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エッセイ書いたんだよ!  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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キャバクラにのめり込む人

 以前より感じていたのですが、犯罪者もしくは犯罪者傾向のある人は、キャバクラ好きが本当に多いですね。もっとも、私はキャバクラには行ったことがないので、何が楽しいのかはよく分かりませんが。




 かつて『武勇伝を語る男』の章にて登場した与太郎は、とにかくキャバクラが好きでした。無職で手元に五万くらいしか残っていない時でも、平気でキャバクラに行っていたそうです。

 しかも、キャバクラでは嘘を吐きまくっていたとか。本当にベラベラと、子供も騙せないような武勇伝を言っていたそうです。何が楽しいのか、本当に理解に苦しむのですが……この男は警察に目を付けられている時ですら、キャバクラ通いをやめなかったとか。

 この与太郎のアホな武勇伝に付き合わされていたキャバ嬢たちの苦労たるや、想像するだけで大変です。お疲れ様です、と言いたいですね。


 また、住所不定無職という状況にもかかわらず、キャバクラに通い続けた強者もいます。この男(便宜上Tと表記します)はあちこちで窃盗や強盗を繰り返し、日々の生活費を得ていました。無論、住んでいるのはネットカフェのような簡易宿泊施設です。

 こんな明日をも知れぬ身であるにもかかわらず、Tはちょくちょくキャバクラに通っていました。ひどい時には、一晩で十万以上遣ったこともあったとか。

 この神経、私には全く理解できませんね。このT、立場的にはホームレスと大差ないんですよ。仕事はもちろん、住む場所もない。にもかかわらず、強盗や窃盗で得た金をキャバクラで散財する……もはや昭和の芸人の「宵越しの銭は持たねえ」的な破滅思考ですよね。ちなみに、このTはその後、女子大生を殺害して無期懲役の判決が下ったらしいです。ひょっとしたら、まだ裁判は終わっていないのかもしれませんが。

 他にも「まいった。先月はキャバクラで五十万遣ったよ」などとボヤいているポン中で自称フリーの闇金業者(ウシジマくんのようなレベルの業者ではありません)もいました。この人は紆余曲折あった後、覚醒剤の所持使用で逮捕されました。その後、何をしているかは不明です。連絡がつかなくなってしまったので……。


 こういう人たちは、なぜキャバクラに行くのでしょうか。キャバクラに行ったことのない私には理解できない話ですし、正解を導き出すのも困難です。

 ですので、これはあくまで友人から聞いた話、そして私の独断と偏見から導き出された結論ですが……彼らは、自分の話を誰かに聞いて欲しいのではないでしょうか。

 犯罪者もしくは犯罪者傾向のある人間は、基本的に自己承認欲求の高い者が多いです。ただし、彼らには他人に誇れるような何物も持っていません。常人よりも高い自己承認欲求を持ちながらも、そのために努力したりはしない人種なのです。

 唯一、彼らが他人に誇れるものは……かつて自分がしでかした悪さや犯罪などです。いや、これも本来なら誇れるようなものではないのですが、こういう人たちには一般常識がありません。

 しかも、この人たちには自分のやったことを誇張する癖があります。昔のちょっとした悪さを、どんどん大きな話にして語るわけです。

 さらには、有りもしないような武勇伝をでっち上げ、キャバ嬢の前で延々と語る者も少なくありません。これに関しては『武勇伝を語る男』の章などにも書かれていますが……端で聞いていると、本当に唖然となりますね。

 こんな人たちの話、まともな人間なら聞く耳を持ちません。初めのうちは、面白がって聞いているかもしれませんが……彼らの話の最終的な結論は全て「俺って凄いでしょ」であり、「さすが○○さん」という称賛の言葉を期待しているわけです。はっきり言って、相手にすると疲れるだけですよね。

 そのため、周囲からはどんどん人が離れていきます。必然的に、彼らの話を聞いてくれるのはキャバ嬢くらいしかいない、ということになるわけですね。

 しかもキャバ嬢は、客の話に「嘘つけ」などと突っ込んだりしません。むしろ「○○さん、すっごーい!」などと言ってくれます。若く綺麗な女性が自分の話を聞いてくれた上、称賛の声を上げてくれる……まあ、男なら誰しも嬉しいシチュエーションではありますが、犯罪者の場合は嬉しさも常人を上回っているわけですね。

 まあ、キャバクラに行きたいという想いは悪いことではありません。そのために仕事に励むなら、いっこうに構わないでしょう。ただ、彼らの仕事は犯罪ですので……。

 もちろん、犯罪者もしくは犯罪者傾向のある者がキャバクラ好きだからと言って、逆もまた真なり……などという主張をここでするつもりはありません。言うまでもなく、キャバクラ好きな人たちの大半は、ごく普通の社会人です。ただ、犯罪者はキャバクラ好きが多いという事実も、知っておいて損はないかと思います。


 蛇足になりますが、なろうのユーザーを見ていると……リアルの知識と経験に乏しい方々も見受けられます。ほんの一部なのかもしれませんし、私は直接の交流はしていませんが。

 こういうユーザーさんたちを見ていると、ちょっと不安にはなりますね。犯罪者に簡単に騙されてしまうのではないだろうか……と。もちろん以前にも書いたように、騙しを専門にしている犯罪者は巧妙な手口を用います。それを見抜くのは難しいでしょう。

 ただ、あまりにもバカバカしい話を実際にあったことだと信じているユーザーさんもいるようですので……リアルとフィクションの区別がつかない方も、一部にはいるようです。端で見ていると、犯罪者たちのアホな武勇伝を簡単に信じてしまいそうなんですよ……まあ、私にはどうしようもないですが。







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