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【テレパシー】ってそういう使い道もあるんやで

 亀はそのまま海に入り、高速で泳ぎ始めた。


 流石亀、陸では遅いが海では速い。


 皆んな綺麗な海の景色を見ているので無言だ。


 とは言え俺も本当に喋れないほど見入ってしまっている。


 何だこれめちゃくちゃ綺麗じゃねぇか。


 何だあの魚、熱帯魚の何かか?


 てか太陽の光が海の中に散らばりくって神秘的すぎる!


 珊瑚礁(さんごしょう)も凄いなこれ。


 こんなカラフルなのか。


 これで染料や絵の具とか作ろうと思った人の気持ちが分かる気がする。


 そして亀の甲羅に乗り続ける事15分。


「ば! びえぺぴぱぼ!(あ! 見えて来たぞ!)」


「ぷぇ? ぷぁんぺぴっぺぷぽ?(え? 何て言ってるの?)」


「……ぷぱん、ぱんぺぴっぱ?(すまん、何て言った?)」


「ばばばばばばばばー!(ばばばばばばばばー!)」


「ぺぱぴゃん……ぴゃぺまぱい……(レカちゃん……やめなさい……)


 うわそうじゃん海の中だからまともに会話出来ねぇじゃん!


 ど、どうする?


「ば!(あ!)」


 そうだ俺スキルポイントありまくりなんだからそれ使って会話出来るようにすれば良いじゃん!


 早速スキル・魔法取得画面を開き、全ての魔法とスキルが取れる裏技(バグ)をやった。


 さてと、何にしようかなー。


 一応まだポイントは2000くらいあるから、大半の物は取れる。


 おっ、良いのがあるじゃないか。


【テレパシー】と書かれているスキルを取得し、使ってみる。


『皆んな、聞こえるか?』


「「「ぶぁっ!(わっ!)」」」


 おっ、どうやらちゃんと聞こえてるみたいだな。


「ぴょ、びまぽぱぴ?(ちょ、今の何?)」


「ぱんぱぴぽえぱー(何か聞こえたー)」


「……【ペレパピー】?(……【テレパシー】?)


『そうだ、今俺は【テレパシー】で会話してる』


「ぷごいぺ……(凄いね……)」


 ただ、この【テレパシー】一つ欠点があるんだよな……。


 それはMPを馬鹿みたいに消費する事。


 何と一文字につき50MPだ。


 んで今の俺のMPは2400だから……最大でも48文字しか話せない。


 まあMPが自動で回復するから意外と話せはするんだけどな。


 だな、やはりこのスキルは使い勝手が悪すぎてインワドでは殆ど使われていなかった。


 じゃあ何でこんなスキルを選択したのかというと、このスキルは、上手いことやると戦闘時に非常に強力なスキルになるのだ。


 インワドでこの方法を教えて貰った時は本当に驚いた。


 その使い道というのは、敵に対して【テレパシー】で単語を頭にぶち込むという事だ。


 例えば戦闘中、【テレパシー】で相手に『右』という単語を思い浮かべさせたとする。


 その時、強制的にぶち込まれた情報によって脳が混乱し、取り敢えずぶち込まれた情報通りに右側を攻撃するか、右側を防御する。


 その隙に左側に攻撃するといったものだ。


 いやーほんと、教えてくれた奴に感謝感謝。


『取り敢えず人魚族の国に着くから準備してくれ』


「ばぱっぱわ(分かったわ)」


 亀が人魚族の国の門の前で止まる。


「ぱぴぱぽう、ばぶばっぱ(ありがとう、助かった)」


『キュゥ〜!』


 亀がその場でクルクルと回る。


「さてと、んじゃあ行きますか」


「あれ? 声が普通になってる……」


「ここら辺にはそういう魔法がかかってるんだよ」


「凄い……魔法……だね……」


「人魚族だからな、海の力的なのを扱えるんだろ」


「適当ね……」


 そう話しつつ門に向かって歩く。


「……む!? 人族!? どうやってここへ!?」


 門番さんが長くて綺麗な装飾のされた槍を向けてくる。


「あーえと俺達は、あの亀に連れられて……」


「それは、本当か?」


「ああ」


 嘘は言っていない。


「ならば、通るが良い」


「ありがとうございまーす」


 門がゴゴゴゴゴと開かれ、建物が見えた。


「「「「うおおぉぉぉぉ……」」」」


 真珠の色をした建物がそこら中に建っていた。


 というかこれガチモンの真珠じゃね?


 インワドではこんなに豪華じゃなかった。


 白色に近い水色を基調とした建物だった。


「んじゃ、まずは宿に行くか」


「そうしましょうか」


 そして俺らは、沢山の人魚族に見られる中歩き出した。


『面白い!』


『気に入った!』


『続きが読みたい!』


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