表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/257

魔王城探索してたら迷う事ってあるよね? あるよね!?

「あっ、帰ってきたー!」


 拠点に帰ってきた俺に抱きついてくるレカ。


「遅ーいー!」


「悪い悪い、ちょっと手こずってなー」


「勝ったんだよね!?」


「勝った勝った大勝利だ」


「わーい!」


 さらに力を込めて抱きついてくる。


「レ、レカ……死ぬ……」


「え? あっ!」


 レカがペコッと頭を下げる。


「ごめんね?」


「大丈夫だ、ささ、拠点に戻ろう」


「うん!」


 レカと手を繋いで拠点のテントの中に入る。


「何だか微笑ましいですなぁ……」


 と後ろから聞こえたのは無視した。


「それで、あのギラ台地の拠点は落としたがこの後はどうするんだ?」


「イイジマさん達は今日はもうお休みになられた方が良いでしょう。

 ギラ台地の拠点制圧で疲れたでしょうし」


「そうしようか、ルリカ、寝るぞー」


「え、ええ」


「どうした?」


「いや、私達どこで休めば良いのかなって……」


 あ、確かにそうだ。


 俺らどこで休めば良いんだ?


「それならご心配無く、魔王城にイイジマさん達の部屋がございます」


「……マジで?」


 あの城に部屋俺らのあんの?


 最高じゃん。


「来て来てー!」


 レカが魔王城に走って行く。


「けっ、結構スピード速いな……」


 素のスピードにしては中々速い。


 流石魔王な事はある。


 ルリカとリレオも走って追いかけて、魔王城の中に入る。


「こ、こちらが、イイジマさんの……お部屋です……」


「うぇぇぇぇ!?」


 でっか! ひっろ!


 何畳あるんだこの部屋!?


「ルリカさんの部屋はこちらです」


「ええええ!?」


 ルリカもこんな感じの部屋なのか。


「イイジマ! 部屋! 部屋が凄いわよ!」


「俺の方も凄いぞ……まさかこんな所に泊まれるなんてな……」


「来て良かったかもしれないわね」


「そうだなぁー、でもまさか冒険者になって数日でこんな事になるなんてな」


「あはは、確かにそうね」


 そう言ってお互い自分の部屋に入る。


 ……ベッドがなんか凄い大きい。


 キングベッド超えてゴッドベッドくらいの大きさだ。


 お風呂場も凄い広い。


 幅が10mくらいありそうだ。


 ……エグいエグい、この部屋エグい。


 一旦ベッドに寝っ転がってゴロゴロする。


 寝心地最高だなこれ……。


 そしていつの間にか俺は意識を手放していた。





「ん〜ん?」


 窓から見える空は暗くなっていた。


「夜になっちったか……」


 ここで寝っ転がったのが15時くらいだから……大体18時か19時くらいか。


「マジでこのベッド寝心地良すぎだろ……」


 寝心地が良すぎて普通に寝ようと思えば寝られる。


「ま、流石に起きるけどな」


 ちょっと魔王城を探索してみるか。


 扉を開いて探索を始めた。




「やっべぇ……」


 探索を始めて30分。


 迷った、それも完璧に。


「魔王城広すぎだろ……」


 ずっと同じ風景なものだから今どこにいるのかガチで分からない。


「流石に魔王城内部は暗記してなかった……」


 ここに来る予定無かったからな……。


 過去の俺、暗記しといて!


「おや、イイジマさん」


「あっ!」


 リ、リレオォォー!!


「こんな所でどうなさいました?」


「探索してたら迷っちまったんだ」


「そうでしたか、自室までご案内いたしましょう」


 あぁー救世主だぁー!


「ありがてぇ!」


 その時、リレオの視線が一つの方向を見ていたのに気付いた。


 なんだ? あっちになんかあるのか……?


 あ、財宝とかそこら辺が隠してあるのか。


 それならまあ……確かに見ちゃうよな。


 そう思いながらリレオに着いて行く。


「この城って何でこんな同じ風景なんだ?」


「攻められた時に迷いやすくする為です」


 あぁー、なんか聞いた事ある気がする……ところで明日は俺らどうするんだ?」


「明日はイイジマさん達にはラーナ草原の方の拠点制圧をして頂きたいと考えています」


「制圧か……ところでさ、あんな幼女がなんで人間に戦争なんてもん仕掛けてんだ?」


 ピクッとリレオの顔が動く。


「……さあ、魔王様のお考えは私には分かりませぬな……」


「……そうか」


 リレオをジーッと見つつ俺は自室に戻るのだった。


『面白い!』


『気に入った!』


『続きが読みたい!』


 と思って頂けたら是非、広告の下にある☆☆☆☆☆を★★★★★にして、作者への応援兼ポイント評価をお願いいたします!


 ブックマーク等もして頂けると本当に嬉しいです!


 作者の大きな励みになりますので、何卒よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ