08話:四天王戦(脳筋)
マジシズの合図とともに目の前に並び立つ四天王たち。
「さあ行きなさい!姫を誑かすクソ野郎をぶちのめすのです!」
まず、目の前に出てきたのは多くの魔法を発動させられる宝具という危険物を扱う魔女、マッティーナだった。
「さすがにみんなに迷惑かけるわけには行かないかんね!《宝具/ロスト・ワールド》!これで私たち四天王とあんた以外は戦闘の影響は受けないよ!」
「それは良かったな。でも、まずは1人目」
一撃で意識を奪う。後遺症?宝具でどうにかしろ。目の前に出てきて、隙を見せたやつが悪い。
「隙ありっ」
いつの間にか後ろに回り込んでいた他の四天王が、一撃を加えようとしてくるが、もちろん裏拳で対応するので大丈夫。吹き飛ぶ四天王。名前は確かにキャッツ・アイだったかな?素早いやつだ。
「ふっ!いい腕だ!だが慢心するな!やつは四天王の中でも最弱。宝具によってどうにかこうにかしていたに過ぎない!我らはまだ3人もいるのだっ!」
「じゃああと2人だな」
まあ、俺よりも遅いから、簡単に沈んだがな!わざわざ後ろに回りこむまでもなく、目の前で反応できない速度で剣を振るってやるだけで終わりだ。
「ふっ、安心しろ。峰打ちだ」
「ぐぬぬ。まさかあの2人を倒すとはな!2人でかかるぞグランド!」
「おう!」
マジシズとともに、巨体で敵を叩き潰すことが得意なグランドが襲いかかってくる。
「ふんっ!」
「はぁぁぁぁぁ!」
見事なコンビネーションで俺を攻める2人。
「くっ!」
俺もさすがに剣では受け流しきれず、腹に強烈な一撃を食らう。だから俺は剣を放り捨て、拳で応戦することにした。しばらくの間殴打による応戦が続く。
醜く、汚らしい、ただの殴り合い。だがそんなものの中にも気持ちが、思いが籠っていることを感じ取れる。
1秒が1分に、1分が1時間にも感じられるなか、最後に立っていたのは……俺だった。
マジシズ「さあ、前話でしょうもないネタを披露した馬鹿をぶちのめすのです!」
(||゜Д゜)ヒィィィ! やめてください。今から書いて、明日も更新しますから。