏技はこれしか見つかってないからな……。


 ま、他のを見つけれたらラッキー感覚でいこう。


 そんな事を考えている内に着いた。


 実は意外と近かった。


「うし、じゃあこの葉っぱをここに()いて……」


「後は後はー!?」


「強風が吹くのを待つだけだ」


「その強風っていつぐらいに来るの?」


「分からん」


「……」


 何だその目は。流石にいつ来るかのタイミングまでは分からないだろ。


 だがその時、ビュオオオオと強風が吹いた。


「おっ、来た!」


「それでどうするの!?」


「葉っぱの上に飛び込め!」


 三人でヒュンと飛んで葉っぱの上に落ちる。


「え? うわぁぁぁぁぁ!?」


 ルリカがレカを抱きしめながら落ちる。


「あはははははは!」


 抱かれているレカは大爆笑している。


 因みに俺は普通に真顔だ。


 まあ、こういうの慣れてるし……。


 出口が見えてきて、葉っぱの描かれた地面から飛び出す。


「か、帰って来れたの……?」


「ああ」


「凄ーい! 空気が美味しー!」


 レカが周りを走りまくっている。


「よし、とりあえず冒険者ギルドに行って、魔王の軍勢が引いた今どうなっているのか確認しよう」


「そうね」


 レカを連れて冒険者ギルドへ行く。


「……あれ? イイジマさん?」


「そうだ、イイジマさんだ」


「生きていらっしゃったんですか!?」


「勝手に殺すな」


「すみません……薬草採取クエスト後誰もイイジマさんを見なかったものですから……」


「まあ良い、そういえば何だが魔王の軍勢って今どうなってるんだ?」


「知らないのですか? 今は魔王の軍勢は何故か引いて、人族に平和が訪れたという事で祭りが行われたりしているんですよ」


 へぇー、今そんな事になってるのか。


「まあ一時的な平和かもしれませんけどね」


「そうだな」


 とりあえず祭りが行われているって事が分かった。


「じゃあ祭り楽しむか?」


「そうしましょ」


「お祭りお祭りー!」


 ま、久しぶりに楽しむか。


 そう思って冒険者ギルドの扉を開けた。


『面白い!』


『気に入った!』


『続きが読みたい!』


 と思って頂けたら是非、下にある☆☆☆☆☆から作者への応援をお願いいたします!


 ブックマーク等もして頂けると本当に嬉しいです!


 作者の励みになりますので、何卒よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ