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珊瑚型のテレポート裏技もあるんだよね実は

「よーし、皆んな取得出来たか?」


「バッチリよ!」


「出来たー!」


「出来てる……と思う」


「出来たわよ!」


「出来てるわよ」


 今、俺らは互いに姿が見えているが、他の人からは一切見えていない。


 これもこの裏技の良い所なんだよな。マジで神裏技。マジ感謝。


「それじゃあ、行くとするか!」


「「「「「ええ(うん)!」」」」」


 そうして俺らは、王都へと向かう裏技(バグ)がある場所である、人魚族の国から少し離れた珊瑚(さんご)の群生地に向かった。


「うわぁー、きれぇー……」


「ここに王都に行ける裏技があるんだ」


「海中版の木の幹テレポート裏技みたいな感じ?」


「そそ、そんな感じ」


 えーと確か……木の枝型の青と赤の珊瑚の奥側だったけっな。


「あっ、これだこれだ」


 俺はそこにある黄色の大きな岩の様な形の珊瑚に触れる。


 ちょっとザラザラしてるし……傷の位置も……うん、間違いないな。


「それも綺麗……」


「ここらにある珊瑚は大抵綺麗なんだよ。まあ人魚の国の近くにあるから少し手入れみたいなのをされてるのかもな」


 そうして俺はもう一度その珊瑚に触れる。


「おいしょっと」


 そして、グイッと横にずらした。


「え、ちょ、何してるの?」


「この珊瑚を横にある珊瑚にくっ付けるんだ。そうすると飛び込む為の大きさが足りてテレポート裏技が出来るようになる」


「へぇー、そのままじゃダメなのね」


「そそ、因みにこのまま飛び込むとただ普通に珊瑚に向かって飛び上がったヤバい奴になるから注意な」


「そもそも普通はそんな事しないのよ……」


「確かにな」


 そんな事を言いつつ俺はくっ付けた珊瑚をペタペタと触り、ちゃんと裏技が発動できる状態になっているか確認する。


「よし、これで良いはず」


「それじゃ、お手本をお願いするわ」


「任しとけ」


 そう言って俺は近くの木の枝型の珊瑚の細くなった部分を掴み、体を右側に(よじ)らせて、そのまま足先を岩型珊瑚に滑らせる。


 すると、珊瑚の表面がまるで水面が動く様に(うね)る。


 水中で水面の動く様なものが見られるっていう結構変な事が起こっているが、まあ裏技だからな、気にしない気にしない。


 そしてその水面の様な場所に足がするっと入り、そのまま全身が飲み込まれた。


「うよっし!」


 そして俺は王都の路地裏の壁から飛び出す。


「良かったー、裏技成功だ」


 あの裏技は一回しかやってなかったから、もしかしたら出来ないかもなんて思ったが、出来て良かった。


「さて、そろそろかな」


 そう言って出てきた場所から数は下がると


「たあっ!」


 想像通りルリカが壁から出て来た。


「よっ。ちゃんと出来たみたいだな」


「まあ、何度もやってきてるし、流石に私も慣れてきどぅわぁ!?」


 直後、続けて入って来たレカを背負ったニルがルリカにたまたまだと思うがドロップキックをかました。


「あ……ごめん……」


「………いや、良いのよ……出てすぐ移動したなかった私が悪いんだし……」


「大丈夫か?」


「大丈夫大丈夫……」


 地面に頭を突っ伏してるそれは大丈夫に見えないんだが……。


「あら、大丈夫ルリカ?」


「中々良いのを貰った様だな」


 遅れてリーファとイネさんが壁から出て来た。


 リーファ、多分裏技初めてだろうに上手いなぁ。


「あーあーもう、何やってるのよあんた達は」


 そこへ恐らくいつもの能力を使用してやって来たイライザ。


「取り敢えず、全員来れたし、早速裏技がある場所に向かうか」


「ちょ、まずは【超回復】してイイジマ……」


「あっ、すまん、【超回復】」


 そう唱えるとスクッとルリカは立ち上がった。


「ありがと」


「どういたしまして。んじゃあ向かうぞ。って言ってもまあ、まずやらないといけない事があるけどな」


「? 何?」


「服、ビショビショ」


「あ」


「という訳でイライザ! 頼む!」


「はぁ、まあ良いけど、人使いが荒いわねぇ」


「いやほんとすまん」


「私達の服が綺麗に乾いた!」


 イライザがそう唱えると、先程までの濡れている時特有の不快感が消えた。


「よぉーし! 今度こそ! 裏技が取得出来る所に行こう!」


「「「「「ええ!」」」」」


 そうして、俺らは裏技がある場所へ向かって路地裏を歩き始めたのであった。


『面白い!』


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