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BIG DREAM(5)  作者: ひでかづ
7/11

監督はスパイ?

監督は密かに大夢をチェックしていた。

というのも、癖は読まれているはずなのに裏をかく行動。

そのルーツはどこにあるのか、めちゃくちゃな程気になっていた。

「坂上大夢・・・身長160cm体重52kg・・・野球選手にしてはとても小柄だが、彼は自分の特性を良く分かっている。そんな気がするんだよなぁ。まさか彼は10年、いや、四半世紀に1人の逸材かもしれん・・・。」

まずは登校。眠そうな顔で登校する。

しかし、大夢自身も負けてはいなかった。

先生に会うと必ず笑顔で元気よく挨拶を交わす。

「おはようございます!」

「坂上か、おはよう!」

挨拶は人間生活を営む上で基本中の基本である。

どんなに気分が悪くても、性格が暗い奴だとしても、憎たらしい人がいるにしても。

むしろ悟られないように、挨拶だけはしっかりと交わそう。

もちろん大夢は暗い奴ではないが。

まして中学時代と違っていじめの心配はまず無いのだから、元気になれない理由などないだろう。

大夢の中学時代はひどかった。とにかく荒れていた。常識のない奴が多かった。

問題もいっぱいあった。地域住民からクレームもあった。

しかし、今通ってる高崎商業は有数の文武両道校である。

進学校でなくても、文武両道の実践は可能だし、実現できた人は社会でも活躍している。

大夢自身も、甲子園に行きたい気持ちもあるが、

何よりもまず社会人になるための土台を身につけようと3年間頑張る覚悟を持っていた。

もちろん挨拶だけじゃないだろうと。

時間あれば監督自身もまだまだチェックしていくつもりだ。

もちろん監督自身もチームから大夢に対して贔屓してると悟られないように。


大夢はシャイな性格だが、同時に熱い一面をも持っている。

例えば若駒杯で不甲斐ないデビューを果たして敗戦を知り涙を流した件。

そりゃあれだけ投げたのだから何も感じないわけが無い。

裕登が火に油を注ぐ形で大量失点を重ねてしまい、ベンチ外から反感を買われ、

事件沙汰になるところを、大夢が珍しく怒鳴った件もある。

その話は次回にでも記そう。

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