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もう一人のプレイヤー

「ふぅー」


 頭と体を繋ぎ合わせ、元の姿に戻る。


「倒し……たのか?」


「そうっ……ぽいな……」


「「「「「うおぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!」」」」


 反対派の皆んなが俺らに駆け寄って来る。


「凄ぇなぁあんた!」


「あ、あの体バラバラにするやつ……どうやったんだよ!?」


「ばっかんなのもう皆んなご存じ裏技(バグ)に決まってんだろ」


「んなこたぁ分かってるぁ、俺が聞いてんのはやり方だよ、やり方」


 皆んなが俺に対して褒め言葉や質問などを投げかけて来る。


「ねぇ! 貴方一体どうやってあそこまで強くなったの!?」


「何でも可能にしちゃうとか凄すぎ!」


「あの戦い目で追えなかったよ……!」


「あのリタを倒しちゃうなんて!」


 一方、女性陣はイライザの方に流れて行っていた。


 良いなぁ。


「イイジマ」


「! ルリカ、レカ、ニル……!」


「凄かったわねぇー……あの体をバラバラにするやつ」


「凄かったー!」


「うん……本当に凄かった……」


「だろ? 見栄えも良いし、強いし。俺のお気に入りの裏技の一つなんだ」


「その言い方だと、他にもあるのね?」


「あるぞ」


「例えば?」


「……服透視裏技」


「一回でもやってみなさい? はっ倒すわよ?」


「……処す……」


「嘘だ嘘。そんな裏技好きじゃ無い」


 そんな話をしていると、誰かがゆっくりと歩いて来た。


「さあさあ皆んな! 急いで大司教達を捕えろ! そして教皇の居場所を吐かせるんだ!」


 歩いて来たのはフィーチャリットだった。


「おっと、そうだったな!」


「おらおら捕えろぉ!」


「口を縄で閉じられない様にしろ!」


 こうして反対派の皆んなが大司教達に向かって走って行く中、俺らとフィーチャリットはお互いを見つめていた。


「さて、と、一つ質問したい事がある」


「何だい?」


「何でイライザと一緒だったんだ?」


「おやぁ〜? もしかして俺が彼女と一緒にいたのを見て嫉妬しちゃった?」


「よし、これからお前を裏技を使わずにバラバラにしてやる」


「ごめんごめん冗談だって。とは言っても、結構色々あったんだよ。まず、俺がこっそり大聖堂内に潜入した時、たまたま――」


 その時、遠くで爆発音の様なものがした。


「な、何だ?」


「どうした!? 何があった!?」


 大聖堂から綺麗な道で繋がった広場からは、砂煙が上に立ち込めていた。


 そして、


「よぉ、お前か? ()()()()()は?」


「!?」


 気付けば、背後に誰かいて、そう言って来た。


 プレイヤー? 何でその言葉を知って……まさか……!?


「お前も、プレイヤーなのか?」


「あぁ、そうだ」


 マジかよ! 俺以外にもプレイヤーはいたのか!


「おいおい、ならば何で攻撃する?」


「分かってるだろ? お前がプレイヤーだからだ」


 ……はぁ?


「俺は、この世界で唯一のプレイヤーになりたいんだ。ここより外の世界を知る、言わば一人の神となりたいんだ」


 ……頭大丈夫かコイツ?


「だから、外の世界を知るお前は邪魔なんだよ」


「はっ、外の世界を知ってるから何だ? それでどうやって神になれんだよ?」


「……こうやるのだ」


 そう言った瞬間、彼は目の前に現れた。


「うおっ!?」


 どうやった!?


 移動……というよりはむしろ今のはテレポートだ。


「これで多少なりは分かったか? 俺がこの世界の神になれるという事が」


「何なんだ? その力」


「〝チート〟だよ」


「!」


 コイツッ! 逸脱者(チーター)なのかよ!


「チートを使って、俺はこの世界に入り込んだんだ。凄かったぜ、あのシステムの攻防は。まあそんな話はどうでも良い。おい」


 そう言うと、三人の人が彼の背後に現れた。


「あっ!」


 あの黄土色(おうどいろ)のコートを来た人もいた。


 他には……黒い服の女性と、ズボンを被っていて上半身が裸体、そして下半身は黒いシャツを履いている変な奴がいた。


「まあ、俺は優しいからな、殺さないではやる」


「何するつもりだ?」


「簡単だ、よいしょ」


 彼が右手を俺に向けた瞬間、脳にキーンと甲高い音が響き渡り、俺はそのまま気絶してしまった。


『面白い!』


『気に入った!』


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