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レカって普通にチートだったんだなって

「えーい!」


 両手に力を込めまくって作った黒い何かを、シーサーペントへと放った。


『ドォォォォォン!』


 恐らく爆発した時の熱で海水が沸騰(ふっとう)し、海水が凄い勢いで上に上がった。


「……威力……凄すぎじゃね……?」


 見てみるとシーサーペントが一体死んでる。


 おいおいマジかよ。


 俺一体倒すだけでも結構苦労したんだぞ!?


「やったー!」


「レカ、お前ってやっぱりお前って凄いなぁー」


「?」


 これじゃあ流石に俺も負けてられないな。


 でも、ここがどこか分かんねぇから裏技(バグ)が使えねぇ!


「クラーケン!」


『ど、どうされました!?』


「ここがどこだか分かったりしないか!?」


 なんかモンスターだからそういうのが分かったりしないかなーと思ったんだが、やっぱ無理か?


『5460の367、966です!』


「分かるのか! ナイス!」


 今クラーケンが言ったのは、この場所のコードだ。


 まあゲームの地面や海は所詮プログラムな訳で……その景色や場所に一つ一つ番号が振り当てられる訳である。


 そしてその番号が分かれば、今自分がどこにいるか分かるのだ。


 というか、そんなこの世界のガチの裏話レベルのを何でクラーケンが分かったんだ?


「何で分かったんだ?」


「私、クラーケンの把握能力です!

場所を把握しようとすると頭の中に今のような番号が浮かび上がって位置が分かるのです!』


 なるほど、モンスターとかにはこうやって位置を分からせてたのか。


 確かにモンスターが今いる場所分かんなくなっちゃったら地味に大変だもんな。


 プレイヤーが受注したクエストとかおかしくなっちゃたりするだろうしね。


 取り敢えず、現在地が分かったから何とかなりそうだ!


 えーと、ここら辺の裏技は……。


 あるな! でも言うてな感じだ……。


 だが、やるっきゃない!


「少し時間稼いでくれ!」


「えぇ! ちょ、イイジマー!」


 急いで裏技がある場所まで泳ぐ。


「着いた!」


 一見何も無い場所だ。


 だが、ここでとある動きをやると裏技が発動する。


 右腕をグイィッと右に振り、左脚を前に出して海中で一回転する。


 そして右脚を左の方にやって反時計回りをすると……。


「……出来たな」


 出来た感じの感覚がある。


 急いで戻る。


「すまん! 待たせた!」


「遅いわよもう! 何やってたの!?」


「裏技やりに行ってた!」


「なら、どんなものか見せて頂戴!」


「もちろんだ!」


 銃をベルトに挟み、両手を前に突き出す。


「おらぁっ!」


 そして海水を()く様に後ろにやる。


 すると俺はあのウェルドシャークに突っ込んだ時よりも数倍速い速度で前に加速した。


「うぐおおおおお!」


 そしてその速さに対応できなかったシーサーペントにぶつかる。


 そして……突き抜けた。


『ギシャァァァァァァァァァァァァ!!!!!!』


 そう、これが先程やった裏技、超加速裏技だ。


 自身を弾にしてぶっ飛んで貫通するという捨て身特攻にも程がある裏技だが、攻撃力は凄い事になる。


 ぶつかった時の攻撃力、共に貫通力が大体3倍になるのだ。


 普通だったらあの速度でもシーサーペントの(うろこ)は貫けない。


 だが、デメリットもある。


 それは普通にダメージを喰らう事だ。


 当たり前ではある。


 何せ硬い何かにぶつかって貫通しているんだから。


 だが、そのダメージは防御力に比例して小さくなっていくので、今の俺とってはかすり傷も同然だ。


「レカはどんな感じだー?」


『ドォーン!』


『ドドォーン!』


「わははー!」


「……」


 何だろう、俺の一体倒したのが(かす)む様な速度で倒してるように見えるな……。


「イイジマ……大丈夫……?」


 ニルが(なぐさ)めに来てくれた。


「ウオオ……まあ、大丈夫だ……」


「なんか……最初らへん……怪物になりかけてた……」


 まあ、なんて言うか、こんな強いんだったらレカに任せてても良いか。


 ピンチになったら駆けつける……この場合は泳ぎつけるか?


 まあ、すぐに側に行くって感じにしよう。


 その後は、レカとクラーケン、主にレカがシーサーペントを蹂躙(じゅうりん)するのを見ていた。


 そして、一言。


「やっぱ、レカを怒らせないようにしよう」



 (うち)パーティーの、暗黙の了解ってやつだな。


『面白い!』


『気に入った!』


『続きが読みたい!』


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