1話
今俺は人生で最も重要な選択を迫られている。自分で自分の種族を選ぶという。
選べるものはというと。
昆虫
植物
獣
魚
アンデッド
竜
人形
悪魔
これは大分類に位置する選択で中分類は其なりに多くなる。ヘルプがあったので見てみたら大分類で選択した種類の魔物を配下にする事が出来て裏切らないというね。
「うん、どうしよう大分類」
でも中分類でDP消費量が書かれている、今の所持は3000と。これは表示されてる種族を全て選べるのだが人形しかいないな。タッチするとモデルみたいなのが出てくる。顔の詳細は靄が掛かって見えないが。
おっ選んだ種族で最初に配下に出来る魔物が見れるぞ。
そこから絞れたな。植物、獣、アンデッドのどれかだな。植物は魔力を生み出す種が多い。獣はもふもふ。アンデットは一種しかいないが魔力を産み出す種がいて、ゾンビ娘 (希望)。
うん、アンデッドにしよう!そして、ゾンビキングにしますかな。眼が赤いのが特徴これは吸血鬼が同じ特徴である。ゾンビキングは最初に産み出せる魔物のゾンビに恩恵が有るのが利点だな。リッチーもそうだ。だが自分が骨になるのはちょっと、あと強そうな吸血鬼だがコストが高いから戦力拡張に時間が掛かる。その点比較的安いからな。
「よし決定と………あ、安いって弱いんじゃあ、あぁ眠い………」
★★★
「よく寝たぜ!」
あっ夢じゃなかったのか周りを見れば草原そして手元に玉がある。それにこの世界についての基本的と思われる知識が頭の中にあるし………ステータスと試しに念じてみる。
ステータス
名前、無し
性別、男
種族、ゾンビキング
職業、ダンジョンマスター
ダンジョン最高階層1
生命、普通
危険度、S
総合身体能力、B
魔力、C
腕力、S
耐久、D
持久力、A
魔力操作、B
種族スキル
補食、1
瘴気再生、1
ゾンビ統べる者、1
日光弱体
聖属性倍加〈被〉
火属性倍加〈被〉
スキル、無し
ユニークスキル
鑑定
言語理解
「微妙だな………」
確か選択時の説明だと、ゾンビの進化系で死体ではあるが生者に近い姿違いは眼の色のみだったかな。生きてる人間と似た機能はあるが真似事に近く性行為しても産まれない感覚は有るらしいが………腹は空かないが食欲はある、肉しか喰えないけど………
「利点はゾンビの統べる者のスキルだったな」
何せこのスキル発動している間ゾンビの全能力倍加、スキル所持してると他のゾンビキング等の支配下にないゾンビは支配下に置けるという能力これはいい。
「ダンジョンのゾンビ以外も支配下に置けるのは素晴らしいな本当に」
後は補食はアンデッド以外を喰うことによる肉体の再生と強化だな。瘴気再生は瘴気が満ちた場所だと自動回復ない場所では段々と腐っていくという………やべあまり戦闘向きじゃなくね。
特に弱点キッツいな。神官や魔法使いには気を付けなきゃ。
「あっこの場所瘴気ないじゃん」
ヤバい取り敢えず早くダンジョンをって新しい知識の中にダンジョン関係のスキルを使いたい場合コア部屋にある台座に玉を置かなきゃ行けないんだ。
「早く行かなきゃ、えーとあっちか!」
俺は急いでコア部屋のある方向へ走り出した。