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イネの確認お手合わせ

「おっ、戻ったか」


 忍びの里に戻ると、丁度近くにイネがいた。


「ああ」


「レベルはちゃんと上がったか?」


「バッチリだ」


「なら良いが……ちょっとテストさせてくれ」


「テスト?」


「付いてきてくれ」


 俺らは言われた通りイネに付いていく。


「ここは……」


「ああ、私の修行場だ」


 少し形が変わっていたが、前の里の修行場だった。


 恐らく、地形の問題で変わったのだろう。


「それで、ここで何をするんだ?」


「最後の修行だ」


「は?」


 もう最後か?


 言うて俺お前と手合わせ一回しただけだぞ?


 まあここ数日間修行に近い事をやったけどな……。


「今回は、一人ずつだが全員にやってもらう」


「「「!?」」」


 ルリカ達の目が大きくなる。


「わ、私達も!?」


「そうだ」


「死んじゃうわよ!? 絶対!」


「レベルが上がっているのならば大丈夫だ」


「それでも死んじゃうわよ……」


 イネはガチャッと地下に続く扉を開ける。


「さあ、入って来てくれ!」


 そう言ってスッと入ってしまった。


「はぁ……仕方ない。皆んな、俺に掴まれ」


「ほ、本当に行くの!?」


「逆に行かなかったら俺ら本当に殺されると思うぞ?」


「行きましょ!」


 変わり身が凄い。


 ルリカ達が俺に掴まり、ジェットパックを起動して降りる。


「来たか。では、誰が一番最初に来る?」


 腰に両手を当てながらイネがそう聞いてくる。


「あー……誰が行く?」


 全員が首を振る。


「……じゃんけんしようか」


 結果、ルリカ ニル レカ 俺の順になった。


「ううっ、私最初なの……?」


「逝って来い」


 ちゃんとサムズアップもしておく。


「それどっちの意味なのよ!?」


「まあ、頑張れって意味の方だな」


 ルリカとイネが部屋の中央に立ち、俺らは部屋の隅っこに立つ。


「んじゃあ始めるぞー」


 俺が開始の合図をする。


「よーい、スタート!」


「ト!」と言った瞬間、両方の姿が消える。


 どうやらルリカは、【神速】と【筋力調整】を同時に発動している様だ。


 走る際に押し出された空気がこちらにまで伝わってくる。


 そしてカキィンと剣と剣がぶつかり合う音が時々聞こえる。


 ルリカのスピードは元々の状態でも意外とあるからな。


 剣の技術面でどうにかなれば、イネに勝てるかもしれない。


 まあイネが魔法やスキルなんかを使わなければだが。


 約数分間の剣戟(けんげき)の結果……


「私の勝ちの様だな」


「くっ」


 喉元まで剣を突き出したイネが勝った。


「いやでも相当強かなったんじゃないかルリカ」


「ああ。私もたまにヒヤッとする場面があったよ」


「え、私結構やれた感じなの!?」


「めちゃくちゃやれた」


「やったぁー!」


 めちゃくちゃ喜んでる……。


「じゃあ次はニルか」


「ん……」


 ニルが部屋の中央に立つ。


「思えば、ニルとは戦った事が無かったな」


「どちらが強いか……決める……」


「はっはっはっ! 来い!」


「んじゃー、よーい、スタート!」


 始まって一秒にも満たぬ速度の内に、イネとニルの間合いの丁度中央にて爆発が起こった。


 ニルのあの斬った際に生じる爆発だろう。


『ボォン!』


「……」


 爆発のせいで何も見えん。


 ただ物凄い数の爆発が起きてるのは分かる。


 開始十秒で間違いなく50回は超えている。


 お互い凄い速度で剣を交えているのだろう。


 逆に交えていなかったら爆発起きないか。


 その後も凄い数の爆発が起き、遂に――その爆発が止まった。


「「うっ……」」


 同タイミングで倒れる。


「【超回復】」


「あっ……ありがとう……イイジマ……」


「感謝するイイジマ」


 引き分け、か。


「いや……良い勝負だったね」


「うん……久しぶりに楽しかった……」


「後で、色々話そう」


「うんっ……!」


「ふんすー!」


 レカが鼻息を荒くした。


「やる気まんまんって感じか?」


「ふんす!」


「よし! 行ってこい!」


「ふんすふんす!」


 レカがふんすbotになってしまった……。


 まあ可愛いから良し!


「それじゃあよーい、スタート!」


「たぁー!」


 レカがあの謎の黒いやつを放つ。


「!?」


 驚いた顔をして、イネが避けた。


 初見であれ避けれるのか。


「ふんすふんすぅー!」


 レカが大量の黒玉を放ち、イネがそれをスルスルと避ける。


 俺は当たった事が無いから分からないが、まあ触れたらその部分が消えちゃうのだろう。


 それをイネは恐らく本能で気付いているので、絶対に当たらない様にしている。


 まあ、ぶっちゃけお互い近づけないという戦いが続き……


「時間だ、引き分け」


 タイムアップとなった。


 いやまあ正確にはそんなルール無いのだが、何時間やっていたと思う?


 2時間だ2時間。


 流石に止める。


 因みにお互い怪我はゼロ。


 凄ぇ。


「それじゃ、次は君の番か」


「ああ、俺の番だ」


 部屋の中央に立ち、ベルトから銃を抜く。


「じゃあルリカ、合図を頼む」


「分かったわ。じゃあ……よーい、スタート!」


 その合図と同時に、イネは駆け出し、俺は裏技(バグ)をやり始めた――。


『面白い!』


『気に入った!』


『続きが読みたい!』


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