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不死身ってマジですか?

 その瞬間、空が闇に染まった。


「あははぁ、ちょっと空を()()()みましたぁ」


「空を、消した?」


「はいぃ……僕が今発動した【無】。これぇ、何でも消せるんですよ。本当に何でも。物理的精神的現象的概念的なものぜぇーんぶです!」


 な、何だそれ……。


 チートってレベルじゃねぇぞ……。


「だからぁ……貴方自身を消す事も可能……ではあるんですよぉ……!」


 そう、全部消せる、という事は、イライザという概念自体を消す事も可能だ。


 もちろん、名前が分かってなくても可能だろう。


 何せ今戦っている相手を消す、という風にすれば一発なのだ。


「でもぉ、貴方はそれを不可能にする……その不可能を無くしても貴方は新たに不可能を作る……だからぁ……まずは貴方のその力をどうにかしますぅ……!」


「貴方に出来るかしら? やろうとしても、私の力で無効化するけど」


「分かっていますよぉ……ムカつく能力ですねぇ……」


 リタはそう言って爪を(かじ)った。


「ならばぁ……【無】ぅ!」


 その瞬間、俺らの視界が真っ暗になった。


「何だ!?」


「何が起こってんだよぉ!?」


 ……なるほど。


「あっははははははぁ……! 世界から光を消しましたぁ! これで少しの時間稼ぎにはなるでしょう!」


 リタが駆け出した音がし、すぐさま何かを殴る音がした。


「なっ……!?」


 世界に光が戻り、リタの手を掴んでいるイライザが見えた。


「こんなもので攻撃しようだなんて、甘いわねぇー」


「何でっ……!? その能力を駆使するには多少のタイムラグがあるはずっ……!」


「あら? 私がずっと警戒していないと思ったの? ずっと貴方の攻撃を受け止められるように能力を発動してたのよ」


「おぉおおぉ前ぇぇぇぇぇええええ!」


 完全なる逆ギレをしながらリタは物凄い速度でパンチを何回もした。


 だが、その全てをイライザは受け止め、リタに対して今までで一番強い衝撃波を放った。


「がぁっ!」


 リタは吹っ飛ばされ、壁にめり――込まずに、首がゴギッと折れ、続いて腰が90°曲がった。


「死んだ……のか?」


「ありゃあ死んだろ!」


「すげぇ! あんな化け物を倒しちまうなんて!」


 皆んながイライザに駆け寄ろうとする。


「待って! 来ちゃダメ!」


 エリシアがそう言った直後


「ふぅー、痛いですねぇ……! ははははははは!」


 腰を元に手を当ててゴギッという音と共に首を戻したイライザがいた。


「あっ、あいつ死んでねぇ!」


「逃げろぉー!」


 反対派の皆んなが逃げようとしたが、地面に闇が広がって、それに触れた者は身動きが取れなくなっていた。


「今はまだ殺さないであげますよぉ……お楽しみにとっておきますぅ……」


「貴方、不死身?」


「おっ? よく分かりましたねぇ……そうですそうです、不死身なんですよぉ……僕ぅ……」


 え、本当に不死身なのか?


「僕はぁ、【無】で僕の死という現象を消したんですよぉ……だからぁ、僕が死ぬ事はありえませぇん……! あっはははははははははははぁ!」


 リタが黒い空を見上げながらそう笑う。


「貴方に死という概念はあるわ」


 イライザがそう言った事で、文字通りリタの死という現象が復活した。


「ふふっ、ふはははぁはははぁ!」


「? 何がおかしいの?」


「あぁえっとですねぇ……僕に死はもう戻って来ないんですよぉ……」


「どういう事よ?」


「だってぇ……」





「貴方の能力、消しましたし」





「「「「「!?」」」」」


 消した!?


「はいぃ、だから今、貴方が言った事は別にその通りになりませんよぉ……ははは、さあ、戦いましょう!」


 リタがイライザと距離を詰め、そしてリタの拳がイライザの顔に当たりそうになった時……


「……あぁ゛?」


 俺がその拳を受け止めていた。


「「「イイジマ!」」」


「おい逸脱者……今そこの殺そうとしてるんだよ……ですからぁ、邪魔しないで下さいぃ……」


 少し言語がおかしくなっているリタがそう言う。


「悪いが無理だ。イライザには死んで欲しくないんでな」


 そう言って俺はリタの拳を思いっきり掴みながらイライザの方を振り返る。


「イライザ」


「なっ、何?」


「今から俺の動きを真似しろ」


「え?」


「いいか、絶対にミスるな。一度でもミスったら、終わりだ」


「わ、分かったわ」



 そう言って俺は……裏技(バグ)をやり始めた。


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