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夜中の訪問者は……魔族さん?

「取って来ましたー」


「あっ、かしこまりました……多っ……」


 おーい、聞こえてるぞー。


 まあ実際バックいっぱいに詰まってはいるけどな?


 ぶっちゃけ……これで多いのか?


 元のインワドだったら初心者達はこれの2倍は持ってたぞ?


 ……まあ……何でも入るポーチにだが……。


「え、えーと……鑑定(など)をして来ますので少々お待ち下さい!」


 俺らのバックを頑張って持って奥へと行く。


「あいつらまた……」


「薬草をあんだけ採取するってどんな奴だよ……」


「環境破壊は気持ちいZOY☆ ってか?」


「あんだけあったら店開けるだろ……」


 おい待て最後らへんなんか聞いた事あるぞ!?


 ま、まあこっち単位で多いならば結構な金額にはなるだろう。


 数分経って受付嬢が戻って来た。


「お待たせいたしました、こちら35000Gになります」


「ありがとうございます」


 ルリカが受け取り、こちらをジーッと見つめる。


「……なんだよ?」


「取り分はいくらが良いかしら?」


「あー……ま、半分で良い半分で」


「分かったわ」


 17500Gを貰い、宿の部屋に帰る。


 ……なんかルリカと同じ部屋なのに慣れてしまった。


 昨日は中々緊張したのだが……慣れって怖いな。


「今日はもう疲れたわね……もう寝ましょ」


「そうするか」


 今日は魔族を殺して新エリア行って即行(そっこう)戻って銃買って撃って薬草採取に行った……


 今日一日で俺ら色々やり過ぎじゃね?


 ゲーム世界来てまだ二日目なのに結構やって……いるのか?


 ストーリーは全然進んでないんだよな……何せまだ始まりの町だし。


 ちょっとこの魔族騒動が終わったらストーリー進めるか。


 レベルも上げたいし。


 一応だが、通常のインワドのレベル上限は999だ。


 10000はふつーに裏技(バグ)でやってる。


 もちろんレベルが上がるとスキルポイントが貰えるしHPやMPも上がる。


 やらにゃ損ですな。


 空中に浮遊してそう考えていると『コンコン』とドアがノックされた。


 今は一応遅い時間なのに、何の様だ?


 そう思いつつも開ける。


「どうも」


 目の前には全身黒い服を来た背丈が大きめの男がいた。


「あっ、ども」


 挨拶してもその男は無視して無言で部屋の中に入ってくる。


「ちょ、勝手に入らないで貰えるか? 何者だあんたは」


 また俺の知らないNPCが出て来たよ……。


「なるほどぉ……へぇ……」


 俺とルリカを舐め回す様に見る。


 因みにルリカは部屋の隅っこに行って突然入って来た変態(コイツ)をキッショって感じの目で見てる。


「おい、何者なんだって聞いてるんだ」


 浮遊しつつ銃を構える。


「魔族です」


「「はぁ!?」」


 ちょちょちょ! そんな簡単にポンッて言って良いのか!?


「え……貴方魔族なの!?」


「そうです」


「で、その魔族さんが何の用だ?」


「実は……貴方方(あなたがた)にお願いがあります」


「……何だ?」


「単刀直入に言いますと、魔族領(デーモンサイド)に来て下さいませんか?」


「断る」


「ははは、即答ですか。まあ無理もありません、私の事を信頼していないでしょうし」


「そうだ、それに魔族領に行って何をするべきなのかも言われてない。おっと、俺らはされる方か?」


「……魔族の勢力は今二つに分かれています」


「ほお」


「一つは我々の魔王支持派、魔王様の命令に従い、敬う者達です。

 もう一つは魔王反対派です。むしろ魔王を殺そうと考えている者達です。

 本日貴方は、魔王反対派の幹部の一人のジョン・レルガを殺害したとの情報が耳に入りまして……

 どうか我々に力を貸してくれないでしょうか?」


 へぇ……今日倒したあいつそんな奴だったのか。


「まず何でんな事になってる」


「原因としましては、最近魔王様が戦争を仕掛けようとしていますが、実は60年前にしたばかりなのです。

 やったのが前代とはいえ流石にもう一度やるのは早すぎるという事でして……」


「なるほどなぁ。んで、俺らが力を貸すメリットは?」


「もちろんあります。

 一つ目は大金、払えるだけの額を払いましょう。

 二つ目は装備です。

 我々の持つ最強の装備をお渡ししましょう。

 どうですかな?」


 結構悪く無い条件だ……。


「分かった、引き受けよう」


「イ、イイジマ!? 本気!?」


「何が?」


「相手は魔族よ! 信用できるの?」


「大丈夫だろ、殺すつもりならとっくにやってるだろ。もちろん完全に信用したわけじゃ無いがな。

 それにお前が嫌なら俺は受けない」


「わ、私は良いわよ……」


「ならその魔王支持派に加勢するよ」


「ありがとうございます。

 では明日の6時に町の門で待っております」


 そう言って魔族は姿を消した。


「ま、俺()なら大丈夫だ」


「……私ぶっちゃけ役に立ってない気がするのだけれど……」


「くそ役に立ってるだろ、今日の薬草採取や昨日のスライム狩りとかな。

 一人と二人じゃ作業効率がレベチだ」


「…………ありがとう、イイジマ」


「ん、じゃあ俺は寝るよ、おやすみ〜」


 そう言って空中で横になり、寝る。


 ……………………すっごい見られながら。


『面白い!』


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