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エッセイ書いたんだよ!  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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不安な時代

 最近、なろうのジャンル別ランキングをたまに覗くことがありますが……最近はエッセイのポイントが凄いですね。

 私がユーザー登録した当時には、二十ポイントでジャンル別の日間ランキング一位になれたこともありました。しかし今は、百ポイント入っても一位になれないこともあるようですね。もっとも、さほど上がっていないジャンルもあるようですが。




 さて、エッセイのランキングを見てみると……なろうの批判や創作論に混じり、変わった体験談を書かれているユーザーさんもいますね。

 中には、明らかに嘘と分かる「実話」を書いている人もいますね。もっとも、大半の読者には嘘と気づかれていないようですが……分かる人には分かるのですが、分からない人には分からないのでしょうね。まあ、大半の読者が実話と信じているのなら、とやかく言う気はありません。

 嘘はともかくとして、やはり特殊な体験……特に危険な体験や不幸な経験などを読んでしまうと、不安を覚えてしまうのは仕方ないでしょう。日本という国の安全神話に対し、疑いの目を向けてしまうかもしれません。

 ただし、これらの体験は本当に特殊なものです。それこそ、道を歩いていて宇宙人に出会うくらいに低い割合のものでしょう(宇宙人が実在するかはさておき)。そんな低い割合のことを拡大解釈し、「だから日本は危険だ」などという思想を抱くのはどうかと思いますね。




 私の周囲には、刑務所を出た人間がいます。また、行方の知れなくなった友人や知人もいます。覚醒剤の依存症もいますし、いまだにヤバい商売に手を染めてる人もいます。

 さらに小学生の時には、地元の公園に夜な夜なヤバそうな集団がたむろしていましたし、公園や寺や神社などにはホームレスがいました。時に、ホームレスとヤンキーの闘いがあったりもしました。

 その上、駅の近くにはよろよろ歩きながら「十円ちょうだい」などと小学生からカツアゲする頭のおかしいオッサンもいました。

 しかし今では、すっかり平和になっております。公園でホームレスが寝ていたり、たまに怪しげな連中を見かけたりしますが、基本的には昔より平和になっています。


 結局のところ、日本はトータル面から見れば平和な国だと思うんですよね。女性が夜中に一人歩きをしていられる……これは、治安が良いからこそ出来ることだと思うんですよ。

 さらに、私の知人で五十近いにも関わらず、無職でのうのうとしている人がいます。以前、このエッセイにも登場したイーサンに至っては「薬物依存症のため働くことが出来ない」という理由で生活保護を受けていたのです。

 そんな人間が、のうのうと生活していられるという事実……これは結局のところ、豊かな国と言っても差し支えないのではないでしょうか。

 確かに、この国にも暗黒の部分はあります。覚醒剤で逮捕される芸能人は次々に出てきますし、猟奇的な事件は後を絶ちません。貧富の差は拡大しているのかもしれませんし、見えない部分では何か陰謀が進んでいるのかもしれません。

 しかし、そうした事実が私たちの暮らしにどんな影響をもたらすというのでしょうか。少なくとも、私の生活には何ら影響はないです。ここ二十年ほどの間、私は貧富の差の拡大を感じたことはありませんし、また治安の悪さを感じたこともありません。むしろ、治安は良くなっている気がしますね。

 もちろん、日本の抱える様々な問題をそのままにしていいとは思いません。かといって、必要以上に不安を煽り立てるような意見や考え方をそのまま鵜呑みにするのは間違っているのではないでしょうか。

 そうした事実かどうかも分からない意見は、なろう特有の「今の現実の生活はとても厳しく、将来に夢も希望も抱くことは出来ない。だからこそ、せめてフィクションの世界ではストレス展開なしのハッピーエンドを求めるんだ」という言葉の根拠になっているのかもしれませんね。

 少なくとも、なろうで異世界チーレム作品を投稿しているような人たちが、深刻な貧困問題に直面しているとは私には思えません。まあ、例外はあるかもしれませんが。




 最後になりますが、世の中には危機感を煽るような様々な意見や考え方があります。しかし、何を信じるかは個人の自由です。信じる信じないはあなた次第ですし、信じたからといって生き方を無理に変える必要もありません。

 ただ、これだけは忘れないでください。危険を察知したり非日常的な状況に置かれたりすると、人間の判断力は低下します。そこを突いているのが、振り込め詐欺です。危機感を煽り、それを商売のネタにする人間はいくらでもいます。マスコミの中にも、間違いなく存在しています。くれぐれも、お気をつけ下さい。







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