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(A24)『帝国(定刻)崩壊』
(A24)『帝国(定刻)崩壊』
㈠
何処から遣って来た、と聞かれて、此処から何処かへ行くいくよ、という時点の起点問題は、とうに世界を舞っているだろう。誰だって、此処から、何処かへと行くのは、極当然なことである。留まることを知らない我々は、自由と引き換えに、安心を捨て去ったのである。
㈡
何、簡単なことだ、と、君は、定刻言うだろう。自ずと決定される時空に置いて、自分の魂は、無限の可能性を秘めていることだけは、どうやら確かな様だ。その、確か、を忘れ去ってはなるまい。自由に、我々は、我々で居るために、自由なのである。
㈢
定刻崩壊した、所謂、安心は、空位に投げ捨てて、指標にしてしまおう。どうせ、何処までも崩壊する定刻なら、神も信じたもんじゃない。自我というものの、確立の末、何処までも、自分は崩壊しない、という結句でもって、意識を内面に、収めるのである、安心と引き換えに。