表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
174/257

位を上げたいんだが……え? 力で勝負?

「ヴァーヴ」


「「「「「ヴァーヴ」」」」」


 元々の世界でいうアーメンを言い、礼拝が終わる。


「さて、と、ここからどうする?」


 ギリッダがそう俺らに小型で質問してきた。


「せっかく大司教達と面識を作れたのです、仲を良くして情報を獲得するのが先決ではないでしょうか?」


 まあ俺はバレたらヤバイから少し遠くにいるわ。


「やっぱりそうだよな……」


「んじゃ、大司教の所に行ってみるか」


「僕にぃ……何かぁ……用ですかぁ……?」


 いつの間にか背後にリタがいた。


「あっ、いやぁ……素晴らしい礼拝だったので、その旨をお伝えしようかなぁと……」


「そうですかぁ……ありがとうございますぅ……」


 リタがペコリとお辞儀した後、俺らは先程話した計画を進める為に話しかけた。


「この後忙しくなければ、私達と共にお茶でもしませんか? アルカニット神様について語り合いたいのです。

特に、そのアルカニット神様を崇める宗教の大司教である貴方様となら、非常に有意義な時間を過ごせると思います」


 おっ、考えてる……。


「分かりましたぁ……10分程待って貰えますぅ……? 野暮用があってぇ……」


「もちろんお待ちいたします」


「ありがとうございますぅ……ではぁ……」


 その瞬間、リタは目の前から消えた。


「「「「「!?」」」」」


 ……あぁ、俺らは見慣れてるけどそうか、彼らにとっては普通じゃない事か。


「い、今消えたよな!?」


「どうなってんだ……」


「ゲロォ……」


 俺らは近くの椅子に座ったが、やはり話題は先程リタが目の前で消えた事について持ちきりだった。


「だから! あれは絶対ラーメンの――」


「皆さぁん……お待たせしましたぁ……」


 待て待て待て待て、今ラーメンって聞こえたが何でそうなった?


 ちょ、凄ぇ気になるんだけど!?


「おい何してるんだリトヴェ。早く行くぞ」


「あっ、ああ……申し訳ありません」


 マジでどうなったらラーメンの会話になったんだ……。


 その後、街に行き近くのカフェでお茶を飲む事になった。


 ……なんか皆んなめっちゃ土下座してる!


「大丈夫ですよぉぅ……そんな事しなくてもぉ……」


「大司教様に対して頭を下げない何て事は出来ません!」


「でもぉ……それじゃぁ……飲み物持って来れないでしょぅ……?」


「土下座の状態で運びます!」


 何だその想像したら微妙に面白そうな構図は。


「取り敢えずぅ……楽にして下さいぃ……!」


「「「「「!」」」」」


 少しリタが最後ら辺だけ声を大きくしただけで、皆んなすぐさま立ち上がった。


「かっ、かしこまりました!」


 そしてとんでもないスピードで作業をし始めた。


 うわぁ……王都ってちょっとヤバイ所だったのかもしれない……。


「で、ではぁ……話したりぃ……しましょうかぁ……」


「「「「「……」」」」」


 話を始めると、まあ色々あった。


 まず、店員がとんでもなく緊張しながら頼んでもいないのに最高級のお茶を出して来たり、なんか海外風の高級感ある菓子を出して来たりした。


 更に店の外にも沢山の人が増え、なんか超有名芸能人が現れたくらいになっていた。


「すぅ……すみませぇん……こんな騒ぎにぃ……なってしまってぇ……」


「いえいえ、お気になさらず」


「ありがとうございますぅ……」


 人目を気にせず、俺は聞きたかった事を告げる。


「一つ、質問をよろしいでしょうか?」


「はいぃ……何でしょぅ……?」


「我々信徒の位を上げるには……どうしたら良いのでしょうか?」


 より新しく、機密的な情報を手に入れるには、やはり位を上げるしかない。


 その方法を知りたかった。


「あぁ……それはですねぇ……力で勝負するんですぅ……」


 ……どういう意味だ?


「僕達が崇めているぅ……アルカニット神様ってぇ……魔法の神様なのは知ってますよねぇ……?」


「ええ」


「だからぁ……上に就く者はぁ……その属性が強くないとぉ……いけないんですぅ……」


 なるほど、力が無いと示しがつかないって感じか。


「なのでぇ……位を上げるにはぁ……上にいる者をぉ……倒さないとなんですぅ……」


 結構殺伐(さつばつ)としてるなぁ。


「なるほど。質問に答えて頂き、ありがとうございました」


「どういたしましてぇ……」


 まあ、俺は出来る限り位は低くしたいんだけどなぁ……。


「あっ……すみませぇん……そろそろ次の仕事の予定があってぇ……」


「そうでしたか、ではこれにてお開きとしましょう」


「すみませぇん……」


 そして俺らは解散し、店の外から俺らを覗いていた人達はリタに付いて行った。


「なるほどなぁ……蹴落とし合いって訳か」


 ギリッダのその発言に皆んながうーんという様な顔をする。


 その後、俺らは少し話し込んだ。


 内容は、位が上がった際の配役など、ある程度想定出来る事を考えておくというもの。



 話を終えると、俺らは皆んなを迎えに行く為にリーチャニット大聖堂へと戻るのだった。


『面白い!』


『気に入った!』


『続きが読みたい!』


 と思って頂けたら是非、広告の下にある☆☆☆☆☆を★★★★★にして、作者への応援兼ポイント評価をお願いいたします!


 ブックマーク等もして頂けると本当に嬉しいです!


 作者の大きな励みになりますので、何卒よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ