世界観の構築の見直しとスタートラインの設定
■世界観の構築のし直し
現在構想中小説のプロットの再検討をしている。
最初の段階では一つの大帝国の中にある領邦国家の大公公子が帝室皇女と結託して国盗り物語というコンセプトだった。その中で帝国内のライバルとなる諸侯と結託したり帝国そのものに横槍を入れてくる宗教勢力と戦うという想定だった。
その予定で宗教勢力や十字軍・一向一揆的なそれを考えていたのだが、今の時点では物足りない感じがしてきている。
領邦の士官学校時代から始めて皇女と一緒にまた離れて共闘してという流れを考えていたのだが、いっそその辺りを削除した上で恋愛劇的な部分を抜きにして政略結婚とシンプルにしてしまってお互いに利用する関係と割り切ってしまった上で若い領邦君主が周辺国や商業勢力、教会勢力を巻き込んだ形で帝位簒奪というコンセプトにした方が面白そうな気がしている。
そういった方向性なら内にイベントを求めず、外にイベントを用意すれば良いし、世界観のダイナミックさを感じつつ下剋上、成り上がりの異世界太閤記的な感じに出来そうな気がする。
世界観は15世紀中盤から16世紀中盤くらいの欧州世界を基準にしてバランス調整する感じかな。元の世界観が極東世界+αくらいに考えていたのだけれど、そうすると技術や利権、ノウハウの流動性が低すぎてプレイヤーチートによる補正に頼る感じになると思った。
だからこそ、ダイナミックな世界観でそういったものが自然と入り込んできたり動いていき、しかも、時限効果で生まれたり失われるという形をとれば面白いんじゃないかと思う。
どうだろうか?
■スタートラインの設定
構想中作品のリビルドを行っているわけだけれども・・・・・・物語のスタートラインの設定もプロットやストーリーラインの変更があればそれに合わせて変わる。
15~16世紀の欧州世界を基準とする場合、いくつかのスタート地点設定が考えられる。
1,ハプスブルク家(マクシミリアン1世→カール5世の三代記)
2,薔薇戦争及びイングランドのフランス上陸の野望
3,チェザーレ・ボルジアのイタリア統一
4,ヴェネツィア共和国またはヴェネツィア商人が時代に抗う
5,スペイン・ポルトガルの大航海時代突入
史実ベースで言えば、この5点のシナリオが主人公選択のスタートラインの設定になるのではないだろうか。
場合によっては複数主人公体制で連動していく形をとっていく。その場合は三人称ではなく一人称スタイルで書いていくことで、主人公からの視点だけに固定していくことで世界の動きを読者側に全部把握出来ないようにしてしまうことで主人公の視点から徐々に世界の動きを見せていくことで主人公が他国の罠に嵌められたり、裏切りの兆候をつかめず苦戦するといった具合にしていくというのもアリだろう。
複数主人公体制の場合、一方の主人公の視点では見えていないものが見えるというメリットがある。また、それによって世界の動きのそれを別の視点で垣間見ることが出来る。
よくParadoxやCivilization系ゲームだと初期状態では霧が掛かっていて世界が把握出来ないのだが、そういった状態を構築したら面白いんじゃないだろうか。




