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修行終了

「ふんっ!」


 もちろん裏技(バグ)をやっている最中にイネが攻めて来るので、【神速】を発動して右方向に避ける。


 そしてエイムアシスト裏技をやり終わり、発砲する。


「ほっ!」


 まあ、避けられるのは想定済みだ。


 俺はその避けた方向に対して【炎出現】をやっていた。


 しかしイネは同じく炎を出して、俺の炎を打ち消した。


 というか、俺の炎の威力を上回っている。


「炎には炎……か」


 リヴェットがそんな事言ってたなぁー。


 更に銃を発砲し、避けている隙に近付く。


「甘いっ!」


 物凄い速度の蹴りを繰り出して方が、俺は……


「【創造】ッ!」


 右手を前に突き出して広げ、創られているものが出現するのを待つ。


 もちろん、イネが止めに来たので発砲して時間を稼ぐ。


 そして、創られた()を持ち、構える。


「テテーン」


「刀……か……」


 そう、俺が作ったのは刀だ。


 刀の形とか、そういうのはインワドとかでよく見たので、めちゃくちゃ分かる。


 でも、刀を扱う事は出来ないので、今まで創っていなかった。


 あと、多分これすぐ壊れる。


【創造】をする際に想像したのがちょっとボロめの刀だったからだ。


 周りの皆んなそんな刀しか使ってなかったなからな……。


「とぉっ!」


 刀の刃の部分を縦にして走る。


 イネはもちろん簡単に避けられない腹の横辺りに当たる様に炎を放って来たが……


「ふん!」


 刀で炎を一刀両断にする。


「なっ!?」


 威力がどれだけ強かろうと、半分に斬れるなら問題ないのだ!


 ……超脳筋だなこれ。


 至近距離まで迫り、イネに斬りかかる。


「くっ」


 イネが後退したが、構わず進んで斬る体勢になり、そして……力を緩めた。


「【創造】!」


「!?」


 刀はその時加えられてきた力通りに宙を舞い、イネの顔の位置に向かって刃が迫る。


 だが、それを回避しようとした先には、俺が【創造】で創ったロングニードルが待ち構えている。


 もちろん、普通に避けようとすれば、俺は銃を発砲する。


 至近距離で、ただ横に動く的には簡単に当てられる。


「はぁぁぁぁっ!」


 イネが俺の刀をを指先だけで止める。


「なっ!?」


 ど、どんな握力してんだよお前!


「この刀、貰うぞ」


「あっ、じゃあ消すわ」


【創造】で創った物は、自分の意思で消す事が出来る。


「……」


「……なんかすまん」


 気付かれないようにロングニードルも消しておく。


「おらっ!」


 発砲し、その場の空気を(にご)す。


 それをイネは避けてから炎を放ち、加速した。


 ほぉ、あの速度以上のスピードを出せるのか。


「……これならどうだ?【透明化】」


 透明化する事で、相手から見えなくなる……が、俺は知っている。


 ベーナダンジョン内でのあの狼人族(ウルファー)との戦いにて、【透明化】は獣人族には効かないという事を。


 つまり、今イネは俺が油断している……と、思っている状態だ。


 相手が油断していると分かった時ほど、油断する状態はない。


 それを逆手に取る。


【透明化】が無効化されているのに気付かないフリをしつつ、イネの近くによる。


 先程の加速した速度より、少し落ちている。


 油断してるねぇ……。


 イネが無言で蹴りを俺に向けて飛ばしてきた、が、もちろん警戒していた俺はその足を掴んで一発銃弾を撃ち込んだ。


「ぐぅぁ!?」


 すまん、後で【超回復】で治してやるから。


「これで、速くは走れないな」


 そう言って押し倒し、馬乗りになって銃を突きつける。


 なんか、水の大司教の時と似たような事になってるな。


「……降参だ」


「っし!」


「え、えっと、勝者! イイジマ!」


 イネに、勝った。


 先程の蹴り、警戒していたとはいえ、前の俺では掴む事は出来なかった。


 ゴキブリ達を倒して本当に多少レベルが上がったが、その多少のお陰だろう。


「強くなったな」


「いやいや、あんまし強くなってないさ」


「ふっ」


 お互い固い握手をする。


「それでは、これにて私の修行は終わりだ。お疲れ様」


 そう言ってイネは部屋の隅にあった椅子……に近い何かに座った。


「私は疲れたから、ここでしばらく休むとする。諸君らは影蘭や鬼姫の所に行っていると良い」


「分かった。修行、ありがとな」


「……ああ」


 背もたれに寄りかかるイネを見届けた後、俺らはジェットパックで地上へと戻った。


『面白い!』


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