第1話;「真樹だ」
まだハッピーか、バッドも考えてません!初なので頑張ります。
「真樹だ」とだけ呟いた。心の中は『何で?ここにいんの?真樹だよね?』頭の思考に体がついて行かないとは、上手い表現だと思う。それくらいのインパクトがあった。
真樹は、俺が中学の時の元カノだ。
…と言っても一週間位しか付き合ってない。
まぁガキの付き合いなんて、そんなもんだと思う。回りに煽られて『ちょっと良いかも』という今で言うと、悪のりで付き合い始めた。別れを口にしたのは、覚えて無い。それ位にあっけない付き合いだったからだ。キスとか、手を繋いでのデートなど皆無。そんな別れだった事もあり、別れてからは、口を聞いてない。で、今四年ぶりに再会したのだ。
「ねぇ。まだ朝礼始めてないけど。」と、店長の言葉で我に返った。ちなみに店長が
「ねぇ。」から会話を始める時は、大概機嫌が悪い。
「すいません。始めて下さい」と、謝って、朝礼は始まった。
朝礼事態は、いつも通りの形式は、本社からの通達→昨日の売上の確認→業務連絡→挨拶練習で終わりだ。しかし今日は、挨拶練習の後に店長から
「義彦くんのフライングが入りましたが、今日から新人が入りました。真樹ちゃん!自己紹介ヨロシクお願い。」「義彦さんから紹介がありましたが、佐藤真樹です!学生をやっています。その関係で、あまり多く入れるわけではありませんが、みなさんヨロシクお願いします。」
「はい!今日からみなさん仲良くお願いね。拍手!」と店長から合図が出て、みんな拍手をした。
朝礼が終わり、みんな持ち場に散った。僕以外わ。
店長から
「真樹ちゃんと知り合い?」
「まぁ同級生っすよ!」
「そんな感じには見えない動揺っぷりだったけど…まぁ知り合いなら、真樹ちゃん任せた!」
「はい?」
「だ・か・ら任せた!新人を頼んだ。」
元カノが部下になった。