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戦争、開始

「うし、皆んな集まったな?」


 5日ぶりの拠点にて、ギリッダがそう言った。


「ああ、ちゃんと皆んな集まった」


 リコがそう言って、部屋にいた皆んなを見る。


「よし、それじゃあ配置につくぞ」


 俺らはコクリと頷いてから、計画通りちゃんと配置についた。


「「「「「…………」」」」」


 めちゃくちゃ静かだ。


 まあ、当たり前なのかもしれない。


 何せ今から教会と戦争をおっ始めるのだ。


 緊張するだろうし、何か思い(ふけ)る事があふかもしれない。


 その時、周りの人が動き始めた。


 どうやらガチで戦争が始まるらしい。


「それでは行きましょう」


 ルリカ達にそう言って、俺らも歩き始めた。


 因みに、円と言っても完全な円では無い。


 結構ぐにゃぐにゃしている。


 理由は、人目にあまり付かない様にする為だ。


 攻めていると分かれば、その分早くその情報が大司教達に行く。


 なので、こうしている訳だ。


 そして俺らはひたすら大聖堂へと向かって歩き、遂に大聖堂のすぐ近くまで来た。


 ここまでくると、円だと攻めているのがバレるので、円ではなくなり、()の様な形になった。


 そしてフィーチャリットだけで大聖堂に向かって歩いて行き、


 スッと右腕を上から前へ突き出した。


 それを合図に俺らは大聖堂へと攻め込んだ。


「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」」」」

「「「「「!?」」」」」


 突然の事で信者達は驚き、その隙に次々と反対派の皆んなに倒されていった。


「行け行け行けぇぇええ!」


 壁に向かって壁貫通裏技(バグ)をし、大聖堂内に突撃する。


 俺らも中に入ると、そこはもうカオスとしか言いようが無い空間だった。


「おらぁ!」


「ぐあぁ!」


 信者達が次々とやられていき、反対派の皆んなが教皇を探して色々な部屋に入って行ったりしている。


「では、私達も教皇を探しましょう!」


「分かったわ!」


 そして俺らはこの人(だか)りでは迷子になるという事で、固まって探す事にした。


 だが……


「おい、どの部屋にもいねぇぞ?」


「そっちいたか!?」


「いねぇ!」


 どの部屋にも、教皇はいなかった。


「ど、どうなってるんだ……?」


 教皇に情報が伝わったのか?


 いやでも……そんな重大な事をフィーチャリットが見逃す筈が……。


「おいお前ら! 逃げ――」


 どこからかそんな声と、何かが斬られる音が聞こえた。


「……まさか……」


 〝来てしまった〟のか? もう?


「全く、教皇様を殺そうなどと考える下衆(げす)共にこの大聖堂を歩かれるとはな……」


「そうですねぇ〜☆ 大罪ですよねぇ〜☆」


「ほら、さっさと消しちゃいましょ」


「そうしましょう」


 そこには、全大司教がいた。


「う、う、うあぁぁぁぁぁ!」


 そう叫んで逃げた奴の頭部に、鋭利な石が突き刺さる。


「うるさいわよ」


 ドサッと倒れ、大聖堂を静寂が支配する。


「……行くぞ! お前らぁぁぁぁ!」


 後方にいた一人の男がそう叫んだ事により、皆んな武器を構えて走り出した。


「「「「「おらぁぁぁぁぁ!」」」」」


「はぁ……下衆が何人集まっても下衆なのよ」


 そう言ってファレスチナはまた鋭利な石を浮かせて放った。


 だが、彼らも同じ手は喰らわない。


 最小限の動きでそれを避け、ファレスチナに襲い掛かる。


「すみません、私達の存在を忘れて貰うと困ります」


 すると、隣にいたビラナがそう言って……


「【風龍の舞】」


 と唱えた瞬間、大量の人が上に巻き上がった。


「はぁ、この程度の力なのですか……我々は何を怖がっていたんでしょうね……」


「怖がっていたのではない。こいつらは小癪(こしゃく)にも隠れるのが上手かったから見つけられなかったというだけだ。

姿を現したのならば……余裕で叩き潰せるわ」


 巻き上がった人達に、炎が(まと)わりつく。


「「「「「ぎゃぁぁぁああああ!」」」」」


 その後も、とんでもない勢いで沢山の人がやられていった。


「はぁー、数が多すぎませんかこれ?」


「仕方あるまい。今まで俺らが見つけられなかったツケだと思え」


「分かりました……」


 そんな呑気な会話をしながらまた何人もやられた。


 くそ……ジリ貧ってレベルじゃないぞこれ。


「諸君!」


 その時、後ろからそんな声が聞こえた。


 皆んなが後ろを振り返る。


 大司教達も、その声がした方向を見た。


「俺、いや、俺()が来たからにはもう大丈夫だ!」


 そう声高らかに言ったのは……


「ラ、ラールさん!」


 フィーチャリットだった。


「……ん?」


 だが俺は気付いた。


「あの、フィーチャリットの横に誰かいませんか?」


「い、いるわね……」


 どうやらルリカも気付いている様だ。


 俺が目を細めてそれをよく見てみると……


「んん!?」


「どうしたのイイジマ!?」


「あれ……イライザだ」


「え!?」


 イライザが、フィーチャリットと共にいたのだ。


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