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エッセイ書いたんだよ!  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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悪い人の特徴

 私はこれまで、何人ものロクデナシを見てきました。その大半は刑務所に行っていますが、刑務所という場所は死ぬまで隔離しておける場所ではありません。したがって、いつかは出てきます。まあ無期懲役の場合は別ですが、それはひとまず置きます。

 さらに世の中には、逮捕されずにシャバをうろうろしている輩もいます。犯罪者スレスレなのに、何故か警察の厄介にならずに世間を渡っている……正直、見ていて首を傾げてしまいますね。

 こうした人間を、どうすれば避けられるのでしょうか?

 正直に言いますと、確実に避けられるという方法はありません。犯罪というのは、巻き込まれて初めて怖さが分かります。私も若い時は、詐欺に遭うような人間はバカだと思っていました。また、犯罪者などは全員死刑にしてしまえ! とも思っていましたし。本当にバカなのは、何も分かっていない自分の方である……という事実を知ったのは、だいぶ経ってからのことですが。

 それはともかくとして、犯罪者にもそれぞれタイプがあります。粗暴犯と知能犯、詐欺と強盗、金銭目的と性犯罪などなど、まったくタイプの異なる犯罪がありますね。

 しかし、罪を犯す人間には共通する部分があるように思うんですよ。私は心理学や精神医学などといった学問を修めた人間ではありませんが、付き合ってきたロクデナシどもには確実に幾つかの共通点がありました。今回は、その部分を挙げていきます。




 まず、犯罪者は基本的にバカが多いですね。これは間違いありません。特に窃盗や強盗などといった罪を犯す者は、本当に頭の悪い者ばかりです。

 刑務所に行っていた知人の話によれば、受刑者のほとんどが中卒だったとか。中には小学校すらろくに行っていない、知的障がいの疑いが強い者もいたそうです。

 知的障がいはともかくとして、知人のいた刑務所の工場には六十人ほどの受刑者がいたそうですが、その九割ほどが中卒だったそうです。高卒は知人を含めて五人ほど、大卒は一人もいなかったとか。

 学歴では、本当の知能は分からない……という意見があります。それは確かでしょう。ただ、刑務所の受刑者に低学歴の人間が多いのも、また確かな話なんですよ。

 やはり、学歴というものを甘く見てはいけない気はしますね。まあ、低学歴の人間が全て犯罪者になるかと問われたら、それは違うと答えますが。




 犯罪者のもう一つの特徴としては、嘘つきが異様に多いことですね。この点については、これまでにも何度か述べていました。しかし今回は、なぜ嘘つきが多いのかについて私なりの考えを述べさせていただきます。

 先ほども書いた通り、犯罪者は基本的に低学歴の人間が多いです。また、他人に対し誇れるような資格や経験などありません。

 そうなると、彼らは嘘をつきます。それも、自分を大きく見せるための嘘をベラベラと語るんですよ。

 もっとも、人間……特に男ならば、大なり小なり自分を評価してもらいたいという気持ちはあります。それゆえ話を盛る、ということは誰しもが経験はあるでしょう。私もやります。盛り過ぎて後で自己嫌悪に陥ることも、ないとは言いません。

 ただし犯罪者の場合「盛る」というレベルじゃないんですよ。


「俺はAK47で撃たれたことがある」


「喧嘩では負けたことがない。空手の全日本チャンピオンもぶっ飛ばしたし、暴走族に囲まれても怯まなかった」


「幹部にしてやるぞ、とヤクザの組長に言われた」


「金と女には不自由してねえ。昨日も三十万遣っちまったよ」


 近所の安い飲み屋で、こんなバカな自慢話をベラベラ喋っているんですよ。もちろん、支払いはワリカンです。ここまでくると、もはや笑うしかありません。金に不自由していないなら、おごってくれよと思いましたね。

 こんな話を延々としていれば、周りから人はいなくなっていきます。当然ですね。

 で、孤独な犯罪者たちはキャバクラに入り浸るようになります。キャバクラに行けば、どんなしょうもない話でも「えええっ! すっごーい!」などと言って聞いてくれますから。実際、キャバクラ好きな犯罪者というのは非常に多いですからね。

 当然ながら、キャバクラに通えば金がかかります。となると、彼らは金を稼ぐために犯罪に走る……なんか自分で書いていてアホらしくなってきましたが、決して大げさではありません。こんなしょうもないスパイラルに巻き込まれる人物は、意外と多いんですよ。


 まとめると、低学歴で異常な嘘つき(いい歳して中学生レベルの武勇伝を語る)で見栄っ張りでキャバクラ好き……これら全てが当てはまる人間は、犯罪者の気質があります。私も高学歴ではないので、あまり言いたくはないのですが。

 ともかく、上に挙げた特徴が全て当てはまるような人とは、なるべくなら関わらない方がいいかもしれません。

 ただ、これはあくまで底辺レベルの犯罪者たちです。本物のヤバい人たちには当てはまらないと思うのですが……私、ガチの人たちとの付き合いはないもので、見分け方はわからないですね。




 蛇足かもしれませんが、女子高生コンクリート詰め殺人事件の犯人グループの一人は出所後キャバクラにて「俺は人殺しだよ」などと言っていたそうです。ウケ狙いの発言かもしれませんし、そもそも事実かどうかも不明です。

 ただ、私の知人の中には「少年院にいた話とかすると、ワイルドでカッコいいって若い女にモテるぞ」などと真顔で言っていた男がいました。こういう痛い価値観の持ち主が少なからず存在しているのも、また事実なのであります。








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